“選手とハンカチ落とし”ほか、マリーンズ「スーパーレディースデー」のボツ企画公開

7月1日(日)11時0分 文春オンライン

 毎年恒例の女性職員だけで作る女性のためのイベントデーが終わった。6月23日、マリーンズ名物のスーパーレディースデー。様々な女性向けイベントを行い、ベースをピンクにして試合を実施した。その甲斐もあり過去最高となる1万2302名の女性が来場した(女性来場比率 49%)。ゲームは女性ファンが投票をしたイケメンランキング34位の井上晴哉内野手の豪快な逆転満塁本塁打で勝利した。これで女性向けイベント試合は2014年からの実施以降、6勝1敗。黄色い声援がマリーンズ戦士を後押しした。


「生憎の雨とはなりましたが、天候が悪い中でも女性来場数が昨年より増加し過去最高となり、レディースデーに関してSNSでの投稿も多く見られました。昨年まで出来なかった挑戦を多々することができました」(企画担当者)


 女性来場者にピンク色のユニフォームをプレゼント。試合前には選手たちが胸キュントークショーを行ったり、一緒にスマホで写真撮影をしたりと女性ファンのハートを掴む様々なイベントで盛り上げた。細かい演出も忘れない。バックスクリーンビジョンの色はピンクに。BGMは女子向けの曲を選曲。イニングの合間に流れた広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」などは分かる人には分かる粋な演出だった。


 なお、実際に実施したイベントは女性職員たちのアイデアの氷山の一角中の一角。様々な企画が浮かび上がっては、男性職員たちの問答無用の反対によって涙を呑んでのお蔵入りとなっている。文字数の関係で、そのすべてを紹介するわけにはいかないが一部をこの場を借りて公表する。



イケメン5 ©梶原紀章


お蔵入りとなった企画の数々


 選手の「おはよう」目覚まし時計(ボイスが録音できる目覚まし時計を購入した方が、選手の「おはよう」音声を録音できるイベント)。「残念ながら製作期間が間に合わず断念」(担当者)。


 選手たちに女性が胸キュンする台詞を直接言ってもらい、どちらの選手が胸キュンか判定するイベント。「試合前に選手になにかを言わせるのだと広報からNG」(担当者)。


 もしもし選手です(事前エントリーいただいた中から、選手が直接電話をかけるイベント)。「いろいろと難あり」(担当者)。


 ○○選手の部屋(若手選手の寮の部屋を完全再現し、フォトスポット化)。「予算の都合上、断念」(担当者)。


 イケメン外国人選手の英語教室。「予定していた幕張のジョニー・デップことエドガー・オルモス投手が一軍におらず断念」(担当者)。


 マリーンズカフェ〜選手がもしバリスタになったなら〜(選手がカフェ風エプロンをつけて、カップにサインを書きドリンクを渡すイベント)。「ちょっと無理と広報に言われました」(担当者)。


 選手と大ハンカチおとし(選手複数人と女性で本気のハンカチおとしをするイベント)。「ファン感謝デーでお願いしますと広報に言われました」(担当者)。



来年こそはチャレンジ精神を忘れずに


 選手の香り付きユニフォーム展示(選手のユニフォームを展示し、選手の愛用している香水をかけておく)。「広報が絶句していたので多分、無理だと思って自主的に撤回しました」(担当者)。


 ユニフォーム羽織らせ会(配布するユニフォームを後ろから羽織らせるイベント)。「最終選考まで残っていたイベントでしたが、広報の目力に負けました」(担当者)。


 選手セミヌード写真展示(イケメン選手が上半身を脱いで筋肉と血管が露わになっている写真を撮影し、展示。もう私服では満足できないという女性ファンのニーズに応えたもの)。「広報から、もういい加減にしろと言われました」(担当者)。


 選手とシーソー(女性ファンと選手でシーソーを楽しむイベント)。「球場内にシーソーを持ってこれずに断念」(担当者)。


 イケメン選手と子犬(ただ単に子犬とイケメン選手が公園で戯れている様子を動画にとり紹介)。「ピッタリの犬が見つからなかったため断念」(担当者)。


 などなど、これでも氷山の一角というから恐ろしい。プロジェクトチームは2月に立ち上がり週1回、2時間ほどの会議を重ねて様々なアイデアが出ては消され、ようやく当日を迎えた。


「また来年、レディースデーがあれば、チャレンジ精神を忘れずに女性ファンが心の底から喜んでもらえる一日にしたいと思います。今年、ご来場いただいた方々、そして笑顔で協力をしてくださった選手の皆様、本当にありがとうございました」(担当者)


 2014年5月に行った第1回目の女性来場者は5419人。15年が8205人。16年は5月が1万2225人。6月が1万958人。17年は5月が1万41人で7月が8105人と確実に数字を上げている。球団としての目標は女性来場率50%越え。そのために女性職員たちのバイタリティー溢れる幅広いアプローチとチャレンジ精神で目標値を超えて欲しい。今や12球団でこぞって行っている女性イベント。今後も群雄割拠は続くだろう。その中で抜き出た存在になるためにマリーンズ女性職員軍団は日々、頭を働かせる。頭の固い私のような男性広報からどれだけNOを突きつけられてもゾンビのように立ち上がり、次なる矢を放つ。その不屈の精神が来年もきっと実を結ぶであろう。


梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)


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(梶原 紀章)

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