『リュウソウジャー』綱啓永、「もうこれを逃したら次はない」思いで臨んだシーンとは (1) マスターとの関係が生んだ笑顔

8月2日(金)17時51分 マイナビニュース

特撮テレビドラマ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』初の劇場版『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』が、7月26日より全国劇場にて公開されている。テレビでは見られない大スケールの映像を打ち出した本作では、6500万年前の恐竜時代を舞台に、リュウソウ族の祖先・ヴァルマ(演:佐野史郎)と娘のユノ(演:北原里英)とリュウソウジャーの出会い、映画だけに登場するキシリュウジンの活躍、そして地球に迫りくる超巨大隕石の脅威など、手に汗握るエキサイティングな要素満載の作品となっている。

単独インタビューの今回は、リュウソウジャー随一の知性派である"叡智の騎士"ことリュウソウブルー/メルトを演じる綱啓永が登場。ブルーの髪と気品あふれるたたずまいが印象的な綱に、これまでのテレビシリーズでの印象的なエピソードの裏話や、映画でのメルトの活躍シーン、さらには映画全体の注目ポイントなどを語ってもらった。

——撮影が始まったころから比べて、綱さんの中でどんな変化がありましたか?

お芝居に対する考え方ですね。僕は『リュウソウジャー』に出演するまで演技の経験がほとんどなかったのですが、メルトを演じることで「芝居って楽しいな」と心から思えるようになりました。台本と向き合っている時間が「充実している」としみじみ実感できるんです。リュウソウレッドの(一ノ瀬)颯くんも役者を始めて最初の作品が『リュウソウジャー』ですし、2人で切磋琢磨して頑張っていきたいと思っています。たとえば「今日の撮影でうまくできなかった……」とか、よく颯に打ち明けてます。颯を見ていると、すごく頑張っているなって。反面、僕はまだまだです。それでも日々の撮影がとても楽しいので、僕ももっと頑張っていきたいです。

——第1、2話や劇場版を手がけられた上堀内佳寿也監督は、とても厳しいとうかがっていますが、綱さんは監督の演出からどんなことを感じ取っていますか。

僕たち(コウ、アスナ、メルト)のキャラクターを第1、2話でしっかり固めてくださって、とても信頼できる、好きな監督さんです。第1、2話はホン読み(台本の読み合わせ)も何度もやりましたし、撮影に入っても僕の芝居で何テイクも重ねることがありました。厳しい言葉もたくさんかけられて「ああ〜ダメだ」と思うことも多かったのですが、それくらい厳しくやっていただいたからこそ、完成した映像は自信を持ってお出しすることができると思うんです。お芝居に関して決して妥協しない姿勢で取り組まれて、僕たち役者との関わり方をいちばん大事にしてくれています。だから僕たちも必死でついていかなくてはいけませんし、「上堀内組」の撮影が終わったあとだと、自分の中で何かが変わっている……成長しているって感じがしています。

——どちらかというと"天然"発言の多いコウやアスナに、冷静な"ツッコミ"を入れるのがメルトのポジションですね。ツッコミを入れながら、相手のことを気遣ったりする優しさもちゃんとあるところが好印象です。綱さんにとって、メルトを演じることの面白さ、演じがいのあるところはどんな部分でしょうか。

メルトは"説明ゼリフ"を任されることがとても多くて、台本でも難しい言葉がたくさん出てきます。テレビを観ている子どもたちにちゃんと理解できるような話し方で伝えたいというのと、同時に"説明"っぽくなりすぎず、コウやアスナに話して聞かせているような、お芝居もしっかりやっていないといけません。毎回大変なのですが、これらの難しいくだりを演じきったときは、何とも言えないやりがい、達成感がありますね。説明になるとどうしてもセリフが多くなってしまいますが、この1年間でこんなにセリフのたくさんある役を演じられるのは、役者としてとてもありがたいことだと思っています。

——いまお話していても綱さんはメルトとイコールというか、清潔感のある若者という印象が強いのですが、綱さんとしてはメルトをどんなキャラクターとして演じようとされていますか?

僕はメルトを"子ども"だと思って演じています。リュウソウ族なので"200何歳"という設定ではありますが、人間でいえば中学生くらいの、まだ大人になっていない年代のつもりで演じています。それでも、コウやアスナの前ではしっかりしなきゃいけない、冷静でいなきゃいけないから、3人の中だけで見るとメルトが大人っぽいように見えがちなんですけれど、実はまだ子どもっぽい部分があるキャラクターだと思っています。

——第1話でのマスターブルー(演:渋江譲二)との関係性などを思い返すと、なるほど、しっかり者の少年なんだなと納得できます。第9話「怪しい宝箱」での、マスターブルーに頭をなでられてニッコリほほえむメルトの表情なんて、まさにピュアな少年そのものでしたね。

第9話は"メルト回"でしたから、放送後にかなりたくさんの反響をいただきましたね。マスターに頭をなでられて微笑むシーンは、自分としても"狙って"やりました(笑)。本編でメルトがあそこまで、歯を出して少年のように笑うことはなかったんです。第9話の台本を読んだとき、回想シーンの「幼きメルトが頭をなでてもらって笑う」というくだりで「ここでテレビを観てくださる人たちの"心"をつかまないと!」と強く思って、もうこれを逃したら次はないな、というくらいの気持ちで、大事に挑んだシーンだったんです。

——マスターブルーの渋江さんとは、師匠と弟子としての演技についてお話をされたりしましたか?

それが、あまり芝居についての話はしていませんでした。渋江さんはとても気さくな方で、すごく話しやすくて、トークが面白いんです(笑)。ちょっとお茶目なところがあるのかもしれないですね。子どもっぽいというか、おそらく年下の僕の目線まで降りてお話をしてくださっているんだと思います。もともと僕は年齢が上の方と話すのが得意ではないんですけれど、渋江さんとはいい意味で気を遣わず、話し合える間柄になっていました。そういう空気が、マスターブルーとメルトの関係性にも影響しているのかなと思います。渋江さんがマスターじゃなかったら、第9話のあのメルトの"笑顔"はぜんぜん違う表情になっていたかもしれません。

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