実はゲーム化された人気コメディ映画・ドラマ「訳が分からない」から「これはこれで」まで
2024年9月8日(日)7時0分 クランクイン!
■『ゴーストバスターズ』
1984年に公開された映画『ゴーストバスターズ』。幽霊を扱ったホラー要素にアクション、コメディの要素が入った作品が大人気に。現代でも人気が落ちることはなく、2021年には『ゴーストバスターズ/アフターライフ』、2024年にも『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』が公開された。
ゴーストバスターズ人気を受けて制作されたのが、1986年に徳間書店から発売されたファミコン用ゲームソフト「ゴーストバスターズ」。人気映画のゲーム化だけにファンの期待は高かったが、本作を扱ったYouTube動画のコメント欄等では「ずっとBGMが一緒」「訳が分からない」「操作性が最悪」、「全編クリアしても、エンディングで画面が真っ黒になって『りり』と出るだけ」などといった声が集まるなど、現在の世界なら大炎上不可避のゲーム作品となってしまった。
クリア後、画面に登場する「りり」はプログラミングをミスしたと考えられているが、「あまりにもゲームが酷すぎて名前を出すことを拒否した」「なにかのメッセージ」という説もある。
なお、『ゴーストバスターズ』を基にしたゲームはこれだけでなく、メガドライブにて横スクロールアクションや、ウエスト・エンド・ゲームズにてテーブルトークRPGなどとしてもゲーム化されている。
■『グーニーズ』
1985年に公開された映画『グーニーズ』。海賊が隠した財宝を少年団が探す冒険映画で、スティーヴン・スピルバーグが原案・製作総指揮を担当し、リチャード・ドナー監督、脚本は後に『ハリー・ポッター』シリーズでも知られるクリス・コロンバスが務めた。
この映画はアメリカでパソコンゲーム化された後、1986年にコナミがファミリーコンピュータ用のゲームソフトを発売。横スクロールのアクションゲームで、映画でおなじみのテーマソングが流れるなか、主人公のマイキーがフラッテリー・ギャングから仲間を救いだすため、冒険を続ける。
心地よいBGMと隠し要素満載のゲーム性は高く評価され、1987年には2作目となる「グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦」が発売された。
日本の大人気刑事バディもゲームになっていた!
■『もっともあぶない刑事』
1986年に日本テレビで第1シリーズが放送された『あぶない刑事』。柴田恭兵演じる大下勇次と舘ひろしの鷹山敏樹がさまざまな事件を解決していくストーリーが大人気に。その後、『もっとあぶない刑事』を経て、映画に移行。2024年には『帰ってきたあぶない刑事』が公開された。
1990年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたのが「もっともあぶない刑事」。これは1989年に公開された同名の映画をゲーム化したもの。タカとユージがカセットにプリントされ、ファンは期待に胸を高鳴らせたが、内容は物議を醸すものとなった。
タカとユージが敵を倒していく内容で、第1面ではドスを持った男が何人も向かってくる。それを拳銃で撃っていくのだが、タカとユージのグラフィックが本物とはあまりにもかけ離れたものだったことから、あぶない刑事ファンから不満の声が出た。
厳しい評価が多いこの作品だが、ミニゲームやタカとユージのやりとりが出てくるシーンもあるだけに「これはこれでおもしろかった」という声もあった。
■『ナイトライダー』
アメリカのテレビドラマで、日本でもテレビ朝日で放送されていた『ナイトライダー』。主人公のマイケル・ナイトが意思を持ち自ら走行することができる「ナイト2000」に乗り、世の中の不正や巨悪と戦っていく。
『ナイトライダー』は1989年にファミコンにてゲーム化。ナイト2000を運転し、敵を機銃で倒していくというゲームで、一定の人気に。1994年にはPCエンジンでもゲームになり、オープニング曲やマイケルとナイト2000のやり取りが再現された。2002年にはヨーローッパのみでゲームソフトが発売されたが、日本やアメリカでは販売されなかった。
■『スパルタンX』
ジャッキー・チェン主演で1984年に公開された映画『スパルタンX』。ユン・ピョウやサモ・ハン・キンポーなどが出演したカンフーアクション映画だ。
同年、映画を元にアーケードゲームが作られた。主人公・トーマスが囚われたシルヴィアを救出するため、敵を倒しながら塔を登り、大ボスであるミスターXを倒しに行く。横スクロールで、敵をパンチやキックで倒していく単純明快なアクションゲームは親しみやすく、大人気に。1985年に任天堂からファミリーコンピューターソフトとして発売され、142万本を売り上げる超人気ソフトとなった。