カンヌで主演男優賞とパルムドッグ賞を受賞……「ドッグマン」を採点!

8月26日(月)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


犬を愛する温厚なマルチェロ(マルチェロ・フォンテ)は、イタリアのひなびた海辺の町で犬のトリミングサロンを営んでいる。妻と離婚して独り身だが、愛する娘と頻繁に会い、食事やサッカーを楽しむ友人もおり、幸せな日々を送っていた。唯一の問題は、町の厄介者のシモーネ(エドアルド・ペッシェ)に暴力で支配され、犯罪の片棒を担がされていることだった。ある日、シモーネからドッグサロンの壁に穴を空けて、隣接する店に侵入するという強盗を持ちかけられる。きっぱりと断ったが、シモーネにはめられたマルチェロだけが逮捕されてしまう。1年間の服役を終え、娘や仲間、顧客の信頼を失ったマルチェロは、驚きの計画を実行する。


〈解説〉


第71回カンヌ国際映画祭の主演男優賞他数々の賞を受賞。『ゴモラ』のマッテオ・ガローネ監督が人生の不条理を描く。103分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆人間よりも犬の気持ちのほうが分かる孤独で善良な男の暮らしを丹念に描写。復讐して当然だーっと思う。曇天のイタリア。




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★弱者の逆襲はともかく、濁った海辺の空気と、そこでささくれる男たちの対比が眼に刺さる。荒れ方や錆び方が映画的だ。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆マルチェロの大きな瞳が全てを語る。脆弱で従順な彼の、窮鼠猫を噛むような行動にゾッとしながら安堵。切なさ満杯。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆暴力が持つタチの悪さが全面展開。臆病な犬を思わせる主人公の顔も最高にイラついて絶品。『わらの犬』と併せて観たい。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆道徳、暴力、大胆なユーモアのキメラ的組み合わせと構成の絶妙さ。“非情な生殺し”感を醸し出すロケ地がまた映画的。







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INFORMATION


「ドッグマン」(伊)

8月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー

監督:マッテオ・ガローネ

出演:マルチェロ・フォンテ、エドアルド・ペッシェほか

http://dogman-movie.jp/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年8月29日号)

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