玉城ティナ、理想とのギャップにもがいていた10代 ありのままでいいと吹っ切れ「すごく楽に」

2023年7月23日(日)11時0分 マイナビニュース

●SNSとの向き合い方 否定的なコメントにも感謝
今年2本目となる主演映画『#ミトヤマネ』が8月25日に公開を控えるなど、女優として存在感を高めている玉城ティナ。動画配信サービス・U-NEXTで配信中のHBOドラマ『THE IDOL/ジ・アイドル』では主人公の吹き替え声優を務めた。玉城にインタビューし、本作の魅力や演じた主人公との共通点、デビューから11年の中での自身の変化など話を聞いた。
エイベル・“ザ・ウィークエンド”・テスファイとリリー=ローズ・デップが主演、トロイ・シヴァンやBLACKPINKジェニーなどさまざまなアーティストが集結した『THE IDOL/ジ・アイドル』。ハリウッドの音楽業界の舞台裏に迫る物語で、新進気鋭のポップアイドルであるジョスリン(リリー=ローズ・デップ)が名声の光と闇に直面する姿を描く。
ジョスリン役で海外ドラマの吹き替えに初挑戦した玉城は、「制作陣やキャストの豪華さから、視聴者として楽しみにしていたドラマで、まさかリリー=ローズの声を私がやるなんて思ってもなかったです。吹き替えも初めてだったので、大役だなと思いましたが、少し私らしいかなと思ってお受けしました」とオファーを受けたときの心境を説明。
自分らしいと思った点について「私はアイコンっぽさを求められていると思いましたし、モデルもやっていたので洋服を着るというところは私を表すのに必要な材料だと思っています。参加させてもらっている他作品も、蜷川(実花)さんの作品などはアイコンっぽいなと思うので、普段そういうものを求められることが多い中で、この作品にオファーされたことはすごく意味があったと思います」と語った。
演じる際には、リリー=ローズの声はあまり意識せず、自分がジョスリンを演じるのであれば、ということに重きを置いていたそうで、セクシーな描写もある本作だが、「女性っぽすぎない声を出すように心がけました」と明かす。
「過激な作品ですが美しくて、いやらしさは感じなかったので、いやらしく声を出そうということは全く考えずに、セリフの良さを大事に、あまり高くない声を出すようにしました。声だけなので普段の演技よりもオーバーリアクションで、そこは非常に難しかったです」
ジョスリンとの共通点を尋ねると、「人それぞれ弱さや闇は、程度の差はあるにしろ抱えていることだと思いますし、この業界で働いている人は、どうしても撮られたり言われたりすることが多く、私も同じようにさらされているという意味では共通する部分があると思います」と答えた。
本作ではSNSに関する話も描かれるが、SNSとの向き合い方を尋ねると「言いすぎないというのは意識しています」と回答。
「自分の意見を相手に押し付けすぎない。パッと発言したことが誰かを傷つける可能性があるというのは常に考えています。私は顔も名前も出してやっていますけど、匿名の方でもそこは必要なマナーかなと思います」
続けて、「例えば私に関するコメントとして『かわいい』『かわいくない』というのがありますが、私からしたらどっちでもいいというか、考えてくれているだけありがとうという感覚です。賛同してくれる人だけついてきてくれればいいと思っているので、否定的なコメントを変えたいとも思っていません」と話した。
●「陽キャになりたい」と憧れ無理していた10代
中学2年生のときにスカウトされ、芸能界入りした玉城。舞台に立つことを目標にしていた友人の影響で芸能界に興味を持ち、小学生の頃に地元・沖縄で作品出演の募集に応募したことがあったものの、出演には至らなかったという。
それ以降、自らオーディションを受けることはなかったが、芸能界への憧れは消えてなかったため、スカウトされたときは迷わず決断。「考えが短絡的なところがあって『やったー! 就職決まったじゃん!』と思いました」と振り返る。
だが、芸能界で活動していくことに関して「今でも覚悟は決まっていない」と告白。「必要とされるのであれば頑張ろうかなというのが続いている感じで、絶対にこの世界でやっていくと縛られているわけではないです」と語る。
2012年にモデルとしてデビューしてから11年。近年は女優としても活躍しており、2021年にはWOWOWの企画「アクターズ・ショート・フィルム」で監督に初挑戦した。
注目度がアップし、環境の変化に戸惑いはないか尋ねると、「10代の頃のほうが戸惑いは大きかった」と打ち明けた。
「自分がなりたいタレント像や女優像と、今いる自分の位置とのギャップや、方向性にすごく迷っていた時期だったので、20歳過ぎぐらいまではいろいろ考えることもありましたが、今は吹っ切れて、自分のフィールドでやっていこうと思えるようになりました」
10代の頃は「陽キャになりたかった」とのことで、そう見えるように無理している部分があったという。
「その頃は『海』『太陽の下』『キラキラ』みたいなキャラクターになりたかったのですが、自分の考えや容姿など、もともと持っているものがそもそも違うなと。違う意味でのアイコンになっていければいいと思って、すごく楽になりました。陰な自分を恥じていたところがありましたが、ありのままでいいんだと思いました」
さらに、「15歳くらいで芸能界に入り、『東京だ!』となって、東京に慣れなきゃという思いもあった」と言い、そういった思いからも陽キャを演じていたと説明。そんな玉城に地元・沖縄の幼馴染は違和感を抱いていたそうで、次第に自分を取り戻していったときに、「やっと元のティナに戻って来た」と言ってくれたという。「その言葉はすごくうれしかったです」と笑顔を見せた。
どのようにして吹っ切れたのか尋ねると、「好きな人は好きでいてくれるし、嫌いな人は嫌いでいいというか、みんなに好かれる必要はないということを心で理解したというのが大きかったです。それまでは頭で理解していても心でかみ砕けてなかったので。あと、みんな神ではないので、すべてを信じる必要はなく、内なる自分を信じることが一番大切だと思うようになりました」と晴れやかな表情で語った。
●嫌いだった声を愛せるように「大事にしたい」
玉城は細田守監督のアニメ映画『竜とそばかすの姫』(21)で声優デビューを果たし、本作で吹き替えに初挑戦。声も武器に活躍の幅を広げているが、以前は自身の声が嫌いだったという。
「小さい頃は特徴的な声が嫌で、ちょっと低いし、もったりしているというか、澄んでいない声だなと思って好きではなかったのですが、細田監督の作品もオーディションで役をいただけて、すごくありがたいなと思いました。友達から『ティナの声は眠くなる』と言われることが多いのですが、それもすごくいい意味だなと思うようになりました」
10代の頃、陽キャを演じていたと話していたが、声も変えていた時期があったという。
「昔はテレビに出るときに無理して声を高くしようとして変になっていました。ちょっとぶりっ子みたいな、キャピキャピしている声を頑張って出そうとしていて、黒歴史です(笑)」
今では、本来の自分の声を愛せるように。
「声も好き嫌いあると思いますが、せっかく持って生まれたものなので大事にしていきたいですし、歌もすごく好きで、声を出すことは私にとってとても大事なことなので、いろんな声のお仕事をやっていけたらなと思います」
最後に本作について、「ジョスリンはみんなが知っているようなスターで、その彼女がゴシップ的なもので転落していくというのはよくある事柄だと思いますが、それをすごく素敵な制作陣と素敵なキャストさんたちでお金をかけてやることで、いびつさや美しさ、過激さの裏にある誠実さみたいなものに気づいてもらえたらいいなと。センセーショナルな作品ではありますが、食わず嫌いをせず見ていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
■玉城ティナ
1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。2012年、講談社主催オーディションでグランプリを獲得し、『ViVi』最年少専属モデルとしてデビュー。2014年に女優デビューし、映画『Diner ダイナー』(19)、『惡の華』(19)、『AI崩壊』(20)、『ホリックxxxHOLiC』(22)、『グッバイ・クルエル・ワールド』(22)、『窓辺にて』(22)、『恋のいばら』(23)、『零落』(23)、ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(20)、『極主夫道』シリーズ、『鉄オタ道子、2万キロ』(22)、『NICE FLIGHT!』(22)などに出演。アクターズ・ショート・フィルム『物語』(22)では脚本と監督を務めた。8月25日に主演映画『#ミトヤマネ』が公開予定。
ヘアメイク:岡澤愛子 スタイリスト:YOKO IRIE

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