藤井王位 12年ぶり千日手指し直しの開幕局を制す 残り時間のハンデ克服 永世王位へ好発進

2024年7月8日(月)0時53分 スポーツニッポン

 将棋の藤井聡太王位(21)=王将など7冠=に渡辺明九段(40)が挑む第65期王位戦7番勝負第1局は7日、名古屋市の日本庭園「徳川園」で2日目が指し継がれ、午後3時44分、同一局面が4度現れたため、80手で千日手が成立した。

 先後を入れ替えて渡辺の先手で午後4時14分に指し直し、藤井が午後9時13分、136手で勝利した。王位5連覇による2つ目の永世称号「永世王位」の資格獲得へ好発進した。

 王位戦7盤勝負における千日手指し直しは12年度、当時の羽生善治王位にこの日の立会人・藤井猛九段が挑んだ第1局以来12年ぶり。

 千日手局は後手・渡辺が2手目、昨年9月の銀河戦決勝トーナメントの丸山忠久九段戦以来10カ月ぶりに飛先の歩を突かずに角道を開けた。8手目まで振り飛車を匂わせる陽動作戦に出た。

 「昼食休憩明け、消極的な手が続いて、仕掛けていく機会を逸した気がした」

 千日手局の消費時間差から、藤井が残り1時間、渡辺は2時間20分での再開となった指し直し局。「早い段階で苦しくなった。粘り強く指そうと思ったが、竜を作られて徐々に難しくなった」。53手目、渡辺に先に竜を作られて、受け身に立たされる時間帯が長かった。日本将棋連盟が運営する棋譜中継のAI評価値は、96手目から118手目まで渡辺の90%以上、100%を維持した指し手も多かった。

 藤井が王位戦7番勝負に出場するようになった20年度以降、第1局は全て愛知県で開催される。同県瀬戸市出身の藤井にとっては地元から始まるシリーズだが、ここまで4期は2勝2敗。タイトル戦以外はもちろん、タイトル戦でも8割の勝率を残す絶対王者にとって意外な鬼門と言えたが、負けなかった。

 「結果は幸いしたが、内容は反省するところが多かった。しっかり振り返って、集中して第2局に臨みたい」。第2局は北海道函館市「湯元啄木亭」で指される。

スポーツニッポン

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