河村たかし氏「東京・大阪より名古屋が日本を支えとる」

8月13日(土)7時0分 NEWSポストセブン

河村たかし市長が名古屋を語る

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 昨今話題の書『京都ぎらい』で浮き彫りとなった「京都人への苦手意識」。しかし、より潜在数は多い(!?)との説もあるのが「名古屋ぎらい」。もちろん名古屋人たちからは「反論」が聞こえてくる。


「河村家は400年、名古屋に住んどるでよ。これは最初に言っとかないと。それと最近は東京がクソみたいに威張ってる。これちゃんと書いてな」


 のっけから名古屋弁丸出しでこう熱く語るのは、現職の名古屋市長・河村たかし氏である。名古屋は他県から「上から目線だ」「ダサい」と思われていることをぶつけると、怒濤の反論が始まった。まずは、名古屋が「日本三大都市」の一角だと主張するのはけしからんという批判についてだ。


「東京と横浜は印象として一緒だと思ってますから、あと大阪と名古屋で“日本三大都市”。なんで批判されにゃあならんの?」


 独特の文化が「ダサい」と言われていることも、「これが当たり前」と意に介さない。


「じゃんけんの“グー・ピー・パー”(※「ピー」は名古屋では「チョキ」)も、これが標準的なもので、チョキの方が異常だと思うてます。開店祝いやお葬式の花が一瞬でなくなる? そりゃあ割とそういう風だな……まあ、いいじゃないですか。ほっかとうぇてもしょうがない(注・放っておいても仕方がない)で、みんなが持って帰るいうのもええと思いますけど」


 話題が経済の話に移ると、河村氏の反論はますますヒートアップする。


「名古屋港の貿易黒字は毎年6兆円もあるのよ。まあ半分は“トヨタ大明神”のおかげですけど。愛知県レベルで言っても、モノづくりの指標となる製造品出荷額は44兆円。2位が神奈川の17兆円、3位の大阪が16兆円。圧倒的ですがな。だで、東京よりも大阪よりも名古屋が“日本を支えとる”わけです。


 政令指定都市で、最も地方交付税を出しとるのも名古屋です。名古屋は『上納率』といって、市民が払った税金のうち、自分のところで使われている率が30%で一番低い。あとの70%は上納しとんですよ。国税で金額にして1兆6000億円。そのうち名古屋が地方交付税で貰っているのは65億円だけ。こんなの、あんたら知らんでしょう?」


 しかし、県外からは「トヨタは名古屋じゃないだろ」という指摘もある。恐る恐るこの指摘をぶつけてみると……、


「みんな間違えているけど、初代の豊田佐吉社長が最初に店(工場)を作ったのは、テレビ塔の隣ですから。住んでいたのも名古屋城が見えるところだで」


「ありがとうございました」と去ろうとした記者も、最後に厳しいお叱りを受けた。


「東京みたいな上納の胴元におる『週刊ポスト』がよう、名古屋ぎらいって、何言っとるんだ」


【PROFILE】かわむら・たかし/名古屋市長で「減税日本」代表。1948年、愛知県生まれ。一橋大卒。衆議院議員(5期)、名古屋市長(3期)を務める。2010年、地域政党「減税日本」設立。祖先は尾張徳川家の書物奉行。


※週刊ポスト2016年8月19・26日号

NEWSポストセブン

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