『判決、ふたつの希望』『検察側の罪人』など|気分がスッキリする、この夏必見の“裁判映画”4選

2018年8月21日(火)18時0分 映画ランドNEWS

(C)TESSALIT PRODUCTIONS–ROUGE INTERNATIONAL

第90回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、ジアド・ドゥエイリ監督作『判決、ふたつの希望』が8月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開となる。まだまだ猛暑が続く中、気分がスッキリする、この夏必見の裁判映画4選をご紹介します!


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映画『判決、ふたつの希望』は、クエンティン・タランティーノ監督のアシスタント・カメラマンという経歴を持つジアド・ドゥエイリ監督最新作。ふたりの男性の間に起きた些細な口論が、ある侮辱的な言動をきっかけに裁判沙汰となり、国家を揺るがす騒乱にまで発展するさまを描く。監督自身の実体験をもとに作り上げた物語は、宗派や信条の違いを超えレバノン国内で爆発的な大ヒットを記録。さらに、第90回アカデミー賞ではレバノン史上初となる外国語映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、第74回ベネチア国際映画祭では、主演俳優のひとりが最優秀男優賞を受賞。米有名映画レビューサイト「ロッテン・トマト」で満足度90%の高評価を獲得するなど世界中の映画ファンから圧倒的な支持を集める話題作だ。


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レバノンを舞台としながら、どこにでも起こりうる他者との対立とその先にある希望を描いた重厚な人間ドラマが楽しめるほか、緊迫の裁判劇を楽しめる社会派法廷エンターテイメントとしても話題の本作。ジアド監督は、法廷映画には並々ならぬこだわりを持ち、『ニュールンベルグ裁判』『十二人の怒れる男』『評決』『クレイマー、クレイマー』『アラバマ物語』などといった名作裁判映画を、何度も何度も繰り返し観た上で本作の制作を進めていったんだとか。


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撮影の舞台にもレバノンにある本物の裁判所を使用し、ロケハンとして傍聴していた裁判の様子も多く作品に取り込んでいる。中東が舞台という難しいイメージを覆す爽やかなラストに感動と爽快さを感じられること必至だ。





【一人の老女が政府を相手に訴訟を起こす…。たった1枚の絵のために…。】『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015年11月27日公開)


20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)が、オーストリア政府を訴えたのだ。


“オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ。対するオーストリア政府は、真っ向から反論。大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは──?


【ユダヤ人歴史学者とホロコースト否定論者の対決を映画化!舞台は2000年、ロンドンの法廷】『否定と肯定』(2017年12月8日公開)


ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは自著「ホロコーストの真実」でイギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える大量虐殺はなかったとする“ホロコースト否定論”の主張を看過できず、真っ向から否定していた。アーヴィングは彼女を攻め立て、名誉毀損で提訴という行動に出る。異例の法廷対決を行うことになり、訴えられた側に立証責任がある英国の司法制度の中でリップシュタットは〝ホロコースト否定論“を崩す必要があった。彼女のために、英国人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追求が始まった。そして2000年1月、多くのマスコミが注目する中、王立裁判所で裁判が始まる。このかつてない歴史的裁判の行方は──。


【互いの正義を賭けて対立する2人の検事。彼らの戦いに、待ち受けていた決着とは──】『検察側の罪人』(2018年8月24日公開)


(C)2018 TOHO/JStorm

都内で発生した殺人事件。犯人は不明。事件を担当する検察官は、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野。最上は複数いる被疑者の中から、1人の男に狙いを定め、執拗に追い詰めていく。その男・松倉は、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の重要参考人であった人物だ。最上を師と仰ぐ沖野は、被疑者に自白させるべく取り調べに力を入れるのだが、松倉は犯行を否認し続け、一向に手応えが得られない。やがて沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始める。「最上さんは、松倉を、犯人に仕立て上げようとしているのではないか?」──。



【ふたりの男のささいな口論が国を揺るがす法廷争いに—彼らが見つけた新たな一歩に世界が震えた感動作】『判決、ふたつの希望』(2018年8月31日公開)


住宅の補修作業を行っていたパレスチナ人のヤーセルと、キリスト教徒のレバノン人男性トニーが、アパートのバルコニーからの水漏れをめぐって諍いを起こす。このとき両者の間に起きたある侮辱的な言動をきっかけに対立は法廷へ持ち込まれる。やがて両者の弁護士が激烈な論戦を繰り広げるなか、この裁判に飛びついたメディアが両陣営の衝突を大々的に報じたことから裁判は巨大な政治問題となり、“ささいな口論”から始まった小さな事件はレバノン全土を震撼させる騒乱へと発展していくのだった──。


映画『判決、ふたつの希望』は8月31日(金)より全国順次公開


(C)2017 TESSALIT PRODUCTIONS–ROUGE INTERNATIONAL–EZEKIEL FILMS–SCOPE PICTURES–DOURI FILMS


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