秋篠宮家のスタッフ、官邸に近い経産省役人が増える裏側

8月13日(火)7時0分 NEWSポストセブン

秋篠宮家は宮内庁職員の中で“ご難場”と呼ばれているという(撮影/JMPA)

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 東京を発たれた4日前とは、雰囲気が変わられていた。こんがりと焼けた肌の色が、若々しさとともに、たくましさも感じさせる。小麦色に弾ける笑顔の鼻の頭には、ほんのりと赤みがまだ残っていた。愛子さま、高校生活最後の夏休み——。


 8月5日午後5時半頃、須崎御用邸(静岡県下田市)で4泊5日のご静養を終え、天皇ご一家が東京駅に到着された。5月に陛下が即位されて以来、初のご静養だった。


「ご一家は、駅で多くの人に出迎えられました。夕方でもまだ30℃を超えていたでしょうか、集まった人々はにじむような汗をかいていました。


 そんな暑さの中でも愛子さまは、両陛下に倣って笑顔で手を振られ続けていました。ふんわりとした黄色とネイビーの七分袖ワンピース姿で、何度も振り向き会釈をされる。ご静養に出発された時より、すっかり日焼けされていました。そのお姿を見て、『愛子さま!』という声が広がっていきました」(皇室記者)


 愛子さまは現在高校3年生。来春には大学へと進学される。成人されれば「成年皇族」として、数々の公務にお出ましになるだろう。「天皇の長子」として、日頃から陛下の立ち居振る舞いを学ばれている愛子さまに対し、国民が抱く敬愛は深い。


 愛子さまへの期待を、「女性天皇待望論」とは切り離すことはできない。


 新聞各紙の世論調査では、《女性天皇に賛成は78.3%》(5月14日産経)、《「認めるべきだ」は76%》(同月13日日経)、《認めることに賛成は79.6%》(同月3日毎日)と、おしなべて8割近くの国民が女性天皇実現に期待を寄せる。


 ところが、そうした国民の大多数の思いと逆行する流れが、政治の場で起きている。


《皇位継承順位 維持へ》

《政府は安定的な皇位継承策の検討にあたり、現在の皇位継承順位を変更しないことを前提とする方向だ》


 7月27日、読売新聞朝刊が一面でそう報じた。「男系男子」のみが皇位継承権を持つ現行のルールでは、継承権を持つのは継承順位順に、秋篠宮さま悠仁さま、常陸宮さまのお三方だ。この夏が終わり、秋に新天皇即位に関する儀式が終われば、政府は有識者会議などの場を設けて、「安定的な皇位継承策」を検討する。ところが、議論は「女性天皇は認めない」という“結論ありき”で進めるのだという。


 記事では、《愛子さまと悠仁さまのどちらに天皇に即位していただきたいかという論争になりかねず、国論を二分する可能性もある》とも指摘された。令和の御代となって約3か月、「次世代の天皇」への注目が増している。


 これまでも、男性皇族の減少を見据え、皇位継承のルールについて議論されたことがあった。小泉純一郎政権下の2004年末、「皇室典範に関する有識者会議」が設置され、2005年秋には「女性天皇・女系天皇を容認し、皇位は第一子を優先する」という内容の報告書がまとめられ、翌2006年の国会で承認される見通しだった。つまり、この時点では、「愛子皇太子」誕生が既定路線だったというわけだ。


「しかし、その空気は2006年に一変しました。2月に紀子さまのご懐妊が明らかになり、9月に悠仁さま、つまり将来の男系男子の天皇が誕生したことで、皇室典範の改定を急ぐ必要がなくなり、女性天皇をめぐる議論は立ち消えになったのです」(皇室ジャーナリスト)


 それから13年が経ち、議論が再開される。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんが指摘する。


「『皇位継承順位は変更しない』という前提で政府は議論を始めると一部で報道されましたが、事実なら小泉政権下とは違います。男系男子“優先”を決めた上で今後のオープンな議論が可能なのか。『皇位の安定的な継承』という根本の問題は“先送り”という政府の考えがうかがえます」


◆秋篠宮家のスタッフは「ご難場」


 実は、安倍官邸は「愛子皇太子は許さない」という方針を実行するため、すでに水面下で、ある具体的な動きを見せているという。


「安倍官邸といえば、霞が関の省庁の中でも、特に経済産業省と距離が近いことで知られています。官邸の中心メンバーの多くは、経産省OBや同省からの出向者です。


 たとえば、“影の総理”と呼ばれ、多方面で首相の活動を支える今井尚哉(たかや)政務秘書官も経産省の出身です。


 実は最近になって、秋篠宮家の職員に、経産省の現役官僚やOBが次々に採用されているんです。なぜ皇室と縁が遠いはずの経産省から、人材が送り込まれているのか。そこには安倍官邸の意思が働いていると見ている関係者は少なくありません」(宮内庁関係者)


 なぜ今、安倍官邸に近い経産省の役人が秋篠宮家の周辺に増えているのか。


「大きな理由の1つは、皇位継承順位の第1位である秋篠宮さまと、第2位の悠仁さまを擁していることです。『将来の天皇』が2人いるご一家ですから、当然、それだけ政府から重視されることになる」(別の皇室ジャーナリスト)


 秋篠宮さまが“皇室のスポークスマン”と評されることも影響しているという。


「秋篠宮さまは、皇族方の中でも積極的な情報発信が目立ち、お考えを時に直接的なお言葉で述べられることもあります。この秋の大嘗祭での公費支出について『身の丈に合った儀式にすべき』と見解を述べられるなど、“物言う皇族”としての存在感がありますから、政権にとって気になる存在であることはたしかでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)


 さらに、御代がわりを経て、実質的に皇太子家待遇の「皇嗣家」になった秋篠宮家の抱える「慢性的な人手不足」という課題も関係する。


「5人の皇族を抱える秋篠宮家の職員それぞれの仕事量は多く、厳格な性格の紀子さまの要求水準も高い。体調を崩すなどして短期間で職員が交代することが多いので、秋篠宮家は宮内庁職員の中で“ご難場”と呼ばれています。


 そんな中で、御代がわりまでは20名ほどだった職員が、皇嗣家になって51名に増員されることになった。しかし、なかなかその人員が集まらなかったんです。そうした人手不足も、経産省閥の人材を送り込む余地につながったのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)


※女性セブン2019年8月22・29日号

NEWSポストセブン

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