【英国人から見た不思議の国・日本】『ジェームズ・メイの日本探訪』イラスト紹介【後編】

8月20日(木)23時0分 海外ドラマboard

ホンダのカブを愛するイギリス人TV司会者ジェームズ・メイが、斬新な視点と英国人特有の語り口で日本の姿を描く旅番組『ジェームズ・メイの日本探訪』。伝統文化からB級スポットに山奥の限界集落まで、私たちも知らないような日本の姿を忖度なしで映し出します。イラスト紹介後編では富士山から西へ向かう一行を追います。

【前編】『ジェームズ・メイの日本探訪』イラスト紹介 | 海外ドラマboard

前回までのあらすじ・・・

『ジェームズ・メイ 日本探訪』(原題:James May: Our Man in Japan)は英国人のテレビ司会者・ジェームズ・メイが日本を訪れる旅行ドキュメンタリー。北海道から始まり、太平洋側経由で南下し鹿児島までを巡ります。
「ただ観光名所を回って、お決まりの感想を言う気はない」
ホンダのスーパー・カブを何台も所有し、俳句も詠み、高い教養を持つアラカン英国紳士のジェームズ・メイは、この日本の旅番組に対して並々ならぬ情熱を抱いています。


発言の通りに番組はアグレッシブな展開を見せ、北海道では犬ぞりやガチ本気雪合戦に挑み、福島では放射線汚染地域に乗り込み、東京では男根の神輿を担ぐなど数々の冒険を繰り広げてきました。旅を通じて「日本人の本音と建て前」など日本人特有の謎めいた要素に迫りたいと探求するジェームズ、旅はますますディープにな展開になっていくのでした…。
そんなメイの日本探訪記のイラスト紹介後編、富士山から西へ進むエピソード3〜6までお届けします。

ジェームズが撮った富士山の写真

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I’m adding to the world’s Shit Shots Of Fuji mountain.

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富士山の写真が上手く撮れないことをお嘆きだったジェームズですが、わりと良いお写真ですよね。

Episode 4 -静岡〜京都-「ヘイ、ビム!」HEY BIM!

バイクのツーリング集団とともに日本人の心の拠り所、富士山に立ち寄る一行。親日家のジェームズは日本のバイクの歴史にまで精通しており、バイクの発展から暴走族の話まで詳細に紹介してくれます。…そろそろジェームズが社会科の先生のように思えてきました。
富士山と日本人の関係を探るべく、50年間毎日(!)富士山を描いている櫻井さんに話を聞くジェームズ。日本人の魂のなんたるか、富士山を理解すれば見えてくる!というのは分かる気がします。「富士山は日本人の魂」と言う櫻井さんのシンプルで素朴な言葉が沁みるのですよね。
古都・京都では舞妓さん(番組中では芸者と表記)から日本的おもてなしを受ける一行、伝統的なお茶・踊り・歌などを楽しみます。一方で観光案内ロボットによるおもてなしを受けるも予想外の展開!可愛い顔してバグが止まらないロボに翻弄されるジェームズ一行、果たしてまともに京都を巡ることができるのか!?

司会者とスタッフとのケンカもカットしない旅番組

ちょっと長めの旅行だと疲労が溜まってくる中盤くらいに同行者とケンカすることってありますよね。この番組の製作も例外ではなく、ジェームズと番組製作の監督との間で意見の食い違いが起こります。
監督「バスが横切ったから撮り直したい。この番組は僕たちの作品でもあるんだ」
ジェームズ「バスが映ってたほうがいい。ありのままの姿を伝えたい」
という…視聴者からしたら「どっちでもいいんじゃ…」と思うようなレベルですが、創り手として細部にこだわりたい!という気持ちは非常によく分かります。ちなみに私は「バスが映ってたほうがいい」ジェームズ派です。撮り直しがめんどくさくて言ってるのかもしれませんが…。

Episode 5 -大阪・岡山-「桃太郎」 PEACH BOY

「東洋のマンチェスター」と呼ばれる道楽の街・大阪に到達する一行。突然「東京の人は大阪を見下してるらしい」と東京と大阪の複雑な想いにまで迫ってくるジェームズ。これを短時間で説明するのはちょっと難しいかもしれません(筆者は大阪在住経験があります)。 こんな細かいところにまで踏み込んでくるとは、ジェームズの好奇心をここまでかきたてる日本人の神秘性とは…と思わずにはいられなくなってきました。
そんな大阪の街では気軽に楽しめるエンタータイメントが大充実!穏やかでテンションが一定しているジェームズですが、心なしかいつもより楽しそうに見えます。

好奇心旺盛なジェームズは、大阪をエンジョイしながら未知のアドベンチャーにも挑戦します。なんと漫才の舞台に立つことに!だがしかし!がっつりスベって意気消沈!観てるこっちもしんどい展開!残念ながら「ボケ突っ込み」の大阪文化はジェームズたちに伝わっていなかったようです。通訳のはっちゃん女史が時々「関東の人は二日酔いのときにケバブを食べる」など細かいボケをかましていましたが、ジェームズにはスルーされていましたね…。『笑い』は国境を越えにくい、と改めて思い知らされます…。

さて、そんな大阪で派手な体験をしたのちは岡山へ移動します。スタッフは車ですがジェームズのみ新幹線利用。四苦八苦しながら駅で切符を買う姿には、手助けしたくても助けられないもどかしさを感じてしまいます。

岡山駅で桃太郎の銅像の『刀』が別のものに見える!と爆笑していた一行でしたが、そんな面白いかなあ〜…とちょっと思ってしまいました(下ネタも苦手なもので)。知らないで見たらそう受け止めてしまうかもですね、異文化コミュニケーションは面白いですが難しきものです。

↓再び撮影当時のジェームズのインスタより↓

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Nothing can stop ‘em.

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ラーメン大好きジェームズ・メイ。
コメント欄にあふれる「ビム(Bim)!!」の文字、お気づきいただけましたでしょうか。
京都でロボホンが連発していた「Bim」はファンの間でジェームズの新たな愛称になっています(定着しているかは別として)。

Episode 6 -四国〜九州-「梅干し」PICKLED PLUM

いよいよ番組も最終回、本州から瀬戸内海を自転車で駆け四国へ移動します。香川県ではゆるキャラに迎えられ、うどんを打ち合気道を体験。徳島県では人口27人の限界集落・名頃(なごろ)で300体以上のかかしに出迎えられます。名頃は個人的に一番衝撃的な訪問地でしたが、外国からの観光客にはちょっと有名なところだそうです。

旅の終わりの地は九州、ゴールが近づくにつれて感傷的になるジェームズ

四国から瀬戸内海の絶景を楽しみつつ九州へ渡る一行。
大分県の別府では砂に埋められるなどして地獄めぐりをエンジョイ、砂湯で通訳と案内をしてくれた雄二朗に別れを告げます。「身動きが取れないので本音を言う」というジェームズがとても英国人らしくてグッと来てしまいます。

熊本県では「ジェームズが得意なこと」であるホンダの工場に寄り、宮崎県の高千穂でびしょ濡れになりながら神道への理解を深めます。旅の終わりの地である鹿児島ではちょっと駆け足進行、薩摩焼を30分で習得するジェームズ、華道で花との対話を芸術に昇華させ、人形浄瑠璃文楽も体験します。
この人形浄瑠璃、なんとジェームズ自作自演で今までの日本探訪の旅についての劇を上演することになります。文楽で旅のまとめをするだなんて…とてもチャレンジングな締めくくりですね…!

ジェームズ「すみません!ありがとうございます!どういたしまして!」

この番組の中でジェームズが一番使っていた日本語はなんでしょう。
それは… 「すみません!」
使うシュチュエーションが正しかったりズレていたりもしますが、「本音と建て前」などここまで日本人の内面に迫ったジェームズが「最も重要な言葉は『すみません』」と言うのはとても興味深いですね。

最後に松尾芭蕉のように俳句を詠んで締めくくるジェームズ。感傷と、少しの不思議さを残して旅を終えます。この旅を通じて得たものとは…明確ではなく抽象的な結末にはなっていますが、それが曖昧な国の日本にちょうどよいと感じました。
今回の旅は太平洋側がメインだったので、次シーズンがあればぜひ日本海側+沖縄も巡って、また新たな俳句を詠んで頂きたいですね!

番外編:日本のちょっと渋めのお菓子にチャレンジするメイ

こちらのおまけ動画では業務スーパーで調達してきたような渋チョイスの日本のお菓子にジェームズ・メイがトライ!五段階評価で星付けします。日本語字幕はありませんが、雰囲気でお分かりいただけると思うのでぜひぜひ。
日本の渋めのスナック菓子を食べるメイ、まさかのアレに高評価が下されます

茎わかめ買い占めに行かなきゃ…

ちなみにジェームズが好きな日本のお菓子はメルティーキッス(チョコレートのお菓子)だそうです。
スウィーツ好きなおじさん、良いですね。

以上、前・後編に渡ってお届けした『ジェームズ・メイの日本探訪』イラスト紹介でした。
長い記事になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます!
私もこの記事を描くにあたって何度も番組を観ましたが、自分でも知らない日本を観たような気持ちになりました。
旅にも出にくいこのご時世ですが、ジェームズとともに旅行気分に浸ってはいかがでしょうか。

名頃はぜひとも行ってみたい!かかしたちの阿波踊りの輪の中にジェームズがいるとかいないとか…

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