亀梨、山本耕史も 増加する“昭和ドラマ”人気のワケ

9月6日(水)7時0分 NEWSポストセブン

山本耕史が植木等さんを演じるドラマも話題に(『植木等とのぼせもん』公式HPより)

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 昭和を舞台にしたドラマが増え、人気を集めている。好調が続くNHK連続テレビ小説『ひよっこ』をはじめ、『24時間テレビ』(日本テレビ系)で亀梨和也が演じた作詞家・阿久悠さんのドラマも高視聴率を記録した。こうしたドラマが人気を集める理由のひとつは「昭和感」にあるという。“昭和ドラマ”が「昭和感」を出すためにやっている工夫についてコラムニストのペリー荻野さんが迫る。


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 ここ数年、「昭和ドラマ」が強い。テレビ東京はビートたけし山田孝之で脱獄犯と看守の戦いを描いた『破獄』、WOWOWは昨年、上川隆也で『沈まぬ太陽』を全20話で放送と力の入った作品が続く。


 先日の『24時間テレビ』も、マラソンの件ばかりが話題にされた気がするが、そんな中、亀梨和也主演のドラマ『時代をつくった男 阿久悠物語』が25.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と堂々の高視聴率を記録した。


 そして、またまたNHKが昭和ドラマの新作をスタート。国民的スター、「ハナ肇とクレージーキャッツ」の植木等(山本耕史)と後にコメディアンとして人気を博す付き人の小松政夫(志尊淳)の師弟愛を軸に昭和の名曲、バラエティーの名場面を再現する土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』だ。


 NHKは、この『植木等』と朝の連続テレビ小説『ひよっこ』、さらに土曜時代ドラマ『悦ちゃん〜昭和駄目パパ恋物語』と3本の昭和ドラマを放送中。他にもこの夏は、井浦新主演で沖縄を舞台にしたノンフィクションドラマ『返還交渉人〜いつか沖縄を取り戻す』を放送したし、昨年は、満島ひかりが黒柳徹子に扮した『トットてれび』も話題になった。コメディ、シリアス、さまざまな「昭和ドラマのデパート」のような状態だ。


 昭和ドラマを面白くするポイントは、いかにリアルな昭和感を出すか、である。いちばん手堅いのは、当時の映像資料を織り込むこと。『ひよっこ』のビートルズやツイッギーもモノクロ映像は、さすが本物。『阿久悠物語』の『スター誕生!』の場面で、森昌子の初々しいたわし頭やぽっちゃりしたピンク・レディーの実際の映像も、平成世代視聴者には「これが伝説の」と新鮮だったはずだし、40代以上の視聴者の懐かし心をガッチリつかんだに違いない。


 一方、平成に生きる俳優たちが演技の工夫で見せる「昭和感」のポイントは何か。それはヘアスタイルだ。よく出ているのが、山本耕史演じる植木等のこってりしたヘアスタイルとその妻・登美子(優香)のこんもりボブ。特に登美子は、わざとカツラっぽく見せてるの?と思うくらい、ぶかぶかした感じ。しかし、このぶかぶかは平成にはないだけに昭和っぽさに見えてくるから不思議だ。


 優香がぶかぶかで奮闘しているのと対照的だったのが、『阿久悠物語』で、阿久悠の妻を演じた松下奈緒である。主演の亀梨がご本人のくせっ毛(?)をイメージした短髪にしていたのに対して、松下はナチュラルな黒髪。ごくふつうにしているのに、なんとなく昭和っぽさを漂わせる。


 さすが、朝ドラ『ゲゲゲの女房』で水木しげるの妻を演じ、『天才バカボン』でサンダルに白エプロンのバカボンのママを演じたキャリアの持ち主である。松下奈緒は今秋スタートのテレビ朝日帯ドラマ『トットちゃん!』で、黒柳徹子の母役で出演。またも昭和の妻役!そして、その夫が山本耕史!キャストを聞いただけで「昭和」な気がしてきた。


 各局が秘蔵する昭和映像を活用すれば、時代を映しだすドラマのネタはまだまだできるだろう。「昭和ドラマ」ブームは続きそうだ。

NEWSポストセブン

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