村上春樹にノーベル賞・山中教授が“お願い”「ぜひ続編を…」

8月25日(日)19時50分 TOKYO FM+

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMの特別番組「村上RADIO」。第7弾となる今回は、村上さんの作家活動40周年を記念して6月26日(水)に開催された公開収録イベント「HARUKI MURAKAMI 40th Anniversary村上JAM 〜村上RADIO SPECIAL NIGHT〜」(以下、「村上JAM」)の模様を凝縮して、8月25日(日)、9月1日(日)の2週にわたってオンエア。

音楽監督・大西順子さんの村上JAMバンドをはじめ、ジャズ・クラリネット奏者の北村英治さん、渡辺貞夫クインテットが演奏した数々の名曲のほか、村上さん本人と俳優・高橋一生さんの朗読、京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥さんと村上さんとのサプライズ・トークなどの模様をお届けします。

本記事では8月25日(日)の放送から、北村さん、高橋さん、パーソナリティ・坂本美雨とのトークの模様をご紹介します。

前列、左から渡辺貞夫さん、大西順子さん、村上春樹さん、北村英治さん、坂本美雨さん



⚹  ⚹  ⚹

こんばんは、村上春樹です。6月26日に「村上RADIO」の公開録音を行いました。素晴らしいジャズミュージシャンが集まって、演奏をしてくれました。

そのあと、俳優の高橋一生さんが僕の作品の朗読をしてくれて、サプライズゲストも登場しました。大いに盛り上がって、会場に来てくれた皆さんは喜んでくれたみたいです。僕もとても楽しかったです。今週と来週、2回に分けて、そんな「村上JAM」の模様を放送します。当日会場にご招待できなかった皆さん、今夜はぜひラジオの前で「村上JAM」を楽しんでください。

⚹  ⚹  ⚹


「Madison Time」村上JAMバンド(大西順子さん)

美雨:春樹さん、村上JAMいよいよ始まりました。この日が来てしまいました。ラジオ番組「村上RADIO」がスタートしてもうすぐ1年になりますが、リスナーの皆さんの熱いリクエストにお応えして、公開収録が実現しました!

村上:僕もこういうのをやるのは初めてなんで、けっこう緊張してますけど、でも今日はすごいメンバーが集まってくれましたので、素敵な夜になると思います。どうぞ楽しんでください。

美雨:今日は春樹さんと親交の深いジャズピアニスト大西順子さんが音楽監督を務めてくださいます。
ステージには今夜だけの特別な編成「村上JAMバンド」の皆さんと、スペシャルゲストが次々登場します。そして何と村上春樹さんの作品の朗読もあります。言葉と音楽が織りなす一夜限りのイベント、「村上JAM」、どうぞ最後までお楽しみください。

村上:よろしく。

美雨:今夜の総合プロデュースは村上春樹さんが担当してくださっています。村上さんのやりたいことをいっぱい詰め込んでいますね。

村上:僕は昔、ジャズの店をやってましたけど、とてもこんなすごいメンバーは集まらなかったですね。今日は本当に特別だと思います。

美雨:音楽監督の大西順子さん、今日はどうもありがとうございます。大西さん、今日の村上JAMバンドのご紹介をしていただけますか。

大西:今日は若手も入っていますが、私が日本で活動をはじめた90年代半ば、この顔ぶれはよくありました。そのメンバーがそろって、とても懐かしくて嬉しいです。

まずはリズムセクションから。ベースは私の活動には欠かせない井上陽介さん、ドラムは、いま飛ぶ鳥を落とす勢いの若手ナンバーワン石若駿くんです。ギターは馬場孝喜さん、ここ2年くらいのお付き合いですが各方面で売れっ子です。トロンボーンは向井滋春さん、わたしが日本に帰国して最初に仕事をした方で、一緒にCDをつくらせてもらいました。

そして私的にはジャズ界のおじいちゃま、テナーサックス峰厚介さん。かっこ良くて大好きです。峰さんには90年代から大変お世話になっています。それから、日本のアルトサックス界の重鎮・土岐英史さん。土岐さんのお嬢さん、土岐麻子さんは有名なのでご存知の方も多いかもしれません。トランペットは、私の最近の活動に付き合ってくれている広瀬未来さん。若手ナンバーワン、ピカイチです。そしてピアノが大西順子です。どうぞよろしくお願いします。

大西順子さん



美雨:さて、今日は村上さんのご友人の方々も客席にいらしてます。

村上:そうですね、たくさん見えてますね。誰かにちょっとステージに上がって、お話してもらおうと思うんですけど……誰にしましょうか。山中先生いかがですか。

美雨:山中伸弥さんです!

村上:山中さんは僕のランニング友達ですね。

山中:そう言ってもらえると本当に光栄です。

村上:じつは、この間も一緒にフルマラソンを走りました。僕はもう歳なんで、制限時間で走れればいいやと思ってるんですけど(笑)。山中先生はパーソナルベストに挑んで、見事に突破されたんですよね。

山中:まあ、ギリギリですけれども。

村上:それまでは、僕のベストタイムと山中さんのベストタイムは一緒だったんですよね、3時間27分で。それを追い越して……。

山中:すいません、つい(笑)

村上:僕の友達にその話をすると、みんなが「それは、なんとか細胞を入れてるんだよ」って言うんですよ。嘘ですよね(笑)。

山中:そういうドーピングはしておりません(笑)。僕は春樹さんに1つだけ、以前にもお話したことがあるんですけど、お願いがあるんです。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」、本当に面白い小説だったんですが、僕的には話が一番盛り上がって、多崎つくるの恋愛がどうなるのっていうところで終わってるんです。

村上:そこがいいんですよ。

山中:いやいや(笑)。僕はあれ、終わった瞬間「えー!?」と思いまして。村上さんに、ぜひ続編を書いてくださいとお願いしているんですが、もう忘れたとおっしゃって。

村上:筋を忘れちゃってるから……。

山中:じゃあ僕が代わりに書きます(笑)。いや、いまだに「ここで終わるんですか!?」って感じで、びっくりしました。

村上:僕も、よく続編を書こうかどうか迷う時があるんですけど、そのうちに忘れて書かないで終わっちゃう。

美雨:書こうと思われた小説って、これまでどんなものがありますか?

村上:「1Q84」のBook1、 Book2を書いて、これでおしまいと思ってたけど、続きを書きたくてBook3を書いたんですよね。それを書いてもまだ前も後ろも話ができてるんで、書こうかなと思ったけど、面倒くさくなってやめちゃいまして(笑)。あの話、長くて複雑なんで、続編書くの大変なんですよ。

山中:でも、本当素晴らしいです。とはいえ、今日は皆さん音楽を聞きに来られています。僕は、会場の皆さんを代表しまして、今日は本当に夢のような機会をいただきましたことを感謝します。

村上:今日はわざわざ新幹線に乗って、京都から来ていただいて。

山中:本当は、いまごろロサンゼルスにいないとダメなんですけど(笑)。明日ロサンゼルスに行きます。今日は本当にありがとうございました。

本記事で紹介できなかった内容は、以下の記事よりチェックできます!
▶▷村上春樹「90歳まで頑張ります」公開収録イベント「村上JAM」で語る

次週9月1日(日)放送の「村上RADIO〜村上JAM SPECIAL Night②〜」は、「村上JAM」第2部の模様をお届けします。どうぞお楽しみに!

----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2019年9月2日(月)AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:「村上RADIO〜村上JAM SPECIAL Night①〜」
放送日時:8月25日(日)19:00〜19:55 ※FM山形・FM福岡20:00〜20:55、FM沖縄21:00〜21:55

番組名:「村上RADIO〜村上JAM SPECIAL Night②〜」
放送日時: 9月1日(日)19:00〜19:55 ※FM北海道・FM仙台・FM山形20:00〜20:55、FM山口22:00〜22:55、FM沖縄 21:00〜21:55

パーソナリティ: 村上春樹、坂本美雨
出演:大西順子(音楽監督)、北村英治、渡辺貞夫クインテット、山中伸弥、高橋一生、スガシカオ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

TOKYO FM+

「村上春樹」をもっと詳しく

「村上春樹」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ