「まずはカメラを持たずに森に……」 鳥獣写真家の独特な撮影方法とは

7月21日(日)11時0分 文春オンライン

 鳥獣の写真家として世界に知られる嶋田忠さんの個展「野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」が開催される。カワセミ、ヤマセミ、シマフクロウ等、約40年に亘って国内で撮影した作品と、「世界最古の熱帯雨林」と言われるニューギニア島に生息する野生動物を捉えた作品を展示。



嶋田忠さん


 嶋田さんの撮影方法は独特だ。


「この鳥でこのテーマと決めたら、まずはカメラを持たずに森に入り、時間をかけて徹底的に彼らの行動を観察します。集めたデータを分析し相手のことがわかったら、理想的なイメージを絵コンテに起こし構成を立てます。こう来たら、こう狙おうと。僕はこの時間がいちばん面白い。構成ができたら撮影に入ります」


 それは鳥たちが見せる偶然の姿を待ち構えるのではなく、テーマに合った理想とする翼の動きや眼差しの瞬間を掴みにいくといった印象だ。


「実際に撮影すると、たいていは想像を超えたものが撮れます。自然界からのプレゼントでもあり、『お前はその程度か』と言われているようでもある。人間が描ける理想なんて、本物の自然の中ではたかが知れているんですよね」


 こうして生まれる数々の“奇跡の一瞬”に出会える!



INFORMATION


「野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」

7月23日〜9月23日 東京都写真美術館

http://topmuseum.jp/




(山田 由佳/週刊文春 2019年7月25日号)

文春オンライン

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