高須院長 東京五輪に苦言「死者が出る。10月にずらすべき」

8月17日(金)7時0分 NEWSポストセブン

このままの東京五輪開催は危険すぎると語る高須院長

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 高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に、思いのままに提言をしていくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は2020年開催の東京五輪についてお話をうかがいました。


 * * *

──2020年の東京オリンピックまで約2年となりましたが、重大な懸念事案となっているのが暑さです。開催は7月24日から8月9日までで、東京はちょうどいちばん暑い時期です。今年は最高気温35度超えの猛暑日も多くて、熱中症の危険性も叫ばれています。


高須:あまりにも危険すぎるね。東京五輪の組織委員会や小池百合子知事なんかは、なんとなくどうにかなりそうだという雰囲気を出しているけど、絶対にアウトだと思うよ。下手をすれば死者が出るかもしれない。選手も観客も熱中症でどんどん倒れてしまうよ。これは間違いない。


──何らかの対策法はあるのでしょうか?


高須:今から2年でどうこうなるものではないし、野外で競技をしなくてはならないのであれば、開催時期をずらすしかない。今からでも遅くないから、組織委員会は平謝りで、「10月に変えてください」って頼み込むべき。そのためには賠償金だって払ったほうがいいと思うね。


 だって、人が死んでしまうかもしれないんだよ。何事も命には代えられない。それに多くの国民が猛暑による危険性を指摘しているんだから、開催時期をずらすというのは恥ずかしいことでも何でもないし、むしろ当たり前のことだよ。もしも、この時期に開催して暑さが原因で死者が出たら、一体どうするんだ。10月開催にすれば解決できることなんだから、それをやろうとしないのは怠慢と言われても仕方ない。


──暑さ対策という意味では競技時間をずらすという案もあるようです。マラソンのスタート時間を午前7時に設定するという案もありますね。


高須:いやいや、午前7時の時点で気温はもう30℃くらいになっているじゃないの。そこからさらに気温は上がっていくんだから、全然大丈夫じゃないよ。


──あとはサマータイムで時計を2時間早めるという案も浮上していますね。


高須:2時間早めたところで、今度は逆にいろんな試合が佳境になったところで最高気温になっちゃうんじゃないのかな? もう今の東京の夏は、朝から晩まで暑いんだから、全く意味ないね。高校野球なんかも正直ドクターストップをかけたくなっちゃうもんなあ。


 それにこんなに暑い中、競技をするとなると、「東京五輪には出ない」という選択をするプロのアスリートも多いんじゃないかな。もしも東京五輪に出たために体を壊して、それ以降競技ができなくなってしまったら、どれだけの損害額になるのかっていう話だよ。



 プロのアスリートにしてみれば、東京五輪で活躍することももちろん重要な名誉なのだろうけど、できるだけ長く現役を続けて、できるだけたくさんのお金を稼ぐことは何よりも優先させるべきことだからね。選手生命を大きく削るかもしれない東京五輪をエスケープするアスリートも多いはず。それは東京五輪にとってはデメリットでしかないよ。


 東京五輪に関しては与党に対する批判もあるけど、いちばん良くないのは猛暑の中で開催して、最悪の結果が出てしまうこと。それよりは、キャンセル料を支払ってでも、開催時期を秋にずらしたほうがいい。そのほうが政権も長続きすると思うね。


──その一方で東京五輪をきっかけに到来するプチバブルもすぐにはじけてしまうのではないかとの見方もありますね。


高須:ホテルなんかの建設ラッシュはあるから、まあ不動産関連はそれなりに景気もいいんだろうけど、バブルは長続きしないだろうね。瞬間的に都心部の土地が値上がりしても、その揺り戻しも早いと思うよ。東京五輪のプチバブルも単なるカンフル剤みたいなもので、実際に景気が上向くわけでもないしね。


 そもそも「人口は増えるのに土地は増えない」というところから、土地の価値は上がり続けるという神話ができてバブル経済になったんだよ。それが今は人口がどんどん減っていくんだから、土地の価値も下がっていくわけだ。それでバブル経済は成り立たない。借金をしてまで土地を買う時代ではないんだよ。いくら東京五輪で景気が良くなると言われても、冷静であるべきだと思うね。


 もちろん東京五輪が盛り上がるのはいいのだけれど、1964年とは全く状況も違うわけで、これを機に世の中が変わっていくとか、そういうものではないんだな。成熟した国である日本だからこそ実現できる、余裕のあるオリンピックを楽しみたいところだね。


 * * *

 猛暑のリスクを回避するために、東京五輪は10月にずらすべきだと主張する高須院長。たしかに炎天下の中で競技したところで、最高のパフォーマンスが見られる可能性も低いだろう。手遅れになる前に、開催時期変更という英断もありなのかもしれない。


【プロフィール】

高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。


昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)など。最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。

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