「僕の好きな人は永遠に僕のことを好きにならない」又吉の“変態的”恋愛観に共感の声

8月16日(日)5時0分 ラフ&ピース ニュースマガジン

8月14日(金)、東京・よしもと有楽町シアターにて、ピース・又吉直樹原作の映画『僕の好きな女の子』の初日舞台挨拶が行なわれました。


出典: ラフ&ピース ニュースマガジン


本作は、2017年発売の『別冊カドカワ【総力特集】又吉直樹』(KADOKAWA)にて書き下ろされた恋愛エッセイを映像化したもの。好きな女の子に思いを寄せながらも、親密な関係が崩れることを恐れて口に出せない、繊細なためらいと純粋な気持ちが描かれています。


今回の舞台挨拶は、公開初日を迎えた東京・新宿シネマカリテへのリモート配信を兼ねたもので、原作者の又吉ほか、出演した渡辺大知、奈緒、玉田真也監督が登壇しました。



完成作に「頭の中で考えていた通り」


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原作となった恋愛エッセイを執筆した経緯について、又吉は「取材や仕事で“どんな女の子が好きか”って聞かれるんですけど、正直あんまりなくて。でも、“その時好きな人が好きです”って答えるのはおもんないなぁ、質問の意図ってそれじゃないねんって思われそうで嫌だったので、(エッセイを執筆するにあたって)真剣に考えてみようと思ったんです」とコメント。完成作を観て「頭の中で考えていた通りの流れだったというか、説明してないのにわかってくださるところがあって、びっくりしました」と、的確で丁寧な作品づくりだったと話します。


今作を絶賛しながら、監督へ根掘り葉掘り聞いていた又吉。ところが喋りすぎてしまったと思ったのか、「ちょっと僕、1回黙りますね」と言い出し、会場の笑いを誘っていました。


奈緒を安心させた又吉の言葉とは?


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主人公・加藤を演じた渡辺は、「美帆(加藤が好きな女の子)とのやりとりが、地に足が着いた形というか、妄想のようで実感の伴ったもの、肌で感じられるものになれたらいいなと思っていました」と明かします。一方、美帆を演じた奈緒は、「いつもは主観的に役を考えるんですけど、今回はそうすると加藤さんから見た客観性が崩れてしまうような気がしたので、美帆さんがどう思っているかを考えないようにお芝居していました」と、役作りについてのこだわりを回想。


先ほど1回黙ると言ったものの、2人の演技に対して再び口を開いた又吉。「完璧なキャスティング! そう思いません?」と玉田監督に投げかけながら、「渡辺さんの表情を見ていたら、めちゃくちゃ苦しくなった。自分が心当たりのある感情を書いてるからこそ、(加藤が)爽やかな笑顔を見せれば見せるほどグッと来て、“がんばれ! いけるいける!”って応援しながら観ていた」と、没頭してしまったことを明かします。


美帆についても「加藤から見たその人ではあるけど、ところどころで本当の部分が見えるところがあるのが素晴らしかった」と絶賛。奈緒は「又吉さんとこれまでお話しする機会がなかったので、“僕の好きな女の子じゃない”と思われていたらどうしようと思っていたので安心しました。嬉しいです」と笑顔を見せました。


今作は“好き避け”映画?


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舞台挨拶の終盤には、役柄とそれぞれの恋愛観の相違が話題に。


奈緒は「ケーキを買っていったのに渡せなかった加藤さんに共感するところがあった。渡して好きな人に嫌がられたらどうしようと思うと、買ったと言えなくて……“好き避け”って言うんですか? 好きだからこそ距離を置いてしまうところがあります」と答えると、渡辺は「じゃあ、この映画は“好き避け”映画?」と返します。


エッセイがもとになっているとあって、加藤と自身の恋愛観が近いという又吉。「僕の好きな人は永遠に僕のことを好きにならない。それを繰り返してる感じ。“あぁ、俺のこと好きじゃないな”と思うと、もっと好きになったりするし、自分以外の人と楽しそうに話しているのを見ると、苦しいけど“かわいいな”と思ってしまう。……変態なんですけどね」と自虐的に説明します。


MCから「もしその恋愛が実っても?」と聞かれると、又吉は「実っても叶わないところを探してしまう。“ここハマってないなぁ”とか」と返答。渡辺は「すごくわかる」と共感しながらも、「わかるからこそ自分がそうならないように動いているので、好きだとすぐ言います。僕は(又吉のようにできる)メンタルを持ってないので、先に言っちゃったほうがいいやって思っちゃいますね」と自身の恋愛観を語りました。


自分の思いをそれぞれが率直に発する展開に、又吉は「こんな正直な舞台挨拶はない。“部分的には共感してるけど、全面的に共感したくない”って言えるっていいですよね」と感心。


渡辺は「人と人との距離感の取り方、思いを伝える時の言葉をあれこれ考えようと思える作品です。今の時代に合っていますし、信じている人、信じてほしい人にどういった言葉をかけるか考える映画なので、多くの人に観てほしいです」とアピールしました。


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