Eテレで金太郎を演じた渡辺直美に「さらに進化した」評 

8月30日(水)7時0分 NEWSポストセブン

金太郎も「ハマり役」という渡辺直美

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 NHK・Eテレ『おはなしのくに』で、昔話「きんたろう」を演じたのは渡辺直美(29)。クマとの対決シーンなど、一人芝居で見事に演じきって見せた。子供向けの番組ではあるが、ネット上では大人たちから「ハマり役」「すごく似合う!」など絶賛の声が上がった。9月4日の再放送に向けて注目度が高まる同番組の面白さについて、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。


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 ここ数年、テレビで見る「金太郎」といえば、ご存知、au三太郎シリーズの濱田岳と決まっていたのだが、先日、「これは」と思う金太郎が出現した。Eテレ『おはなしのくに』の渡辺直美だ。

 

 直美は、おかっぱ頭のてっぺんをちょこんと結んだヘアスタイルに腹にはでっかく「金」と金文字を書いた腹掛け、もちろん大きなマサカリをかついで画面に登場。山道のセットを背景にのっしのっしと歩けば、誰もが一目で「金太郎!!」とわかるのだ。


 すごいな…女子なのに…とここで驚いてはいけない。直美は、金太郎だけでなく、途中、登場する山の動物や金太郎の母、さらにはナレーションまでこなしてしまうのである。


 足柄山の洞穴に母とふたりで暮らす金太郎は、まだハイハイのうちから大きな石臼を引っ張っていたという力自慢で、こどもながら山のでかいクマと相撲をとって打ち負かす。土俵で見えないクマを相手に声をあげ、一人芝居で演じてみせる直美。大熱演である。


 そこで思い出すのが、auの濱田金太郎。CMの中で「おれってイケてないなって」と、鬼退治をした桃太郎や竜宮城へ行った浦島太郎に比べて、「クマと相撲をとった」ことしか実績がないことを嘆いていたが、本当はその先にずいぶんと波瀾万丈があったことが、直美金太郎によって明かされるのだ。


 実は金太郎は、戦で敗けた侍の息子で、母は危険を察知して山に逃げ込んでいたのだ。その後、金太郎は崖で巨木を素手で(!)倒して橋にした腕力を見込まれ、実在の武将源頼光にスカウトされて、京の都に上り、鬼退治で大活躍。「坂田金時」というりっぱな侍になったのである。ぜんぜんイケてるよ、金太郎!


 物語の面白さもさることながら、「渡辺直美に金太郎をやってもらおう」と発想したEテレのセンス、それに文字通り全身で応えた直美にも拍手を贈りたい。


 思えば、渡辺直美は同じEテレの『NHK高校講座ベーシック英語』では、劇団のリーダーに扮して、毎回、高校生の英語力アップに貢献。総合テレビの土曜スタジオパークでは司会も務めている。そしてTBS『カンナさーん』で主演。ゲス夫(要潤)と四歳児、いろいろ企む姑(斉藤由貴)に囲まれて奮闘する主人公を演じる。CMでも、西島秀俊の妻になったり、松本人志に「サンキュー」といわれるパフォーマンスを見せたり、ボートレースでは独唱も披露。芸の幅を広げている。


 ちなみに金太郎も、山のサルから木登りを、シカから山道のダッシュを、コイから泳ぎを教わったという。濱田岳金太郎も乙姫(菜々緒)がムチを振るいながらスパルタ教育する学校へ行って勉強していたし、直美金太郎もニューヨークで勉強していた時期があった。なんでも吸収する金太郎。結構いろいろなエピソードがあるキャラクターなのだ。

 

 ビヨンセのモノマネで大注目され、インスタの女王と称されてから、渡辺直美はさらに進化を遂げた。金太郎は、その底力を証明したのだった。

NEWSポストセブン

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