『虎に翼』ドラマはついに『原爆裁判』へ。史実で8年以上続いた審理に<元学友>轟・よね・寅子が向き合う凄まじい展開に視聴者「避けられない」「8月にぶつけてきた」「感無量」
2024年8月14日(水)11時53分 婦人公論.jp
(『虎に翼』/(c)NHK)
8月14日の『虎に翼』
現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第20週「稼ぎ男に繰り女?」の98回が8月14日に放送され、話題になっています。
*以下、8月14日放送内容のネタバレを含みます。
寅子と優未(毎田暖乃さん)は和やかに迎えられるが、百合(余貴美子さん)・朋一(井上祐貴さん)、のどか(尾碕真花さん)の本心はなかなか見えない。
一方、東京地裁では、寅子のいる民事第二十四部で「原爆裁判」を担当することが決まる。
訴状を読んだ寅子。原告代理人の欄には、雲野(塚地武雅さん)の名前が書かれていてーーといった話が描かれました。
あらためてあらすじ
今回、寅子が民事第二十四部に出勤すると、広島と長崎に投下された原子力爆弾の被害者が、日本政府に賠償を求めた裁判、いわゆる「原爆裁判」の担当になったことを知らされます。
一方で上野の山田轟法律事務所には、原爆裁判の原告代理人である弁護士・雲野・岩居の姿が。
轟とよねとの会話の中で、原爆投下は明らかに国際法違反で、被害者に対してアメリカが賠償金を払う責任があることを訴えたいが、平和条約を締結している以上、戦勝国である連合国側に賠償を求める権利を日本国は放棄しているーーとの現状があらためて説明されます。
そのうえで岩居は「ならば放棄した日本国に対して、賠償を求めようというのが訴えの骨子だ」と話します。そして裁判に踏み切った背景として、昭和29年3月の第五福竜丸事件があったことを付け加えます。
雲野は「忘れ去られることが無いように。同じ過ちを繰り返すことが無いように。誰かが声を上げねばならん」「私にもしものことがあったときは、二人で、岩居君を助けてやってくれないか」と話します。
轟が「そんな…もしものことなんて…」と口を開いたと同時に、よねが「わかりました」と即答。対して雲野も即座に「ありがとう、本当にありがとう…」と答えるのでした。
ネットの声
寅子のモデルとされる弁護士・三淵嘉子さんが関わったことで知られる「原爆裁判」。いよいよドラマ内で扱われるということとなり、視聴者からはさまざまな反応が。
ネットでは「記憶も記録も埋もれていきかねない現代、そして8月に、よくぞこうした話題を朝ドラで正面切って扱ってくれた」「三淵さんの大仕事、避けるわけにはいかないよね」「元学友の轟と米、そして寅子が弁護士と裁判官という立場になってこの裁判に集うとは…」「第五福竜丸事件では静岡県の漁師も被害を。取り上げてくれて感無量」といった声が交わされていました。
朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。
仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。
主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。
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