“第2のペネロペ・クルス”との声も!注目のスペイン美女が近未来SFに出演
2017年8月3日(木)14時30分 シネマカフェ
エレナはまだ見ぬ未知の星を目指して、1人、恒星間飛行を続けていた。一緒に地球を飛び立った両親はすでにいない。ある日、スペースシップの給気系統が故障し、エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。その呼びかけに応えて姿を現したのが、エンジニアの青年アレックスだった。ひと目で、互いに恋に落ちる2人。しかし、エレナはこの飛行に隠された秘密を知らなかった。それは、人類の未来を賭けた高度な実験だった——。
『インターステラー』『エクス・マキナ』『パッセンジャー』など、近年、数々の本格SF映画の秀作が発表されてきた。本作では、汚染により“死にゆく”地球の代わりとなる星を見つけるため、宇宙船の中で半生を過ごしてきた女性エレナが主人公。両親以外の人間を知らない孤独な美女として、スペイン人女優クララ・ラゴが、その心情を繊細に演じている。
そのクララは、1990年マドリード生まれ。2006年にアカデミー主演女優賞初ノミネート、2008年『それでも恋するバルセロナ』で同助演女優賞に輝き、ハリウッドでもその地位を確立し、数々の作品で世界を魅了してきたペネロペ・クルスを彷彿とさせるラテン系美女だ。『キャロルの初恋』(2002年公開)では、ボーイッシュな女の子のみずみずしい初恋と成長を好演した、天才子役としても知られるクララ。
その後、2012年に日本でも公開された『ヒドゥン・フェイス』ではベルリン国際映画祭のシューティング・スター賞にも選出され、美しい裸身を惜しみなく披露した体当たりの演技でひと皮むけると、残念ながら日本では未公開だが、2014年スペイン映画として歴代最高の興行収益を記録した『Ocho apellidos vascos』(原題)にヒロインとして出演。『人生スイッチ』のレオナルド・スバラーリャ共演『エンド・オブ・トンネル』は今年、日本公開された。
今後、ワールドワイドな活躍が期待されている彼女は、映画専門誌「VARIETY」で「注目すべきスペインの若手映画製作者の1人」に選ばれた本作のクライチェ監督も、「彼女の世代の中では彼女が一番の女優だと思っている」と太鼓判を押す。次回作は『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラ監督×リーアム・ニーソンの『The Commuter』(原題/’18)。その美貌と演技で、ハリウッドからのオファーも多数期待される注目女優の主演映画を、いまからチェックしておいて。
『スターシップ9』は8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。