明石家さんまが吉本上層部と安倍政権の癒着に痛烈皮肉!「吉本も安倍さんとアレしてるから」「安倍さんと大崎とゴチャゴチャ」

8月30日(金)21時55分 LITERA

『モニタリング』で吉本興業上層部と安倍政権の癒着を批判したさんま

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「吉本もな、安倍さんとアレしてるからなぁ」


 今やすっかり幕引きされたかのように見える吉本興業問題。しかし29日放送の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS)で、あの明石家さんまが痛烈な皮肉を口にした。


 この日放送された『モニタリング』は放送200回記念として明石家さんまが初出演、そしてブラックマヨネーズ・小杉竜一扮するコス麿呂と神楽坂の食レポをするというものだったが、問題の発言が出たのは、2人が訪れた神楽坂のうどん店「久露葉亭」でのことだった。豪華な個室に通された2人だが、小杉が「隠れ家的な感じですけど、有名な方も食べにきたりするのですか?」と女将に質問、「歴代の総理大臣や大臣が」と女将が答えたのを受け、さんまがこんなことを言い出したのだ。


「ああー、そうか。議員会館が近いからみんなこっちに来るんだ。だから今、吉本もな、安倍さんとアレしてるからなぁ。ここでやってるんとちゃうか? 安倍さんと大崎と、ゴチャゴチャ言うて。『ちゃんとしてくれよ!大崎くん』とか言うてやな」


 慌てた小杉がすぐに話題をかえてしまったが、しかし、このさんまの発言は明らかに、吉本興業上層部と安倍政権の癒着を批判したものだろう。


「大崎」というのは、もちろん吉本興業の大崎洋会長のこと。この間の吉本報道でもクローズアップされたが、大崎会長率いる吉本興業は今、安倍政権と急接近している。それは、吉本新喜劇に安倍首相を出演させたり、所属芸人が官邸を訪問する、というだけではない。吉本は政府の公的ビジネスに食い込み、巨額の補助金を交付され、大崎会長は沖縄米軍基地跡地利用の有識者懇談会メンバーに選ばれている。さんまは、こうした実態に、痛烈なブラックジョークを放ったのだ。


 一連の騒動で吉本興業上層部を真っ向から批判することはなかったさんまだが、その言動の端々からは、明らかに吉本上層部に批判的であることがうかがえた。宮迫博之が契約解除となった当初から、「芸人の味方や」といち早く個人事務所で引き受けると発言。岡本社長の会見の時も、「言えないこととかグダグダにするときはテンポだけ出したらええねん」とギャグにしながらも「吉本をもとに戻さんほうがええ」と上層部の動きに釘を刺し、「大崎会長が辞めないなら、吉本興業を辞める」と発言しバッシングを浴びた加藤浩次を「加藤はああいう行動をとって僕は正しいと思います」「加藤のやっていることは、人としては賛同できます」と擁護した。


 騒動が鎮圧されほとんどの芸人がこの問題について語らなくなってからも、さんまはこの問題をあの手この手で蒸し返している。たとえば、8月24日放送の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ)では、大崎会長べったりの島田紳助から「頼むから、(吉本の)会長と会うてやってくれ」と言われたが「お前、会長からなんぼもらってんねん!」とそれを拒否したことを暴露、また同番組では吉本が芸人と取り交わす「共同確認書」について、出演者の中川家らに「サインしてしもうたの? お前ら!」とツッコミ、確認書に問題ありとの姿勢を示している。


 そして、今回の『モニタリング』でも、さんまは食レポの前の小杉との打ち合わせシーンで「以前食レポをやったのは宮迫の番組」だったと闇営業問題を蒸し返し、小杉が「今回は吉本の案件をいったん置いといて」と話題を避けようとすると、さんまは「おまえ、ええな、置けるから」と返していた。


●戦争協力を批判し、オリンピックの福島切り捨てを批判していた明石家さんま


 しかし、さんまが吉本と安倍首相との癒着に言及したのは、たんに今の吉本上層部が嫌いということが理由ではないだろう。


 さんまは、それほど数多く社会的発言をするわけではないが、本質はリベラルで、安倍政権とは相容れないものだ。たとえば2017年、トランプ大統領が北朝鮮や中東に対し、挑発的発言を繰り返した際、『MBSヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)のなかで、戦争に予算を使う政府に憤り、税務署に文句を言いに行ったことがあるというエピソードをこう語っている。


「一度、俺は税務署に文句言いに行ったことあるから。湾岸戦争のときにね、日本が何億って、アメリカに武器をつくる代金として渡したことがあるんですけど、そのときは税務署行って、『俺はね、人殺しのアシストしたくて働いてるんじゃない』と。『こんなもんに金使うんだったら、俺は納めません』って言うて。ほんなら、コーヒー出してくれはって、『それはうちじゃなくて、違うところに言ってください』って。で、コーヒーいただいて、『お疲れさーん』言うて帰ってきた。それは、もっと上のほうに、法律をつくる人に言わなあかんから」


 また2013年、オリンピックの東京開催が決定した直後の『MBSヤングタウン土曜日』で、東京五輪について「いや、だからでも、福島のことを考えるとね……」としながら、こんな話をしている


「こないだも『福島から250キロ離れてますから大丈夫です』とかいうオリンピック招致のコメントはどうかと思って、やっぱり。俺までちょっとショックでしたけど、あの言葉はね」


 さんまがショックだったと言っているのは、同年9月4日に東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の竹田恒和理事長がブエノスアイレスでの記者会見で語った言葉だ。まるで福島を切り離すかのようなこの暴言に、さんまは「『チーム日本です!』とか言うて、『福島から250(キロ)離れてます』とか言うのは、どうも納得しないコメントやよね、あれは」と不信感を隠さなかった。


 さらに、さんまは、安倍首相はじめオリンピック招致に躍起になる人びとから「お荷物」扱いを受けていた福島に、こう思いを寄せている。


「福島の漁師の人にインタビューしてはったんですけど、『7年後のことは考えてられへん』と、『俺ら明日のことを考えるのに精一杯や』って言わはったコメントが、すごい重かったですよね。だから、あんまり浮かれて喜ぶのもどうかと思いますけどもね」


●報復バッシングで吉本芸人たちが黙らされた今、さんまだけが上層部批判を


 お笑い芸人としては“いい加減キャラ”を演じているさんまだが、実は権力に屈しない反骨精神の持ち主であることは、若い頃からの様々エピソードから有名だ。しかも、今回は加えて、戦争協力、弱者切り捨ての政権に自分の所属会社がべったりになっていることが我慢ならなかったのではないか。


 そう考えると、さんまの存在は貴重だ。吉本問題は、あれだけひどいコンプライアンス違反や芸人へのパワハラが明らかになったにも関わらず、上層部は何の責任も取らないまま、なかったことにされようとしている。それどころか、上層部に違和感を表明した加藤浩次、友近、近藤春菜へのバッシング報道が展開されたことで、芸人たちは完全に黙らされてしまった。


 そんな中で、さんまはむしろ、以前より上層部への批判を強めているのだ。


 おそらくこれからも吉本上層部に抗することができるのは、吉本上層部と距離を置きながらも、文句が言えない人気を誇っているさんましかいないだろう。芸風と違うと言われることを承知で、さんまには、さらに踏み込んだ発言を期待したい。
(伊勢崎馨)


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