ZIP!のマーティンさんとロッテのマーティンが交わした”ホームランの約束”

8月12日(月)11時0分 文春オンライン

 約束のアーチが飛び出した。8月7日の福岡ソフトバンク戦(ZOZOマリンスタジアム)。シーズン途中に加入したリオネス・マーティン外野手は練習前に日本テレビ朝の情報番組ZIPの取材を受けていた。インタビュアーはタレントで同番組内に「いただきます! 日本全国朝ごはんジャーニー」を担当しているマーティンさん(アメリカ人の父と日本人の母を持つ。4歳から日本で育つ。モデル、舞台でも活躍。英語は話せない)。つまりは「マーティン」対談だった。


「マーティン」対談で交わした約束


 タレントのマーティンさんはZIP内の担当コーナーで「行ってきマーティン!」、「YES! マーティン」というお決まりのセリフを言う事で朝のお茶の間を盛り上げてきた。一方でマリーンズの新外国人のマーティンの決めセリフもスタンドのファンを沸かし始めていた。それは「明日も頑張りマーティン!」。勝利のお立ち台での決めセリフだ。


 ZIP視聴者とマリーンズファンがネット上で「奇跡の対談を!」と望む声が溢れてきたことを受けて、ZIPサイドが反応しマリーンズにオファー。8月7日の試合前に2人のマーティンがついに対面した。



マーティンとマーティン ©梶原紀章


 緊張をしながら質問を投げかけるタレントのマーティンさん。それに対して丁寧に答える助っ人のマーティン。最後に「ホームランを打った際にはぜひ『YES! マーティン』とベンチ前でカメラに向かってやってください」との要望に「もちろんさ」と笑顔。最後は指切りで約束をして別れた。


 ただ野球選手のマーティンはタレントのマーティンさんに一つだけ、この約束で心配な点を素直に吐露した。


「覚えていたらいいけどね。ボクは試合に入ると集中してしまう。テンションが上がり過ぎて、覚えていないかもしれない。その時は申し訳ない。だからしっかりと覚えているきょうの1打席目に打ちたいね」



照れくさそうに「YES! マーティン」


 1打席目は初回だった。ホークス先発のスアレスのチェンジアップを叩くと打球は弾丸ライナーで右翼スタンド中段まで飛んでいった。


「直球に対応しようと思っていたが、浮いてきた変化球にも対応して捉えられた」と笑顔。ホームを踏み、一塁側ベンチで選手たちと喜びのハイタッチ。そしてカメラに向かって「YES! マーティン」と少し照れくさそうに決めセリフを口にした。6試合ぶりの一発は約束の一発。来日12試合で4本目とチームの快進撃に貢献した。


「見てくれていたかな? 喜んでくれたかな? ボクも気に入ったよ。これからもホームランを打ったら、もちろん『YES! マーティン』だ」と試合後に話した頼れる助っ人。


 翌8日の同カードでも先頭でまわってきた5回の打席でホークス2番手の加治屋の143キロストレートを捉えると打球はバックスクリーン右に飛び込む2試合連続の5号ソロ。推定飛距離130メートルの特大な一発にマーティンは「2ストライクと追い込まれていたけどフォークの多い投手と聞いていたので、それを頭に入れながら高めのボールをしっかり捉えられた」とご満悦。すでに3打席目であったことから忘れていることが懸念されたが、それも杞憂に終わった。しっかりとベンチで仲間たちとハイタッチをすると「YES! マーティン」とニコリだ。


 7月26日に入団会見を行い、チームに加入したばかりの新助っ人。長打力に抜群の選球眼。塁に出れば盗塁も狙える。守備力も高く肩は超1級。そして約束もしっかりと果たす。頼もしく優しき男だ。これからも宜しくお願いしマーティン!


梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)


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(梶原 紀章)

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