X JAPANのToshl独占告白「僕がバラエティで弾ける理由」

7月5日(木)16時0分 NEWSポストセブン

心境を率直に語ってくれた(写真:Wataru Nishida(WATAROCK))

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 今年に入り、テレビ業界で意外な人物が重宝されている。X JAPANのボーカルToshlだ。音楽バラエティはもとより、お笑い番組でコントに挑戦したり、ドッキリで仕掛けられたり、仕掛け人になったり。また、無類のスイーツ好きをカミングアウト。番組でスイーツの準レギュラーコーナーも持つほどの人気ぶり。7月8日放送の『国民1万人がガチで投票! アイス総選挙 2018』(テレビ朝日系)では、“スイーツ好き代表”として初のプレゼンターに挑むなど、この上半期、テレビ業界に最もコミットした一人といえる。ロック歌手であるToshlは、なぜ急にバラエティに出始めたのか。


 バラエティ進出のきっかけは、2015年6月にスタートした動画アプリの番組『ToshlのスウィーツKURENAI』だった。Toshlが視聴者の悩みに答えながら、X JAPANの名曲『紅』にのせてスイーツを紹介するという異色の番組だ。Toshlが振り返る。


「当時の僕は“洗脳”の闇から抜け出したばかりで、まだ塞ぎ込んでいた。話をいただいた時は、自分が笑い者になるような気もしたし、何より僕自身バラエティを見下していた部分があって乗り気ではなかったんです。“気に入らなければその場でひっくりかえしてやれ”と内心思いながら収録現場に行くと、女性スタッフが細い腕で重い撮影機材を抱えていたり、多くのスタッフが番組のために汗をかいていたりと一生懸命頑張っている姿を見て、自分の態度に違和感を覚えたんです。


 それまでは自分が中心でカメラに映されて当たり前と奢っていた。番組ディレクターさんに依頼されても、“そんなことできない!”と突っぱねたこともありました。簡単に言えば調子に乗って偉そうにしていたんです。


 でも、スタッフひとりひとりの力で、自分は再びここに立たせてもらっているのだと感じた時、恥ずかしい気持ちになったんです。みんながいい番組を作ろうと黙々と仕事されている中、自分だけ不機嫌って何様なの? 大人げないなと」


 番組でスイーツ名をシャウトしたり、悩み相談に答えたりする様子がウケた。Toshlの意外な一面が業界内で話題を呼び、地上波テレビ番組から、とくにバラエティのオファーが増えていったという。


「最初は『めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)』(フジテレビ系)だったと思います。打ち合わせ時に大好きなケーキが出てきて、食べようと思ったらそのケーキが爆発したんです。クリームが僕の顔に飛び散って、つい周囲に“すいません”って反射的に謝ってしまって……(笑)。その反応がウケたのか、以後、ドッキリも増えました」


 様々な番組への出演が増えるにつれ、さらに感じることがあったという。


「多くのバラエティ番組に出演させて頂くようになって、例えば芸人さんに実際お会いしてみると、皆一様にとても好感が持てるお人柄だし、真面目で礼儀正しく、お笑いに対して一生懸命。自分を下げて人を立てる純粋な姿勢が伝わってきて、本当に頭の下がる思いです。


 テレビ画面からだけでは見えない、一緒に現場に立つことによってしかわからないことがたくさんあり、今までは出会えなかった様々なジャンルの多くの心ある方々と触れ合うことが刺激的で、日々勉強もさせていただいています。


 それらの経験すべてがこれからの自分の歌や音楽制作、ライブなどにも生かしていけると信じています」


 一方で、Toshlのバラエティ進出に冷ややかな目が向けられることもある。それに対してはこう話す。


「そういう声があるのは理解しています。僕は、もともと幼少時から人前で歌うのが好き、人に笑ってもらうのも好き、スイーツも好き、中学時代はアナウンサーにもなりたかった、ラジオのパーソナリティもやってみたかった、ロックスターにも憧れた。


 でも、ロックというのもやりたかった一つの枠にすぎない。その枠さえもどんどんぶっ壊して、本当に自分がやってみたかったことを自由に思いっきりやってみたい。その結果、また求めてくださる方、喜んでくださる方、応援してくださる方がいて、今の僕は成り立っている。何に対しても、やると決めたら情熱を持って真剣に思いっきり楽しみながら取り組んでいれば、少しでも僕のことを気にかけてくださるファンの方には、感じて頂けるものがあると思う。


 いつかは声が出なくてなって、歌えなくなる日が来るかもしれない。バラエティ番組でも、飽きられて声がかからないかもしれない。それは、そう遠くない将来に起こり得ます。だから、今は自分を出し惜しみせずに、子供の頃から夢見てきたことを精一杯やっていきたいんです。そして人生は必ずやり直せるということを実践してみたい。


 今は、初めての青春が来たと思っています。50歳過ぎてるんですけどね(笑)。遅春(おそしゅん)来たって」


 そう語る声と顔は、明るかった。


【プロフィール】Toshl(龍玄とし)/1965年、千葉県生まれ。1989年にバンド「X」のボーカリストとしてメジャーデビュー。1997年自ら脱退し、バンドも解散。2008年に再結成し活動再開。2018年8月には自身がテーマソングを手掛ける人気RPG「ORDINAL STRATA」のキャラクターソング集を新たな名称「龍玄とし」名義でプロデュースしリリース予定。

NEWSポストセブン

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