ニューカマーの魅力が炸裂する夏フェスの要注目バンド5選

7月20日(金)11時0分 オリコン

注目のバンド1位のyonige

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 いよいよ夏本番。アウトドア・シーズンの到来は、野外音楽フェス・シーズンのスタートも意味する。北海道から沖縄まで、日本各地でさまざまなジャンルをフィーチャーした音楽フェスが今年も開催されるが、フェスの楽しみといえば、開放的な空間の中で旬なアーティストや実力をつけているアーティストに出会える、“お祭り”ならではのにぎやかさ・華やかさが挙げられる。一方でキャリア・ジャンルを問わず、様々なアーティストが顔をそろえるからフェスだからこそ味わえる醍醐味もまた存在する。それが思わぬニューフェイスとの邂逅。解放感たっぷりのまっさらな気持ちで接するからこそ伝わってくるアーティストの本質が、新たな音楽の楽しみを運んでくる。その意味では、フェスは“ニューカマーの魅力が炸裂する舞台装置”と言えるだろう。

 そして、今夏も数多のニューカマーたちが、その雄姿を音楽ファンの前で印象づけるべく、準備を整えているが、音楽ファンはどんなアーティストに注目しているのだろうか。オリコンでは、2017年6月以降のメジャーデビューバンドを対象に、10代〜50代2000人の男女へ「注目しているバンド」「かっこいいと思うバンド」というテーマでアンケートを実施した。

■1番人気はクールかつ骨太ガールズバンド、yonige

 両部門で最も多くの支持を集めたのが、大阪出身の女性2人組バンドyonige。もともとインディーズ時代から注目されていた逸材だったが、今年の正月にオンエアされた携帯電話キャリアauの「三太郎シリーズ」CM「笑おう」篇で、「聖者の行進」を大胆にアレンジしたCM曲により、お茶の間にまでその音楽力が知れ渡るところとなり、一躍脚光を浴びた。その知名度アップを一過性のものとせず、着実な成長を遂げていることが今回の結果へと結びついているようだ。

 次に多くの票を集めたのが、女性ボーカル・雫を中心に人気を集める4人組ギターロックバンド、ポルカドットスティングレイ。これまでに多くのトップ・アーティストを輩出してきた福岡出身という背景を持つ。この2組に続くのが、愛知出身のスリーピースバンド・クアイフと、今年満を持してのメジャー・デビューとなった男性4人組バンド・Yogee New Waves、5人組ラウドロックバンド・オメでたい頭でなにより、と続く。5組中3組が女性ボーカルをフィーチャーしているという共通項こそ持つものの、構成メンバーは2〜5人とそれぞれ全く異なり、活動拠点も近畿、九州、東海、関東と見事に散らばっている。サウンドも重厚なものからポップに彩られたものまでさまざま、と上位の“傾向”には一貫性がないように見える。

 しかし、それは裏を返せば、音楽ファンのバンドに対するイメージが柔軟であることを意味する。「自分はこういうサウンド、スタイルが好き」という固定したイメージにこだわらず、波長が合うものは何でも受け入れていく。そうした現代の音楽ファンの心理が透けて見える結果だろう。だからこそ、女性ボーカルという共通項の持つ意味合いは深いともいえる。

■共通点は個性的なたたずまいと実力の高さ

 ここからは、これら4組の魅力をアンケートに添えられたコメントを通して見ていく。yonigeには、「クールで華がある。楽曲に洋楽的な要素がある」(40代男性/兵庫)「アンニュイな感じでカッコいい」(20代女性/大阪)「飾らない感じがかっこいい」(30代女性/神奈川)「メロディーが良い。耳に残る」(30代男性/兵庫)「夏フェスをきっかけに今後ますます注目されていくと思う」(30代男性/茨城)「徐々に知名度を上げていてフェスやロック好きなら知っておくべき存在だし、初めての人でも入りやすいバンドだと思う」(20代女性/大阪)「キャッチーで聴きやすい曲ばかり。世間的に注目されているバンドなので、絶対に今年のフェスでバズると思う」(10代女性/東京)「フェスに出演するたびに、観客が増えてきている印象がある」(30代女性/東京)など、音楽性のみならず佇まいに言及する声、今後への高まる期待感を漂わすコメントが並んだ。「歌詞がいい」(30代男性/京都)という声に代表される、ボーカル&ギターの牛丸ありさが書くリアリティにあふれた歌詞への支持の高さに加え、ライブ時のMCに見られる媚びない姿勢に対して「クール」というイメージも定着しており、これらにガーリーではなくカジュアルでゆるい「飾らない感じ」がファッション面を加えた多角度からの魅力がyonigeの強みとなっている。この夏のフェスでさらに大きなムーブメントとなるのでは、という“予感”はそんな性別を問わない支持の厚さがあればこそ、だ。

 ポルカドットスティングレイには、「インパクトがある歌声とキャッチーな楽曲が印象的」(30代男性/東京)「音楽性が面白い。MVも面白い」(50代女性/兵庫)「個性的で他のバンドとは違うことをやってくれそうな期待感がある」(20代女性/東京)「他のバンドに埋もれなさそう」(20代女性/愛知)などのコメントが返ってきた。多くの人の口にのぼった「個性的」というキーワードが彼等の武器であることは間違いないだろう。

 クアイフへのコメントには、「ピアノの感じがさわやか」(30代男性/愛知)「迫力がありカッコいい」(40代男性/大分)「センスがある」(40代男性/埼玉)「曲が独特。ギターがいないのも個性的」(40代男性/宮城)など男性票が集まった。 新世代のシティポップバンドとして、幅広い世代から熱い支持を得ているYogee New Wavesは、「程よく力の抜けたサウンドと歌唱がかっこいい」(20代女性/東京)、「2年程前に友人の勧めで聴き始めた。当時から最新作まで繰り返し聴いても飽きない魅力」(20代女性/神奈川)、「力を抜いて音楽を楽しむ雰囲気を醸し出していて惹かれる」(40代女性/栃木)、「早く生演奏が聴きたい」(30代男性/長野)など、ライブ演奏を生で見たい、という期待の高さが伝わってくるコメント多く見受けられた。

 そして、オメでたい頭でなにより。「全然興味なかったけど、ライブで見たらかっこよかった。歌と演奏が巧い」(30代女性/北海道)「自分たちのスタイルを貫いている」(30代女性/新潟)「すごい熱いバンドだと思うのでフェスにぴったり」(10代女性/東京)「存在がキャッチー」(30代女性/埼玉)といった反応を見ても、今年のフェスへの出演に期待がかかる1組であることは確か。ネーミングの裏にある実力の高さが人々の心を動かしているようだ。

■夏フェスは今後の活動を占う試金石

 今回のアンケートで上位に並んだアーティストは、今夏どのような動きを見せるのだろうか。先ごろ、10月にミニアルバムがリリースされることが発表されたyonigeは、CMでの知名度アップもあり、今年は昨年以上に全国のフェスへの出演が予定され、主要フェスはほぼ網羅している状況だ。昨年も出演したROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下RIJ)では2番目に集客量の大きなLAKE STAGEへジャンプアップするなど、主催者側の期待の高さもうかがわせている。ここでの成果をバネに、11月に行われる自身最大キャパのワンマンツアーへとつなげていく構えだ。

 この春、自身最大規模のツアーを終えたばかりのポルカドットスティングレイは、RIJやSUMMER SONICを軸に全国のステージに顔を出していく。ワンマンと並行して展開した対バンツアーで磨いてきた底力を、夏フェスの場でいかんなく発揮してくれそうだ。

 6月にファースト・アルバムをリリースしたクアイフは、同作を引っ提げてのツアーが7月末まで続くなか、各地のイベントにも出演していく。これまでにも数多くのイベント出演で爪跡を残してきた彼ら、この夏はどんな一手を打ち出すのか。

 RIJやRISING SUN、MONSTER baSHなどへの出演に向けて腕を撫しているオメでたい頭でなによりも、直前まで全国ツアーを廻りその個性をアピールしてきた。果たしてアンケート・コメントにもあった魅力を、夏フェスという<舞台装置>でいかんなく発揮できるのか、ここに挙げた4組以外も含め、今後のバンド活動を占っていくうえでの試金石となる瞬間が目前に迫っている。

<調査詳細>
調査対象:全国10-50代男女
サンプル数:2,000サンプル
調査期間:2018.6.26(火)〜6.29(金)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

※エンタテインメントビジネス誌「コンフィデンス」掲載の「新人パーフェクトリスト」(2017年3月27日号、2017年9月25日号、2018年4月16日号)掲載より抜粋

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