神保町よしもと漫才劇場も再開 令和ロマン、ネイチャーバーガーが展望を語る

8月3日(月)16時30分 ラフ&ピース ニュースマガジン

新型コロナウイルスの影響により長らく休止となっていた東京・神保町よしもと漫才劇場の公演が、7月17日(金)より再開されました。


出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


芸歴7年目以下の芸人が出演する本劇場。2月からは半月に1度『グランドバトルライブ』が開催され、令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)とネイチャーバーガー(三浦リョースケ、笹本はやて)がグランドバトルチャンピオン(Sクラスメンバー)となっていました。


今回ラフマガでは、約4か月ぶりに劇場に立った感想を聞くべく、2組にインタビューを実施。コロナ禍でのリモートの仕事や、今後の活動についても語ってもらいました。



戸惑いもあった劇場再開


−−7月17日(金)から劇場にお客様が入っての公演がスタートしました。いざ舞台に立ってみていかがでしたか?


松井「芸人の前でやっていた時期があって(神保町よしもと漫才劇場では無観客生配信を行なっていた3月頃、客席で芸人がネタを見守っていた)、めっちゃ恥ずかしかったので、お客さんがいることが嬉しかったです」


髙比良「お客さんがめっちゃ嬉しそうでしたね。マスクから上の顔がニコニコされていて……それがなんか嬉しかったです。顔も一人ひとり見られますし、“こんなに待っていたんだ”って思うとテンションが上がっちゃいました。マスクしているし、ご時世的に笑いにくいし、演者も鈍っているから、マックスのパフォーマンスではないんですけど、“再開して良かったな”と思いました」


三浦「お客さんの笑い声が嬉しかったです。芸人側が緊張しまくっていて、袖に戻ってくる芸人が“あそこ飛ばした〜”って言っていて、慣れるまで時間がかかりそうだなって思いましたね(笑)」


笹本「このコロナ期間って、『Zoom』でやりとりすることが多かったじゃないですか。(タイムラグなどもあって)言葉がかぶることも多かったんですけど、それがないってだけで(嬉しい)。だから余計なことを喋ってしまうというか、舞台上で小さいツッコミを入れて、舞い上がっちゃっていました」


ネイチャーバーガー・三浦リョースケ
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


−−数か月間、人前で漫才をすることができませんでしたね。「漫才は3日やらないと鈍る」と聞きますが、そのあたりはいかがでしたか?


髙比良「(インタビュー前日まで)番組の企画で9日間くらい野菜しか食べていなかったっていうのがあって。カロリーも足りず、声がすっごく小さかった(笑)」


松井「昨日が久々の出番だったんですけど、今日疲れすぎてまったく動けなかったです」


髙比良「それ抜きにしたら、そんなに(影響ない)かな? 僕らは掛け合い漫才とかではなくて、各自で言っている感じなので」


三浦「僕らは、緊急事態宣言が解除されてからネタ合わせが多くなったんですけど、久々だったので、気持ちと技術が伴っていなかったです(笑)。ネタ合わせをしっかりしたのに、口が間に合っていなかったですね」


笹本「3か月漫才しないなんて一度もなかったので、久しぶりにやると新鮮でした。ネタではあるんですけど、感情が乗っかって、“マジ”で喋っていました」


大学生との大喜利イベントで…


令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


−−リモートではどんなお仕事がありましたか?


三浦「僕らは先輩たちのYouTubeにゲストで出させていただいたり、神保町よしもと漫才劇場のYouTubeチャンネル(『神保町よしもと漫才劇場【公式】』)もあるので、『Zoom』で出演したり」


笹本「僕でいうと、カジサック(キングコング・梶原雄太)さんのYouTubeに呼ばれて娘さんをギャグで笑わせる企画があったんですけど、『Zoom』でスベリすぎて泣いちゃったことがあります(笑)」


松井「僕らは大学のお笑いサークルに入った1年生100人くらいと、“リモート大喜利”をするオンラインイベントのMCをやりました」


髙比良「15人くらいに分かれているんですけど、手を挙げた子のところまでスクロールして、その子に振って答えを出してもらうみたいな。字も見えづらいし、実家の子もいるから声も抑えめだし(笑)、それはそれで面白いんですけどね」


松井「めっちゃ電波が悪いヤツがいたりね」


髙比良「大学生っていま大変じゃないですか。オンライン授業だし、バイトもできないし、一番世の中から被害を受けていて……。補償もされていないから、悲壮感がすごくて」


松井「地方から来た大学1年生って、まだ誰にも会っていなかったりするんですよ」


髙比良「生活できないから実家に帰っているのに、“家賃は払っています”みたいな。悲しいことが多いので楽しませようって思いました。大喜利なんで“こいつ無視”とか、くさしてもいいんですけど、背負っているものがでかすぎてそういうのができなかったです(笑)」



令和ロマン・松井ケムリ
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


−−コロナ前後で、ご自身の考えや仕事に対しての意識など変化はありましたか?


松井「ネタにめっちゃいく人と、SNSにめっちゃいく人と、二極化している気がします。僕はTwitterで“ネットニュースにツッコむ”っていうのをやっているんですけど、自粛期間中に1回バズらせてもらって、それでフォロワーが伸びて……。


見てくれている方がいると単純に楽しいですね。僕のアカウントをどこかのニュースサイトだと思っているみたいで、謎のリプライがめっちゃくるんですよ。それでも嬉しかったです」


髙比良「熱狂を巻き起こした第7世代が、(コロナもあって)いい意味で区切られたと思うんですよ。ここで霜降り明星さんとか納言さんとか、メンバーが確定したと思うので、ここから次の世代の話ができるなって思います。僕らはいかにして“第7世代に入らないか”っていうのを模索していて。第7世代に入っても勝てるわけないじゃないですか。芸があるわけでもなく、それで入っても実がないというか」


三浦「僕らの変化はネタ合わせをよくするようになったのと、これまで『キングオブコント』に出たことがなかったんですけど、何でもやろうっていうことで挑戦しました。無事に1回戦は通りました」



ネイチャーバーガー(三浦リョースケ、笹本はやて)
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


−−以前からよくネタ合わせをされる方だったんですか?


三浦「ライブがあるたびにやっていたくらいですけど、いまは週3くらいに増えて」


笹本「“やることがなかった”っていうのもありますけど(笑)」


三浦「EXITさんが忙しい中でもネタ合わせをしているって聞いたっていうのもあります」


笹本「売れている人たちでもやっていることを、売れていない僕たちがやっていないって意味がわからないですから」


アルバイトやSNSの日々…


−−自粛期間はどのように過ごしていましたか?


松井「本当に何もしないのが得意で、朝起きて、ニュースを見て、筋トレして終わりです。名前のない時間を過ごしていました(笑)」


髙比良「お金がなくなっちゃって、何回も役所に行って、給付金、家賃補助、緊急貸付、全部やりまして。でもそのお金もなくなったので、『Uber Eats』でバイトを始めました。でも、始めたらハマっちゃって。


運動できるし誰かの役に立てる喜びもあって、チャリをこぎ倒して、『ゴールドパートナー(配達パートナーのランク)』になりました。そこ(配達の受け渡し)でしか人と接しないんで、届けるときも、芸人のトーンで“ありがとうございます!”みたいにハキハキしていたら、相手先の方に評価してもらいました」


ネイチャーバーガー・笹本はやて
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


笹本「僕はSNSでしか表現する場がなかったので、ラップの動画を上げたり、音楽に合わせて動いたり。それでバズりはしなかったんですけど、芸人からは“いいな”って言ってもらいました」


髙比良「小さい声でラップしてね。横に住んでいる人から怒られるから」


笹本「そうそう。でも、大声出している感じは出せたと思う(笑)。自粛がなかったら絶対やってなかったことなんですけど、“自分から発信をしないと一般の人と一緒だ”ってめちゃくちゃ思って、自分から何かやるようになりました」


三浦「僕はインスタライブ(Instagramの生配信)をよくやっていました。地方の方と絡むことも多いんですけど、妹が中3で寮に入っていて、その友達が“お兄ちゃんですよね?”ってコメントくれました。


あと、自粛期間中に生まれた『ぶどう男子』っていうキャラクターのLINEスタンプを作りました。EXITの兼近さんに送りつけたり、バレーの全日本選手と仲が良いので使ってもらったり、普及活動をしていましたね」


神保町から売れっ子を出したい


−−これから神保町よしもと漫才劇場を先導していくにあたって、意気込みをお聞かせください。


三浦「僕らは主催ライブで、毎回大先輩を呼ぼうということになりまして。8月22日(金)に主催するライブには、トレンディエンジェルさんを呼ばせていただくので頑張りたいです。あと、せっかくなので後輩たちをごはんに連れていく担当みたいになりたいですね。神保町の安いところに目をつけておいて」


松井「“あそこに行ったら芸人がいる”みたいな」


髙比良「そういうのに憧れはありますよね」


三浦「俺、立候補するわ。ライブ後にスケジュール空けるようにします」


笹本「神保町は渋谷(ヨシモト∞ホール)とか新宿(ルミネtheよしもと)とはちょっと違うので、盛り上げるのは大変だと思うんですよ。だから、少しでも明るく振舞いたいですね」


髙比良「なに言ってんだ(笑)」


笹本「この神保町で、明るく振舞って街の有名人みたいになりたいです」


松井「『こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)』の両さんみたいな。神保町でずっとプラプラしているっていう(笑)」


令和ロマン・髙比良くるま
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


髙比良「神保町は他の劇場から比べたらそんなにキャパも大きくないじゃないですか。噂で和牛さんの有料オンラインライブがかなり売れたって聞いたんですよ。だから、(オンラインだと)劇場のキャパって関係ないなって。


オンラインでたくさん売れれば、それだけのムーブメントが起こせるわけだから。SNSだったりテレビだったりで知名度をつけて、ぼる塾さんとか世間知らズさんとか、どんどん有名になっている方も含めて多くの人に見られるようにしたいです」


松井「このままぼる塾とかに頑張ってほしいですね。劇場に所属している芸人が売れるってめちゃくちゃ大事で、あともう1組くらい売れっ子が増えれば、だいぶ箔がつくじゃないですか。劇場を盛り上げていきたいです」


髙比良「神保町でオンラインのチケットがめちゃくちゃ売れたら、神保町だけで食える日がくるかもしれないですから。無限大(ヨシモト∞ホール)は『eスポーツ』もやっていますけど、神保町こそどんどん新しいことをやればいいなって思います。


ワタナベエンターテインメントが『ワタナベお笑いNo.1決定戦』(AbemaTV)をやっていて、よく考えれば、吉本も劇場でああいうイベントをやっているじゃないですか。イベントをネット配信でやっちゃえば、お客さんからしたら大きな出来事に見えると思うんですよ」


松井「“東京吉本の若手1位を決める”って触れ込みすれば、けっこう凄そう」


髙比良「そう言っちゃえばいいのよ!」


三浦「……すごいなお前」


笹本「敬意を表する」


(一同爆笑)


取材・文:浜瀬将樹


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