台風接近も開催の「鳥人間コンテスト」に批判の声 「中止で飛ばせないのを運営が美談に」

2018年8月30日(木)20時16分 BIGLOBEニュース編集部

画像は鳥人間コンテスト公式サイトのスクリーンショット

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台風が接近する中、滋賀県の琵琶湖で開催された「鳥人間コンテスト」の模様が、日本テレビ系で29日に放送された。この番組に対して視聴者からは、悪天候とわかった上で開催しながら、途中で大会中止になったことを美談にしているとの批判の声があがっている。


「鳥人間コンテスト」は、自作人力飛行機による飛行距離や飛行時間を競う大会。動力を使わない「滑空機部門」と、ペダルを漕ぐなど人の力で飛ぶ「人力プロペラ機部門」の2部門で競われる。当初の日程では、7月28日に滑空機部門、翌29日に人力プロペラ機部門が予定されていたが、接近する台風12号の影響で天気は下り坂。急遽、人力プロペラ機部門を1日前倒し、滑空機部門の後に実施することとなった。


風が比較的穏やかな午前中に行われた滑空機部門では、安定しない風や雨で滑るプラットホームの影響はあったものの競技としては成立。その後開催された人力プロペラ機部門では、次第に湖面に白波が立つほどの強風とになり、飛行するかどうかの判断は、各チームに委ねられた。しかし、途中で大会続行できず12チーム中8チームのフライトが叶わなかった。番組では、この大会の模様を8月29日に放送。最後は、飛ばすことのできなかったチームの泣き崩れる姿や、無念の声を映し出した。


この番組については、「ドラマチックに演出した分、不快感」だといった編集方法への批判が多数。大会運営に対しても、悪天候を押して開催したことへの疑問の声が寄せられている。

「中止で飛ばせなくなるのを運営が美談にしたらあかんよ」

「なんの救いもない終わり方で、視聴者全員ただただ悲劇を見届けたような感じ。笑えるシーンもあったけど、それもこの流れ知ってからは、全く笑えない」

「鳥人間コンテスト主催者側がクソなだけなのに参加者の悔し涙映して感動話みたいにしてるの救いようがない」

「別日をあらかじめ設けとくとかないの?」

「台風来てるのわかった時点で延期とか無理だったのかな?」


一方では、「大きな大会って簡単に日程が変えられない」「運営側に責任をかけるのはどうかと思う 台風を数ヶ月前から予想できるなら」「開催したのは出場者の気持ちを慮った上での決断やったと思う」「天候も含めて、鳥人間コンテスト」といった運営側への理解を示す声も多数寄せられいる。


大会実行委員会は8月29日に、今大会についてのコメントを公式サイトで公開。「出来うる限りのフライトを叶えようと大会を運営いたしましたが、1日目の途中で大会続行を断念せざるを得ない状況となってしまったことは、フライトを果たせなかったチームの皆様と同じく悔しい気持ちで受けとめています。想いを引き継ぎ、次なる大会へ向け準備をはじめて参ります」と参加者への感謝を交えて綴っている。

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