書家の中塚翠涛、きれいな字は「イメージ持つこと」

8月16日(金)4時0分 日刊スポーツ

インタビューに答える書家の中塚翠涛

写真を拡大


来年1月にスタートするNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の題字を担当する書家中塚翠涛(なかつか・すいとう=40)がこのほど、日刊スポーツのインタビューに応じ、題字への思いや、字をきれいに書くコツを語った。
同作は、謎めいた生涯を送った安土桃山時代の武将・明智光秀にスポットを当て、同時代を生きた英傑たちの運命の行く末が描かれる。題字を書くにあたり、「(書道の)道具屋さんに何往復かするくらい通いました」と試行錯誤があったことを明かし、「桃山時代の時代背景をどのように映し出せるか。自分のこれまで見た景色や経験、技術を重ねることで少しでも当時に近づけるのか意識しました」と振り返った。
題字から感じてもらいたいこととして「明智光秀の内に秘めた強い思いと、それを支えた人々の姿を筆にたくしました。強さだけでなく、優しさや人間ドラマの部分を見ていただけたら」と語った。ドラマの完成が近づくにつれ楽しみにしていることがあるという。「タイトルバックが何色になるのかな。色が変わると、印象が変わるし、動きひとつで文字に息が吹き込まれる。どう印象が変わってくるのか今からワクワクしています」と笑顔で話した。
著書「30日できれいな字が書けるペン字練習帳」シリーズは累計400万部を突破する大ベストセラーだ。きれいに字を書くコツも聞いた。「『上手に書きたい』という思いと、イメージを持つことですね。例えば、街を歩いていて気に入った文字があったら、まずまねして書いてみるとかでも良いと思います。それに、呼吸をひとつ整えるだけで文字が変わってくると思います」と語った。【上岡豊】
◆「麒麟がくる」 主演は長谷川博己。大河ドラマとしては初めて智将の明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生にも光をあてる。物語は、1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描く。脚本は池端俊策氏のオリジナル。
◆中塚翠涛(なかつか・すいとう)本名非公表。1979年(昭54)7月24日、岡山県生まれ。4歳から書道を学び大東文化大中国文学科を卒業。16年ルーブル美術館の作品展のインスタレーション部門で金賞、審査員賞金賞を受賞。今春、パリで個展を開くなど国際的な評価も高い。テレビ朝日系「中居正広の身になる図書館」の講師、TBS系ドラマ「SPEC」の監修を務めた。著書多数で「筆ペンで愉しむ はんなり万葉集」「中塚翠涛の30日できれいな字が書けるペン字練習帳 持つだけでくせ字がなおる!」(ともに宝島社)が発売。

日刊スポーツ

「書家」をもっと詳しく

「書家」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ