カンバーバッチ&マイケル・シャノン、ついに対面した2人の本編映像『エジソンズ・ゲーム』
2020年6月26日(金)16時30分 シネマカフェ
当初、ワインスタイン・カンパニーの強い圧力によってまとめられていた製作陣にとって不本意なバージョンを、アルフォンソ・ゴメス=レホン監督の師匠で本作の製作総指揮であるマーティン・スコセッシ監督が再編集を支援。監督たちは、超多忙なスター俳優たちを集め再撮影を敢行し、渾身の“ディレクターズ・カット”を完成させた。日本で現在公開されているのは、製作陣により正式に監修、許諾されたディレクターズ・カット(インターナショナル版)だ。
今回解禁になったのは、激しい電流戦争を繰り広げたエジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)とそのライバルであるウェスティングハウス(マイケル・シャノン)がついに対面を果たした終盤のシーンを捉えた本編映像。
史実と同様、本作でもほとんど顔を合わせる場面はなかったエジソンとウェスティングハウス。そんな彼らが電流戦争の末、万博会場で肩を並べる場面から映像は始まる。
「フェンスは奇妙なものだ。隣家が作ると庭が2つに分かれ、フェンスは共有に。問題は下方の家がフェンスを設計しそれを作りそのための費用も負担する。だが、もう1軒は無料でフェンスが手に入る」と、電流戦争を巡る2人の関係をフェンス作りに例えるエジソン。
そこに1人の少年がエジソンにサインを求め声をかける。電流戦争に勝利したウェスティングハウスではなく、エジソンのほうがカリスマ性があり、世間に広く知られていたことを象徴している。
カンバーバッチ自身「人生の教訓を教えてくれるこの場面の脚本はよく書かれていて、この時の撮影はとても楽しかったよ」と語っており、このシーンに行きつくまでの過程と、ここから導かれていくクライマックスは見逃せない。
『エジソンズ・ゲーム』は全国にて公開中。