被災地の旅館支配人、「雅子さまから温かい真心いただいた」

8月17日(土)7時0分 NEWSポストセブン

福島にある土湯温泉 土湯別邸 里の湯。部屋は計10室。雅子さまは純和風数寄屋造り『楓の間』に滞在された

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「世紀のロイヤルウエディング」から26年。日本、世界の各地をご公務で訪れた雅子さまは、平成から令和に替わり、皇太子妃から皇后になられた。国民と共に歩み、慈しむ、そのお姿は、新たな時代が始まってから3か月経ってなお一層輝きを増している。


『旅する天皇』(小学館刊)などの著書を持つ文筆家・竹内正浩さんは、雅子さまゆかりの地として土湯温泉をあげる。


◆土湯温泉 土湯別邸 里の湯


 福島・吾妻連峰に囲まれた土湯温泉は、千数百年前から今も変わらず名湯がこんこんと湧き出る。『里の湯』はその奥座敷、渓谷の中にひっそりと佇む。両陛下が訪れたのはご成婚から4年目、プライベートな滞在だったと支配人の花井徳良さんは当時を振り返る。


 「ご滞在された3日間はお天気がよく、両陛下は近隣の仁田沼への散策を楽しまれ、群生する可憐な水芭蕉をご覧になられました」


 それから15年後の3月、東日本大震災が福島を襲った。


「東日本大震災の翌年に行われた歌会始のお題は“岸”。この時、雅子さまは、16年前に目にされた仁田沼の水芭蕉が咲き誇る情景を詠まれたんです。長い時を経て、16年も前の美しい福島を覚えていてくださった…。私たち福島県民は雅子さまから温かい真心をいただきました」(花井さん)


〈春あさき 林あゆめば 仁田沼の 岸辺に群れて みづばせう咲く〉


 現在、土湯温泉町にはこの歌が刻まれた碑が建てられている。部屋は計10室。各客室には隣接する樹木の名前がついている。雅子さまは純和風数寄屋造り『楓の間』に滞在。土湯温泉より源泉を引いた古代檜風呂付きでいつでも温泉を楽しめる。


 夕食は四季折々の食材をふんだんに使った約10品の会席料理を提供。夏は清らかな渓流で獲れる岩魚も味わえる。県産A5ランクの厳選した黒毛和牛を溶岩プレートで焼いたステーキをメインに。


 原生林が残る敷地では、野生のニホンカモシカが顔を出す。宿のアイドル的存在。


「来訪時は群生する10万株の水芭蕉が七分咲きの見頃を迎えていました。東日本大震災の翌年、歌会始の雅子さまの詠進歌は、まさにこの景色を詠まれたものです」(竹内さん)。


※女性セブン2019年8月22・29日号

NEWSポストセブン

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