志茂田景樹の初H「頭の中が真っ白く濁るような感覚」と証言

7月15日(金)16時0分 NEWSポストセブン

人は誰しも初体験にはほろ苦く、甘酸っぱい思い出があるものだが、人生の諸先輩方はどんな童貞喪失体験をしたのか? 「シリーズ初体験」——現在71歳の作家・志茂田景樹氏が、当時の思い出を語った。


* * *

僕は幼い頃は体が小さく奥手で、性の目覚めも遅かったんです。女の子に対してなんとなく胸がときめき始めたのは、急に身長が伸び始めた高校2年生くらいの頃でした。


初体験は浪人生だった18歳の時。あの頃は1教室に100人も200人も詰め込んで、予備校を建てれば人が入る時代でした。僕は中央線で予備校に通っていて、最終電車が止まる三鷹で降りて、武蔵境の家まで歩いていました。その三鷹に『終着駅』というちょっと気になるバーがあったんです。


ある夜、そのバーに入ってみると、ひとりのOLと隣り合わせになりました。小柄で目鼻立ちのはっきりした女性でした。示し合わせたわけではありませんが、何回か通ううちに「今日行けばいるなぁ」というのがわかって、よく一緒になりました。ジュークボックスに当時、進駐軍の影響で流行っていたマンボの曲をかけては2人で踊り、スローな曲のときはチークもしました。


秋も深まった頃、お店も看板になって2人で外に出ると、彼女に「ちょっと寄って行かない?」といわれ、なんとなく彼女のアパートに上がりました。


もう一度飲み直し、それから寝ようかということになったんですが、向こうは僕が童貞だとわかったらしく、「初めてなの?」と聞かれて「そうだ」と答えると、リードしてくれた感じでしたね。


彼女に身を委ねていると、包まれたような感じで心地よかった。僕も映画を観たり小説を読んだりしていたので、キスや愛撫がぎこちないということはなかったと思います。


あっけない感じはしましたが、射精した瞬間は、頭の中が真っ白く濁るような感覚がありました。20代半ばまでそういう感覚があったんですが、初めての時が一番でしたね。


その後も1週間に1度か2度会い、セックスも重ねましたが、彼女は3月の初め、僕に何もいわずに突然故郷に帰ってしまいました。大学に合格したことも、彼女には告げられませんでした。


彼女とはそれきり連絡もとっていません。胸に残ったものがあって、それに浸るのが僕は好きなんです。


※週刊ポスト2011年7月22・29日号

NEWSポストセブン

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