「第10回CDショップ大賞2018」クラシック部門前期推薦盤、10作品を発表

7月21日(金)16時30分 OKMusic

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ショップ店員の目利きによって作品が選ばれる『CDショップ大賞』。この賞では部門賞も選出しており、クラシック賞に関しては第8回より、前期(1月〜6月発売)と後期(7月〜12月発売)の年2回に分けて推薦盤を発表。CDショップ・クラシック担当の有志がそれぞれ推薦した作品を「クラシック賞の推薦盤」としている。「第10回CDショップ大賞2017 クラシック前期推薦盤」では、以下の10作品が発表された。

※必ずしも推薦盤の中から部門賞「クラシック賞」が決定されるということではありません。
※アーティスト名五十音順

飯森範親(指揮)山形交響楽団 『モーツァルト:交響曲全集』

“邦人演奏家による初の快挙”
飯森範親の指揮のもと、数々の名演をリリースしてきた山形交響楽団が 10 年かけて完成させた日本人による初の全集。 番号順に収められ、モーツァルトの成長とともに聴き進めていく楽しみが味わえます。一部オリジナル楽器を使ったピ リオド奏法による演奏は、特に第 1~6 番に豊かな表情を加えています。
(山野楽器 営業本部 チーフ MD 峯岡 隆)

加藤訓子 『J.S.バッハ:マリンバのための無伴奏作品集』

“優秀録音が引き立てる、マリンバとバッハの美しい出会い”
ライヒやペルトといった現代の作曲家たちから篤く信頼される世界的パーカッショニスト、加藤訓子の英 LINN4 枚目の アルバムは、初のバッハ作品集となりました。無伴奏チェロ、無伴奏ヴァイオリンを中心に全てマリンバのソロで収め、 この楽器ならではの、現代作品とはまた違った表現を楽しませてくれます。今回もまた録音がたいへん秀逸で、どこか らともなく響いてくるような高音域を、ずっしりと豊かな低音が支える心地よい音場を作り出します。日本発売分のみ SACD というのも嬉しいところです。
(HMV 商品本部 クラシックバイヤー 久保 昭)

小山実稚恵 『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』

“初録音のゴルトベルクは、圧倒的な表現力”
彼女にとって初のバッハアルバムが完成。1987 年のデビュー以来、30 作目にして初めてのバッハというのはある意味 驚きを持って迎えられましたが、そこにあるのは熟考された確固たる概念と、安定感のあるテクニックが同居した比類 の無い演奏です。やはり 1 曲目の「アリア」から引き込まれます。
(タワーレコード商品本部洋楽部 CLASSIC バイヤー 北村 晋)

ジョナサン・ノット(指揮)東京交響楽団 『ショスタコーヴィチ:交響曲10番』

“渾身の演奏は、ショスタコーヴィチ演奏の新たな夜明け”
これまでにもいくつかあった日本におけるショスタコーヴィチ演奏史の中でも、指折りの記録といっていい壮絶な演奏。 怒涛の第二楽章(トラック 2)は、4 分少しで駆け抜ける快速ながらも、目先に流されない確固たる精神力と技術力の高さ により聴く者の胸を打ちます。今後の展開が楽しみなノット&東京響の最新盤。
(タワーレコード商品本部洋楽部 CLASSIC バイヤー 北村 晋)

藤木大地 『死んだ男の残したものは』

“古今東西の名歌をウィーンが認めた美声で聴く”
今年、ウィーン国立歌劇場へのデビューも果たしたカウンターテナー、藤木大地のデビュー・アルバム。耳にすっと馴 染む、まっすぐで美しい歌声がまず大きな魅力です。イギリス民謡と日本の歌を中心に、名曲ばかりを控えめな編曲で 収めており、豪華な共演陣と共に、豊かな音楽性でその美しさをたっぷりと引き出します。中でも、武満徹と谷川俊太 郎による傑作『死んだ男の残したものは』は力加減のたいへん難しい作品ですが、歌い込まれた迫真の表現で切々と聴 かせています。
(HMV 商品本部 クラシックバイヤー 久保 昭)

堀米ゆず子(ヴァイオリン) アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団<ブルッフ> ジョアン・ ファレッタ(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 <ブラームス> 『ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第 1 番、 ブラー ムス:ヴァイオリン協奏曲』

“世界的奏者による風格の味わい”
ヴァイオリン協奏曲の2大名曲を、妖艶かつ濃厚に奏でているさすがの名演です。 特にブルッフの第1楽章!オーケストラの充実した重低音と溶け合い、名器グァルネリ・デル・ジェスの豊かな響きが ホールを満たしています。堀米ゆず子自身で綴られたエッセイも楽しい。
(山野楽器 営業本部 チーフ MD 峯岡 隆)

OBSESSION(三舩優子&堀越彰) 『OBSESSION』

“ピアノ×ドラムのデュオが聴かせる新しい音楽表現の楽しみ”
CD やコンサートはもちろん、教育活動などでも多彩な活躍をみせるピアノの三舩優子と、山下洋輔との共演などで知ら れるドラムの堀越彰によるユニット OBSESSION のファースト・アルバム。クラシックの名曲から近現代作品までを二 人のアレンジで収録しています。シチェドリンやアルベニスなどではジャズのエッジを効かせた激しい攻防で、異色の デュオならではの音楽的な真剣勝負の醍醐味を堪能させてくれます。また、ボロディンやサティでは遊び心と優しい対 話が楽しめ、2 つの楽器が織り成す別の側面を聴かせます。二人の今後の展開に大きな可能性を感じるアルバムです。
(HMV 商品本部 クラシックバイヤー 久保 昭)

宮下宣子&三浦はつみ 『サクバットの祈り』

“日本のサクバット演奏史に残る、歴史的演奏”
日本の女性トロンボーン奏者の草分け的な存在であり、最近ではトロンボーンの古楽器サクバットのパイオニアとして も知られる宮下宣子のソロと、オルガン伴奏による貴重なアルバムが登場。サクバットの柔らかな音色と芳醇なオルガ ンの響きの調和が美しく、多くの方々に聴いてもらいたい盤です。誰もが知っている 5 曲目の「主よ、人の望みの喜び よ」の自然な響きをまずは一聴を。
(タワーレコード商品本部洋楽部 CLASSIC バイヤー 北村 晋)

山田姉妹 『あなた』

“あの頃の歌が、今生まれ変わる"
昭和の有名な曲を、音楽大学の声楽科を優秀な成績で卒業した平成生まれの双子が歌いあげるこの CD は、発売以来話 題を呼んでいます。ストレートに歌い上げる彼女たちのデュオは、驚くほど純粋に歌詞に込められた感情や、楽曲の素 晴らしさを聴き手に伝えてくれます。特に 1 曲目「翼をください」や、10 曲目の「なごり雪」は胸を打つ感動が!
(タワーレコード商品本部洋楽部 CLASSIC バイヤー 北村 晋)

渡辺玲子(ヴァイオリン)江口玲(ピアノ) 『AIR & DANCE on Violin』

“名人芸を名器で聴かせる、小品の楽しみ"
名手渡辺玲子によるヴァイオリン名曲集。とにかく楽しい 1 枚。ピアノの江口玲も歌心満点の伴奏です。クラシック音 楽を楽しむならこの曲、という選曲も見事。「ばらの騎士」のワルツに聴かれるような 1736 年製グァルネリ・デル・ ジェス「ムンツ」と、ホロヴィッツが愛した 1912 年製ニューヨーク・スタインウェイ CD75 の見事な融合と優秀な録 音が、このCDを魅力あるものにしています。
(山野楽器 営業本部 チーフ MD 峯岡 隆)

【CDショップ大賞とは】

ショップ店員の目利きによって真に売りたい!聴かせたい作品を選ぶこの賞。年間を通しCDショップ大賞を盛り上げていくために、ノミネート作品の投票・発表を一次(前期)、二次(後期)と2回に分けて実施致します。一次(前期)ノミネート作品は、2016年1月1日〜2016年6月30日に発売された邦楽の新譜(ベスト盤を除く)を対象とし、2017年7月14日〜7月30日に行ないます。一次ノミネート作品の発表は 2017 年 8 月上旬の予定です。CD ショップ店員による熱いコメントはノミネート発表後、全日本 CD ショップ店員組合のホームページでご覧になる事が出来ます。
http://www.cdshop-kumiai.jp/

二次(後期)ノミネート投票は、一次ノミネート作品を除く、2017 年 1 月 1 日〜12 月 31 日までに発売された作品を対 象とし、二次ノミネート作品として約10作品選出されます。その後、一次ノミネート作品と二次ノミネート作品を対象 として最終投票を経て、「第10 回CDショップ大賞2018」の大賞発表及び授賞式を 2018 年 3 月に実施する予定です。

【全日本 CD ショップ店員組合とは】

全日本CDショップ店員組合とは、全国の任意のCDショップ店員で構成された名称で、一般的な組合とは異なり、組合費を徴収しておりません。また組合への参加は任意となっています。実行委員と呼ばれるCDショップ店員による会議を毎月開き、CDショップ大賞の開催に向けて協議しています。また音楽の目利き、CDショップ店員ならではの“店頭発の情報発信”を、WEBサイトを媒介としながら行っています。特定非営利活動法人ミュージックソムリエ協会が事務局として運営の中心を担い、全国のCDショップ店員の有志による参加の元、運営されています。
http://www.cdshop-kumiai.jp/

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