脳科学者が分析 水卜麻美は“ハンバーグ”、加藤綾子は“千疋屋のフルーツ”、大下容子は……

7月7日(日)6時0分 文春オンライン

男性アナはおしゃべりなほど嫌われる? 饒舌なアナが上位を独占! から続く


「好きなアナ・嫌いなアナ」アンケートも今回で13回目となりました。本アンケートは、2019年2月19日から4月12日までの約2カ月間、文春オンラインのメルマガ読者を対象に実施しました。回答者の年齢は、下は17歳から上は85歳まで。回答総数は3100超に上りました。男性が53%、女性が47%という構成でした。



 アンケートの結果をもとに、ランクインしたアナウンサーと親交のある識者5名に話を伺いました。テレビの中で自分の役割をそつなくこなしているアナウンサーたちですが、舞台裏ではどんな素顔を見せているのでしょうか。


モーリー・ロバートソンさん(タレント・ジャーナリスト)



モーリー・ロバートソンさん


 水卜麻美さん(32・日本テレビ)とは朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)で共演していますが、あの“みんなに愛されるミトちゃん”の素顔は“COOLな仕事人”です。スタジオに入る直前までは日テレの社員という雰囲気で地味なのに、マイクロフォンを装着してフロアに上がる1秒、2秒で花形らしい空気を纏っていくんです。


 バラエティー番組でも共演しましたが、番組の求めに応じていじられることも辞さない構えです。テレビに出演する人は肩書自慢の“識者オヤジ”に、ミスコンや芸能界出身の“美女アナウンサー”が多いわけですが、彼らは総じて自意識が高く、いい格好をしたがります。テレビの中で「見られたい自分」を捨て、「求められている自分」だけになりきれる人はそうはいない。しかし水卜さんは簡単に自分を捨て去ります。慶応大学卒の才女である自分も、日本テレビアナウンサーに採用された美女である自分も捨て、「明るく食いしん坊なミトちゃん」になりきるのは高等テクニック。見事です。


 周囲の求めに対応する能力が高い彼女ですが、媚びているわけではない。立場をわきまえ、あらかじめ設定されたテレビのルールに沿いながらも毅然としている。その姿に多くの女性視聴者が共鳴しているのだと思いますね。



中野信子さん(脳科学者)



 共演したことのある方がたくさんランクインされていてうれしく思います。やはり水卜麻美アナが1位でしたか。彼女は食べ物に例えると“ハンバーグ”みたいな人。子供からお年寄りまで、みんなが大好きなメニューですよね。しかも栄養もたっぷり。彼女とは連絡をよく取り合っていて、食事にもしばしば行きます。プライベートでも変わらず明るくて、裏表のない、素直で気取らない性格の人です。頭の回転も速くて、すごく仕事が出来るのに、ひとかけらも嫌味な感じを与えない。とっさの機転が利く人で、お話ししていて面白い。本当に魅力あふれる人物です。


 有働由美子さん(50・フリー)は「あさイチ」で、女性であることによって生まれる葛藤や、普通の人なら隠して綺麗に取り繕ってしまうようなところを、あえて提示してみせることによって、多くの人の共感を得たという実績のある方です。実は日本人離れしたところをお持ちで、男性と互角に戦いたいという意志と、女性であることの面白さをどちらも追求したいというお気持ちを強く持っていらっしゃるんじゃないかと、ごく個人的には想像しています。そのパワーを感じて「有働さんの姿を見ると、私も走れそうな気がする」と勇気をもらえるような存在。例えるならば“エナジードリンク”のような人です。


 加藤綾子さん(34・フリー)は非常に美しくて、同性から見ても胸がドキドキしてしまうような輝かしい存在ですが、実は美人で損をしているところがあります。あの美しさに高い能力が隠されてしまうんです。番組を見ている人はわかると思いますが、実際、ものすごく頭のいい方です。距離感や間の取り方、切り返しの技術には非凡なものがあります。突っ込み所も見落とさず、きちっと流れに反映させて番組を面白くします。また食べ物に例えるなら“千疋屋のフルーツ”でしょうか? 高級品で普段は食べられないような高嶺の花感がありつつも、ひとたび口にしてみると「ああ、親しみのある味だ」と安心できる。加藤さんのトーク術に散りばめられた要素を学ぶと、どんな職場でもすごく役に立つと思いますよ。


 そして大下容子さん(49・テレビ朝日)。大下さんのような方が上位に選ばれていて本当にうれしいです。彼女のバランス感覚は群を抜いています。あれだけ控えめに仕事しようと心がけられていて、冠番組(「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)を持っている。あらゆる立場の人を想定して、誰も傷つかないように振る舞う。それでいてはっと気づきのある一言をタイミングを外さずに言う。みんなを包み込む母性愛のようなものを根底にお持ちだと感じます。あと、私服がすごくオシャレ。奇抜で目立つものを着るというオシャレではなく、一見普通に見えつつもキラッとセンスの光る知的なファッションなんです。まさに大下さんの人柄のようではないでしょうか。食べ物にたとえると、大下さんは“お米”でしょうか。主食だけれど主張しすぎず、必ずそこにあってどんな食べ物もおいしくする。ものすごく高級なお寿司にもなれるし、大衆食堂の定食にもなれる、そういう方です。



山根基世さん(元NHKエグゼクティブアナウンサー)



 和久田麻由子アナ(30・NHK)は直接お会いしたことはないですが、本当に嫌味のない素直で聡明な方ですよね。「手芸が好きで、○○を作ったんですよ」とか具体的な暮らしをうかがわせる話をよくしていますが、東大出の美人という、ちょっと一般庶民と離れた距離を縮める、賢い演出だと思いますね。それでいてニュースでも情報を正確に伝えられる。ポスト国谷裕子に位置付けられるアナウンサーだと思います。


 近江友里恵アナ(30・NHK)はカメラの前でもすごく自然体で力が入っていないところがいい。素直で癖がなく、それでいて時々天然の面白みが出たりするのよね。「あさイチ」では博多華丸・大吉さんたちの面白さと相まっていて、これもひとつのアナウンサーの在り方だと思います。


 桑子真帆アナ(32・NHK)は今までのNHKのアナウンサーにはいないタイプ。ニュースの内容に対して踏み込んだコメントをしても、ギリギリのところで踏みとどまる聡明さがある。私たちの時代はニュースで、自分の意見を言うことはありませんでしたし、言ったら袋叩きだったかもしれません。良い時代になったなと思いますが、そのぶん責任も重く難しい立場ですね。桑子アナは、ニュースを深く理解して、自分の言葉で語っているようで、感心しています。


 今のような人気が出る前から、有働由美子さんには一目置いていたんです。人を惹きつける人間力があるんですね。ニューヨークの2年で取材や番組制作にも奔走して一段と力をつけたと思います。人懐っこくて、正義感があって、聡明な人。「あさイチ」でNHKアナウンサーの枠を超えて活躍したんだから、これからも新しい道を切り拓いていくんじゃないかと思います。応援しています。


 武田真一アナ(51・NHK)は見てわかる通り、本当に信頼できる人。まずニュースの原稿読みが絶品です。彼が語っている口調と、読んでいる口調がほとんど変わらないでしょう? 語るように読めるというのは、内容を正確に把握しているということなんです。ニュースを伝えるために誠実に努力しているのが伝わってくる。あの人は長くニュースの現場にいて、かなり疲れていた時期に、ちょうど沖縄へ異動になったんです。報道の中心・東京から離れたわけですが、沖縄から今の日本を見た体験、それが今の彼の糧になっている。日々の生活を家族と丁寧に過ごすことで、学ぶことがたくさんあったんじゃないでしょうか。


 高瀬耕造アナ(43・NHK)は……可愛いのよね(笑)。「子供のことばを育てる」をテーマに、アナウンス室制作で番組を作った時、当時広島にいた高瀬アナが3人の子供のいる家庭にカメラを持ち込んで取材したんです。その家族と深い信頼関係を築いて、いい番組を作ってくれました。その時、スタジオでリポートするのに、割烹着か何か着てお母さんの恰好をして、可愛かったですよ。取材対象に誠実に向き合い、良い番組を作るためには労を惜しまない、とてもいいアナウンサーです。



紗倉まなさん(タレント・小説家)



 小川彩佳さん(34・フリー)は本当に素敵な方です。私が番組中にボソッと言ったひとことも必ず拾ってくださるし、進行台本をチェックするCM中にも話しかけてくださる。本当に丁寧な方なんです。外見からはクールな印象を持たれやすいのかもしれませんが、小川アナのあたたかさや誠実さは、言葉の端々や所作から伝わってきます。「Abema Prime」(AbemaTV)は一般の方も観覧ができるのですが、放送前後にはファンの方にお礼を伝えに行くこともあって、同じ女性として憧れる部分が非常に多かったです。


副島淳さん(俳優・タレント)



 加藤綾子さんは初めてご挨拶したとき、僕が緊張していたのを見抜いたのか、とてもフランクに接していただきました。報道番組「Live News it !」(フジテレビ系)で共演しているのですが、現場ではムードメーカーです。僕の出演は金曜だけですが、月曜から出演して疲れているはずの加藤アナはそんな素振りを全く見せない。報道番組なので内容が変わることがよくあるのですが、周りがピリピリしているなかで、加藤さんは「副島くん、少し固いからもっと楽にやったほうがいいよ」と和ませてくれる。番組がスタートして1、2週間経ったときに、スタッフみんなで決起集会をやったんです。加藤さんが「もっと良い番組にしていきたいので、皆さんご協力お願いします」と熱い思いを話してくださった。誰に対しても誠実な方なんです。


 木村拓也さん(46・フジテレビ)とは「Live News it !」で直接やりとりはしませんが、報道フロアで会ったときなんかに、私のアフロを「今日も素晴らしいですね」とか「ちょっと見ない間にアフロ大きくなりました?」とか気さくにいじっていただいています(笑)。



(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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