NHK「みんなのうた」で脚光の結花乃がファーストアルバムをリリース「寄り添いながら前を向いていける曲に」

6月20日(木)15時0分 ジェイタメ




シンガーソングライター結花乃(ゆかの)が、ファーストアルバム「結花乃譚〜きんぎょすくい〜」を発売した。医大の看護科を卒業し看護師を経て歌手になった異色の経歴の持ち主で、 CD ジャケットやグッズデザインも手がける多彩なアーティスト。昨年8、9月期の NHK 「みんなのうた」に書き下ろした曲「きんぎょすくい」では、クリスタルボイスと呼ばれる美声と、切なくもはかない世界観が大きな反響を呼んだ。同曲ほか新曲5曲を含む全12曲を収録したアルバムの制作秘話を聞いた。


──歌手を志したきっかけは?


結花乃:デビューは2016年9月で、事務所に入る前は看護師をしていました。ナースになるのも夢だったのですけれども、高校3年生の文化祭で友達とバンドを組んで初めて人前で歌ったときに「歌うことが楽しい!」と感じて、初めて歌手になりたいとも思いました。でも、すでに進路が決まっていたし、親にも「歌手になりたい」と言い出す勇気がなくて、そのまま看護師になるために進学して就職しました。


──看護科を卒業し看護師に。


結花乃:医大生なっても、やっぱり歌が好きで離れたくなくてアルバイト代でボイストレ—ニングを受けたり、友達と路上ライブをしたりしていました。新人ナースになるとドタバタ忙しくて、とても両立できなくて、「やっぱり仕事を頑張らなくちゃいけないのかな」と思っていましたね。



──それでも歌うことをあきらめなかったのは?


結花乃:総合病院の内科に勤めていたのですけれども、やりたいことがたくさんあるのにやれない重い症状の患者さんたちを見てきて、「私はやりたいことがあるのに、やらないのは後悔してしまう」と思い、すごく迷ったんですけれども、音楽と向き合うために病院を退職しました。


──紆余曲折もあった。


結花乃:そこから作詞・作曲の勉強も独学で始めてオリジナル曲も作り、オーディションを受けまくったのですが、どこも受からなくて…。何年も引っかかることなく、もう看護師に戻ろうかなと思いながら、最後と決めて受けたオーディションで今の事務所の人に声をかけられたのがデビューのきっかけです。事務所入りしてからは4か月でデビューが決まりました。



──社会人経験が歌に活かされていることは?


結花乃:「きんぎょすくい」は、看護師をやっていたときに病棟で見てきた命の「ゆらめき」や「はかなさ」と、飼っている金魚が赤くゆらゆら泳いでいる姿が、炎や命の揺らいでいるイメージと重なって、そこから、小さな命の大切さを表現した曲です。


──NHK 「みんなのうた」に抜擢され放映されたあとの反応は?


結花乃:デビューしてからショッピングモールなどで歌わせてもらっているのですが、それまでは、私のことを知っていてやってくる男性ファンが多かったのですが、放送が始まってからは、 お子さんやその親御さんもいらしてくださって客層が変わったかなと(笑)。お子さんが私の歌に合わせて歌ったり、ダンスを踊ってくれたり、私の知らないところで曲にたくさんの方が出会ってくれていると実感できました。


──「みんなのうた」ではイラストも担当した。


結花乃:アニメーションの原画になるのですが、金魚の絵を書かせてもらいました。小中学生のころは絵本作家になることが夢で絵画教室にも通っていました。



──看護師に歌手に絵本作家!多彩ですね。たしかに曲に絵が動くイメージがある。曲作りにつながっている部分がある?


結花乃:詩から書いて後からメロディーをつけるという作業です。もともと絵本作家になりたかったようにストーリーを考えるのが好きですね。1曲でひとつの物語のようなイメージで作っています。できあがりを聞いてみると「これは実写というより、アニメーションの方がいいのかな」と思うような曲もありますね。


──5月にファーストアルバムを発表した。ズバリどんなアルバム?


結花乃:タイトル「結花乃譚」の「譚(たん)」は、物語るとか伝えるという漢字です。初のアルバムは、物語の短編集という形で聞いていただきたいと発表したものです。 1曲1曲、声が違っていたり性格や特徴も違います。 ひとつ一つ主人公が違う歌を感じてもらえればうれしいです。





──男性だけでなく女性のリスナーにも響く曲だ。


結花乃:主人公が女の子というのは確かに多いかな。でも、どっちにも取れるような曲もありますね。男性ファンが多いですが、女性の方にも「刺さる曲」です。


──地元の静岡・富士市への思い入れは?


結花乃:CD ではまだ出ていないのですが、ひとりで音楽をやっていてもなかなか上手くいかなくて、自分のことにどんどん自信がなくなっていたときに 、(富士市の)実家のそばを散歩していてできた私にとっての「応援歌」があります。2月の寒いころだったのですけれど、通学路にハクモクレンの花が空に向かって一斉に咲いていて、それを見上げたときに「もうちょっと頑張ってみよう」という気持ちになって! そのまま家に帰って曲にしたのが「ハクモクレンの木」です。この曲を作った後にデビューが決まって!


──ライブでは聞ける?


結花乃:ですね! この曲がたくさんの人の応援歌になれば、と。無理に背中を押しているのではなく、寄り添うような歌で、落ち込んでいて光が見えてなくても必ず前を向ける瞬間があるから大丈夫という思いを込めました。そっと寄り添いながらも前を向いていけるようなメッセージを伝えていける歌手になりたいと思います。



■結花乃オフィシャルサイト https://yukano.jp/


■ライブ情報

6月22日(土) PVE SHOWCASE vol.13  Yokohama O-SITE

7月14日(日) 静岡・富士市 田子浦みなと祭り




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