人種問題や貧富の差を描く社会派ドラマ……「ブラインドスポッティング」を採点!

9月3日(火)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


カリフォルニア州オークランドで育った黒人のコリン(ダヴィード・ディグス)は重罪の前科があり、現在は公的機関の観察の下で制限された生活を送っている。幼なじみの白人マイルズ(ラファエル・カザル)と別れて1人で帰宅していると、白人警官が黒人青年を背中から銃撃する場面を目撃する。コリンとマイルズはこの事件をきっかけに、急激に高級化する地元の変化や、それぞれのアイデンティティ、社会的立場の違いを突きつけられる。コリンはあと3日間を無事に過ごせば、新しい人生をスタートできるが、問題児のマイルズが事件を起こしてしまう。


〈解説〉


長年の親友2人が脚本・主演を担当し、地元オークランドを舞台に、人種問題や貧富の差を描く社会派ドラマ。カルロス・ロペス・エストラーダの長編初監督作。95分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆ストーリーも撮り方も俳優の演技も上等で、引き込まれて見たのに、「好き」と言えないのはなぜ? 作為を感じたからか?




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆やや甘いが、ペースも音感も快い。急ハンドルを切って厄介な問題に迫るときも「不調和」に蓋をしない。気骨が滲み出る。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆怒りを警官にぶつける場面、怖くて長くて重かったが、差別は差別する側は気づかないという不条理をヒリヒリ感じた。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★今の時代性が刻まれた友情物語として傑出。ストリートの現場から直配された生の温度感と、劇の完成度が両立している。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆ラップという詩的なものがリズムと共に生まれる瞬間の快感。オークランドの描写、バディを通じて覗く映画的米国の眼。







© 2018 OAKLAND MOVING PICTURES LLC ALL RIGHTS RESERVED 配給:REGENTS



INFORMATION


「ブラインドスポッティング」(米)

8月30日(金)より新宿武蔵野館他ロードショー

監督:カルロス・ロペス・エストラーダ

出演:ダヴィード・ディグス、ラファエル・カザル、ジャニナ・ガヴァンカー、ウトカルシュ・アンブドゥカルほか

http://blindspotting.jp/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月5日号)

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