便利な「調味酢」 摂れば摂るほど糖尿病のリスク高まる

8月14日(水)16時0分 NEWSポストセブン

どんなお酢が体にいいのか

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 健康リスクが指摘されることも多い食品添加物だが、食卓でおなじみの調味料にも使われている。夏バテ解消にも効果的な「酢」も選び方によっては逆効果だという。


 まず、酢は「醸造酢」と「合成酢」に大別される。「醸造酢」は、「酢酸菌」という微生物の働きを利用して、米や麦、果物などを発酵させて造られている。健康にも効果的で、毎日スプーン1杯で血糖値低下などが望めるという。


 一方、「合成酢」は、酢酸を水で薄めて人工甘味料や酸味料、化学調味料などの食品添加物を加えたもの。発酵や熟成を経ていないため、醸造酢のような健康効果が望めないどころか、健康にはマイナスだ。


 医学博士で、黒酢に詳しい“黒酢博士”こと中山貞男さんが言う。


「合成酢は大量に作ることができて安価なのが特徴。以前はラーメン店のテーブルなどにも置かれていましたが、最近はほとんど製造されなくなりました」


 しかし、「合成酢」に代わる酢として、現在は「調味酢」が多く出回っている。


「調味酢」は、すでに味つけされている酢で、調理の手間が省けるのがメリットだが薬食フードライフ研究家の沢木みずほさんは難色を示す。


「醸造酢に果糖ブドウ糖液糖や添加物を加えて味を調整しているもので、本来の“酢”とはかけ離れた別物です。果糖ブドウ糖液糖は血糖値の急上昇を引き起こすため、便利だからと調味酢に頼り続けていると、糖尿病になるリスクが高まります」


 調味酢は「加工酢」とも呼ばれ、昨今流行りのさまざまな調味料がブレンドされたもののほか、ポン酢やすし酢なども該当する。原材料表示に、「米」や「りんご」などの原材料以外の食品や添加物が書いてある場合は、ほぼ調味酢といっていい。


 一方、専門家たちが健康にいいとすすめるのは「黒酢」だ。中山さんが言う。


「黒酢には、血圧、血糖値、コレステロール値や中性脂肪を下げる効果があり、心臓疾患の原因となる動脈硬化の予防につながります。内臓脂肪も減らして、肥満予防にも効果的。ほかの穀物酢にも同様の効果がありますが、黒酢の5〜8倍の量を摂らなければ同等の効果は得られません。


 黒酢を選ぶ時は、添加物が入っていないこと、熟成期間が1年以上であること、原材料と米の使用量が必ず明記されているものを選んでほしい」


 しかし、体にいいからと原液のままで摂取するのは逆効果だ。


「一般的な酢の酢酸濃度は4.5%ほど。体にとって適度な刺激といわれる濃度は0.8%ですから、酢をそのまま摂取する時は5倍以上に薄める必要があります。口内炎があった場合、5倍以上に薄めると修復効果があるのですが、原液で口に含むと刺激が強すぎて悪化してしまいます。同じ酢でも、濃度で効果が変わるのです」(中山さん)


 摂る量は毎日大さじ2杯程度がベストだ。


※女性セブン2019年8月22・29日号

NEWSポストセブン

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