宝塚「はいからさんが通る」再演の「異例」 新トップにかけられた期待とは

7月31日(水)11時0分 J-CASTニュース

2017年花組公演のキービジュアル((C)宝塚歌劇団)

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宝塚歌劇団は2019年7月29日に、2020年3月からの花組公演で「はいからさんが通る」を上演すると発表した。

本作は大和和紀さんの同名マンガの舞台化作品で、次期花組トップスター・柚香光(ゆずか・れい)さんの宝塚大劇場・東京宝塚劇場お披露目公演にあたるが、2017年にも柚香さん主演で上演されていた。


近年は2.5次元のようにマンガ・ゲームの舞台化にも意欲的な宝塚歌劇団だが、最近のマンガ・ゲーム原作作品としては再演は異例ともいえる。


マンガ・ゲームを続々舞台化



少女マンガの古典的名作「はいからさんが通る」が初めて宝塚で上演されたのは2017年、シアター・ドラマシティと日本青年館での公演だった。この時伊集院少尉と花村紅緒を演じたのが、柚香光さんと現花組トップ娘役の華優希さんだ。軍服姿が凛々しい伊集院少尉や、大正時代の女学生スタイルや洋装を着こなす紅緒のビジュアルは宝塚にぴったりで、2人の出世作にもなった。以後、柚香さんは「ポーの一族」アラン役(2018年)、「花より男子」道明寺司役(2019年)を演じ、マンガ原作モノを得意としてきた。


花組以外でも、近年の宝塚は「るろうに剣心」(2016年雪組)、「天は赤い河のほとり」(2018年宙組)、「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」(2018年星組)など、マンガ・ゲームの初の舞台化を実現し、そのたびに出演者の原作さながらのビジュアルや再現度の高い衣装が原作ファンからも絶賛されていた。


しかしそのように話題を呼びながらもいずれも1度きりの上演にとどまっており、「はいからさんが通る」の再演は珍しい例だ。新トップのお披露目公演で過去の主演作、それも大劇場以外で上演された作品が改めて上演されるのも異例で、2.5次元的な作品にも前向きな劇団が柚香さんの得意分野を活かしつつ、原作ファンを再度呼び込んで新規ファン獲得につなげたい意図があるだろうか。



主要キャストが去り...初演の再現なるか



しかし、17年の初演当時と異なるのは、花組の出演者の顔ぶれが大きく変わっていることだ。初演で伊集院少尉の恋敵となる雑誌編集長の青江冬星を演じた鳳月杏さんは19年4月で月組に組替えとなり、ヒロイン紅緒の親友・北小路環役だった城妃美伶さんは19年11月での退団を発表済。その他にも牛五郎役の天真みちるさん、伊集院伯爵夫人役の芽吹幸奈さんなどマンガに登場する名脇役を演じた生徒も何人かは退団、もしくは退団を発表している。公演ごとに退団者がいる宝塚では、同じ作品・同じメンバーでの上演は二度と無い。


脚本・演出は初演と同じ小柳菜穂子氏が手掛けるが、再演では新キャストの個性を活かしつつ、原作らしさを損なわない舞台にできるか演出家の手腕が問われる。


初演を観た観客には、2年前のマンガから飛び出てきたかのような舞台上の出演者たちの演技が記憶に新しい。果たして初演を上回るビジュアルとクオリティで新生花組の門出を飾れるか、注目の公演となる。


(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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