岡田准一「おかしくなるほど」自分を追い込んだ 『関ヶ原』の撮影は夢

8月24日(木)6時20分 クランクイン!

岡田准一、映画『関ヶ原』インタビュー(C)2017「関ヶ原」製作委員会

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 岡田准一は第38回日本アカデミー賞において、最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞をW受賞した、これは男優賞として史上初の快挙である。同スピーチでは、「映画人と認めていただけて、ありがとうございます」と涙で声を震わせた姿が印象的だった。以後、映画人の名を邁進し、話題作への主演を果たし続けている。このほど公開される映画『関ヶ原』では、才ある武将の石田三成を気品と重厚感を漂わせ演じきった。魅力的に人物を演じる秘策を聞けば、台本を「飽きるくらい」読み、自分を「おかしくなるほど」ギリギリまで追い込んでいると言う。映画人を地で行く岡田の覚悟と挑戦の日々を聞いた。 「黒澤映画を撮っているみたいだった」と岡田が興奮を伝える『関ヶ原』は、司馬遼太郎による同名小説の映画化で、原田眞人監督が構想25年という膨大な月日を経て手がけたスペクタクル歴史ロマンだ。石田三成と徳川家康(役所広司)という2人の名将を、彼らを取り巻く人物たちの攻防や葛藤を詳細に描きながら、やがて天下分け目の合戦である関ヶ原の戦いに行きつくまで、ど迫力の映像で一気に見せていく。

 石田三成と言えば、切れ者である反面冷たい、融通が利かないといった硬いイメージが先行するが、岡田が演じた三成は、そうした面もありながら純粋で義に厚いキャラクターに仕上がっている。岡田は、「これまでの作品に出てくる三成は、脇役で出てくることが多いので、どうしても性格に難があるところが取り上げられますし、敗戦の将なのでよくは描かれないことが多いですよね」と分析しつつ、「主演なので、ちょっと人間らしく義というまっすぐさと、まっすぐであるがゆえの性格の悪さを出したかったんです(笑)。石田三成ファンにも許される人物にはしたかった」と、人物像形成までの心境を語った。

 原田監督がエキストラ総数3000人をも投じて撮り上げた合戦のシーンは、馬上カメラ、ドローンによる空撮という視覚の面白さと、演者たちの気迫に満ちており、圧巻の一言。数々の撮影現場をくぐってきた岡田をもってしても、『関ヶ原』の撮影は「もう、幸せな現場だった」と格別さをあらわにする。「スケジュールや予算面の兼ね合いもあるので、司馬さんの『関ヶ原』はまるで聖域と言いますか、スタッフがやりたくてもできなかった作品だったと思うんです。それを撮影するという企画は僕にもスタッフたちにとっても夢で、『俺たち“関ヶ原”撮ってんだよ!最高のものをつくりたいんだ!』っていう雰囲気のある現場でした」と嬉々として伝えてくれた。 身震いするほどの多幸感と同じくらい、大作の中で頭を務めるという、想像を絶する重責を担うのが岡田の役割でもある。「台本は何回も飽きるくらい読んで、どうしたらいいかわからなくなるほど読んだぐらいが、やっぱりよくて。それで、…たまにですけど、何か心情的に耐えられなくなるときがあるんです」と、人知れぬ思いを吐露する。

 「夜、寝られなくて、身体が泣いているみたいに、ちょっと散歩しないと耐えられないなっていうときがくる作品を、僕は何回か経験しているんです。でも、そうなると調子がいいというか、割と褒められることが多くなったりします」。そうした逼迫するような想いの作品は「たまにしかない」と言う。「そういう意味では、『関ヶ原』はそういう状態でのぞめたので、誇りを持っている作品です」。(取材・文:赤山恭子)

 『関ヶ原』は8月26日より全国公開。

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