ジェイミー・ドーナン「心が熱くなった」“大富豪”から一転!実在の戦場カメラマン役に

2019年9月7日(土)15時0分 シネマカフェ

ジェイミー・ドーナン『プライベート・ウォー』 (C)2018 APW Film, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

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PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながらも、黒の眼帯をトレードマークに紛争地帯を取材し続けた“伝説の記者”メリー・コルヴィンを、ロザムンド・パイクが演じる『プライベート・ウォー』。この度、メリーに同行していた戦場カメラマンを演じたジェイミー・ドーナンのインタビュー&場面写真をシネマカフェが独占入手した。



戦場を飛び回るメリーにとって唯一気心が知れた存在で、彼女が命を落とすことになったシリアでの砲撃時も一緒にいたカメラマン、ポール・コンロイを演じたのは、『フィフティ・シェイズ』シリーズの富豪クリスチャン・グレイ役で世界中の女性を虜にしたジェイミー・ドーナン。もともと高級ブランドのモデルをしていただけあって、その甘いマスクを活かした役が多かった彼が、本作では三枚目キャラの戦場カメラマンに扮している。

戦地のシーンはヨルダンで撮影「キツかった…」

本作ついて、「すばらしい行動をとった女性の一生の感動的な話です。彼女は我々にニュースを届けるために自分を投げ打ちました。彼女の人生、プライベートはもちろん、仕事のこと、彼女が取材した5つの戦地についての話です」と説明。


「戦地のシーンはすべてヨルダンで撮影しました。たぶん映画の40%くらいだと思います。別の国のシーンもすべてヨルダンで撮影しました」と語り、「キツかったです。悲惨な状況の中での撮影だったから。全体主義体制の暴力に苦しむ一般市民の置かれた環境は本当にひどかったです。映画では本物のシリアからの難民をエキストラとして使いました。撮影で暴力的なシーンなどがあると彼らは過去を思い出して泣き崩れたりしていました。とても心が熱くなりました」とふり返っている。

ロザムンド・パイクは「完璧にメリーでした」

演じたポール・コンロイというキャラクターについては、「映画で取り上げられている多くの戦地に行きます。メリーが命を落としたときも彼は一緒にいて、ポール自身も重傷を受けました。仕事はよくできて、すばらしい写真を撮ります。彼は恐怖心がありません。人生のどんなことにも彼ほど恐れない人は会ったことがありません。たくさんの死を身近に見てきたからだと思います」と言及。撮影現場にはコンロイ本人も訪れていたようで、「最初はかなりやりずらかったが、現場ですぐに仲良くなり、ポール・コンロイが撮影現場に来てくれたことは僕にとってはとても貴重でありがたいことでした」と明かした。


また、ロザムンドとの共演については、「彼女はすばらしい俳優で役になりきっていました。体つきも声のトーンも彼女は完璧にメリーでした」と称賛を惜しまない。「撮影一日目に本物のポール・コンロイが彼女を見たとき、驚いていました。それどころか撮影前のスチールを見たときあまりにメリーに似ていて固まっていました」と明かした。


さらにジェイミーは、「今、この物語を伝えるのが重要なのは世界中のあちこちでいまだに善良な市民にひどいことが起きているからです」と言う。「そういう状況を主要なニュースで知るのではなく、真実を伝えようとする人にもっと光を当て、情報を得ることが大事だと思います。メリーやポールのような人は自らの命をかけてこういう人々を助けようとしました。なのにまだ変わっていないように思います」。

「真実を表現しようとする」監督のエネルギーを絶賛

そして、メガホンをとったマシュー・ハイネマン監督を「彼独特のエネルギーを持っています」と絶賛。メキシコの麻薬カルテルを追ったドキュメンタリー『カルテル・ランド』で注目を集めただけに、「映画は例えフィクションであっても真実を表現しようとするものです。実話だったら特に真実に近いものを作ろうとします。だからドキュメンタリー映画の監督は劇映画も上手に作れるのです。マシューもいかに真実に近い映画にするかに長けています。それは彼の強みだと思います」と、本作の出来にも自信を覗かせた。


『プライベート・ウォー』は9月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。

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