『一月の声に歓びを刻め』上映記念「三島有紀子監督特集」開催 中谷美紀&稲垣吾郎もコメント

2024年6月25日(火)12時15分 シネマカフェ

『一月の声に歓びを刻め』(C) bouquet garni films

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7月20日(土)よりポレポレ東中野にて最新作『一月の声に歓びを刻め』が上映されることを記念し、特集企画「三島有紀子監督特集」を開催。三島監督とともに、監督と関わりのある中谷美紀稲垣吾郎らからコメントが到着した。

映画監督・三島有紀子は、NHKを退社した後、東映京都撮影所で助監督として経験を積み、2009年に監督デビュー。その後、様々な製作会社・配給会社とタッグを組みながら商業映画を撮り続け、本年2月に公開された『一月の声に歓びを刻め』が記念すべき長編10作目の監督作品。

本作はオリジナル脚本かつ自身が設立した製作会社・ブーケガルニフィルム社で完成させた第1作目という意味でも記念すべき作品。監督自身の実体験をベースにし、八丈島の雄大な海と大地、大阪・堂島のエネルギッシュな街と人々、北海道・洞爺湖の幻想的な雪の世界を背景に、3つの罪と方舟をテーマに、人間たちの“生”を圧倒的な映像美で描いていく。

今回は『一月の声に歓びを刻め』と旧作を連続上映。過去の作品群と新作を並行して見ていくことで、三島監督が多彩なテーマを多様なチームで撮ってきた理由が浮かび上がってきそうだ。

上映作品
『一月の声に歓びを刻め』『しあわせのパン』『少女』『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』『Red』
「短編プログラム『オヤジファイト』『よろこびのうた Ode to Joy』『IMPERIAL 大阪堂島出入橋』」

三島有紀子監督よりコメント
映画とは、何か。考え続けているがいまもよくわからない。でも、映画を作れば、知らない人と話すこともできる。映画を作れば、共に考えてくれる人もできる。映画を作れば、共に歓んでくれる人悔しがってくれる人もできる。映画を作れば、あなたをもっと知りたいと思う。映画は、友達ができる。映画の作り方も友達の作り方も不器用だけど、そんな軌跡とも言える。
ほぼ毎日ポレポレのカフェにいる居候だからか、ポレポレ東中野さんが特集を組んでくださった。心の底からありがとうございます。嬉しいです。
スタッフと役者さんたちみなさんの、映画への愛を、是非観に来てください。

中谷美紀コメント
『繕い裁つ人』の撮影にて、神戸で過ごした2週間は、まるでヴィスコンティーの作品のように高い美意識で埋め尽くされた三島監督の小さな聖域にて、誰にも邪魔されることなく作品だけに没入することが叶い、至福の時間でした。いつの日か再び、監督の笑顔見たさに撮影に励む日が訪れますように。

稲垣吾郎コメント
三島監督と僕の最初の出会いは,映画『少女』(2016年公開)でした。その後4年の時を経て2020年久々に朗読劇「カラマツのように君を愛す」(小説「しあわせのパン」より)でご一緒する機会に恵まれました。どちらも大変印象に残っており僕にとって大切な作品です。ご一緒した時間は限られているのに、監督作品のファンである僕は、全作品、ご著書を拝見していますので、常に会話を交わしているような気持ちです。三島監督には自分でも知らない、稲垣吾郎、という俳優の新たな一面を引き出していただき心より感謝しています。これからも多くの作品を生み出していただき、まだ監督作品を知らずに過ごしている方々が一刻も早く監督の世界に出会い、魂の救いを得てほしいと願ってやみません。

『一月の声に歓びを刻め』公開記念「三島有紀子監督特集」は7月20日(土)〜8月2日(金)はポレポレ東中野にて開催。

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