ドラマヒーロー史に異常事態、ダメ男「3低男子」続出し人気

9月8日(土)7時0分 NEWSポストセブン

「3低男子」にハマる女子が続出中

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 何をしても続かない飽き性で元ヤンキー。現在はパン屋の店長でいい加減な男は視聴率トップのドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系・火曜22時〜)の佐藤健。その“ライバル”竹野内豊も超デキる妻・綾瀬はるかに仕事では全くかなわないサラリーマン。


「1000円ちょうだい」。あまりに爽やかに彼女にお金をせびり、働かないことに全力を尽くすヒモ男は『ヒモメン』(テレビ朝日系・土曜23時15分〜)の窪田正孝


 佳境を迎えている朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合・月〜土曜8時〜ほか)で主人公・鈴愛に「死んでくれ!」とまで罵られたのは夫役の間宮祥太朗。「フリーターになる。家族は、邪魔になる」と映画監督の夢を追って家族を捨て、離婚する。石原さとみ(31才)に「下々の人間」「アブラムシ」と見下されても絶対に怒らないのは『高嶺の花』(日本テレビ系・水曜22時〜)の峯田和伸(40才)。同じく『高嶺の花』、千葉雄大(29才)は鍛えられた裸体を披露しつつ、平然と“母娘どんぶり”を続ける──。


 驚くなかれ、このダメンズたちは全員、今期のドラマでヒロインと恋する男たちなのだ。性格よし、顔よし、学歴よしのヒーローが活躍していたのは今や昔。ドラマヒーロー史に異常事態が起きている──。


◆「優しい」「暴力をふるわない」「価値観が合う」


 だからこそ、今までよりも女性を虜にしているのか、「3低男子」にハマる女子が続出中だという。


『スチュワーデス物語』(1983年、TBS系)の村沢(風間杜夫・69才)や『GOOD LUCK!!』(2003年、TBS系)の新海(木村拓哉・45才)など、イケメン×男気×花形職業という、キング・オブ・“3高”に憧れていた気持ちはどこにいってしまったのか。


『ショムニ』(1998年、フジテレビ系)でも、女性社員の憧れの的といえば、財閥の御曹司で海外帰りのエリート・右京(石黒賢・52才)だった。一見「3低」と見えそうな『やまとなでしこ』(2000年、フジテレビ系)の鮮魚店・中原(堤真一・54才)だって、数学者として将来を嘱望された隠れエリートだったのに。だが、そんな高学歴・高収入・高身長という「3高男子」が、結婚したい男の理想ともてはやされたのも遠い昔。


 現在、女性が結婚相手に求める条件として重要視するトップ3は「3高」ではなく、「優しい」「暴力をふるわない」「価値観が合う」ことだという(2017年、パートナーエージェント調べ)。


 言い換えれば、当たり前の生活を送るための“最低限”レベル=「3低」が相手に求める条件だというわけだ。


 18才年下の韓国人は夫という名の“ヒモ”だと語る、作家の岩井志麻子さんが「3低」の魅力をこう解説する。


「大事なのは、いつも機嫌がいいってことですよ。金持ってても、不機嫌な奴が家ん中にいたらたまらんじゃないですか! ヒモって、犬や猫と一緒。うちはかわいいわんこが2匹いますが、私が病気になっても看病してくれないし、助けてはくれないですよ。でも、帰宅すると全身で大喜びしてくれる。それでわが家で最も生産性のある私が嬉しくなって、こいつらのために稼がなきゃって働く気になる。稼ぐ女を見つけてその女に気に入られる、女を働く気にさせるヒモでいられるのも才能なんです。ヒモの家元から言わせていただくなら、『ヒモメン』のヒモはとてもいいヒモ。窪田くんが“ちょーだい”って愛嬌たっぷりにおねだりするのはアリなんです」



 お金を持っていても、ガツガツしていて、家庭を顧みず、横柄な男は願い下げというわけだ。エンタメライターの上村由紀子さんはこう分析する。


「男性にも癒しを求める時代なんだと思います。女性を引っ張っていく男性って、もはや現実味がなくて、時代と合わなくなってきているのではないでしょうか」


◆三枚目キャラがかわいい


 そんな女性たちの願望がドラマに反映されたのか、『高嶺の花』の“ぷーさん”こと峯田にハマったと語るのは、東京都在住の主婦(42才)。


「最初は見目麗しい千葉雄大くん目当てで見ていて、ぷーさんはちょっとキモいかな、くらいの印象だったんですが、気づけばぷーさんばかり気になって。石原さとみさんにキスされて、目を合わせられないウブな感じとか、モテてこなかった男も純粋さが感じられていいなって」


 中2の娘と『義母と娘のブルース』に黄色い声を上げているのは、静岡県の50代会社員の女性。


「麦田(佐藤)っていろんな職を転々とするフーテンのダメ男ですけど、自分を取り繕わないんです。卑屈な感じもしなくて三枚目キャラがかわいい。綾瀬さんを励ます場面にもグッときました。あのダメな感じも健くんだから許せるのかな(笑い)」


『半分、青い。』の律役とのギャップがたまらない、という声も多い。


「タンクトップ姿でだらしなく寝坊する健くんを見た翌朝に、180度違う品行方正な律役の健くんを見るとギャップ萌えしてしまいます。それが楽しみ」(30代女性)


 スマホやパソコンに残された不都合な記録である「デジタル遺品」を削除するというストーリーの『dele』(テレビ朝日系・金曜23時15分〜)で菅田将暉が演じる真柴役にハマったという票も多かったが、真柴もある意味「3低」だ。


「いわゆる“人たらし”ですね。人の心に寄り添い、入り込んで心を開かせていく。彼に来られたら、仕方ないよねという雰囲気を魅力的に演じています。これまでなら、この役は女の子がやっていたと思いますね」(前出・上村さん)


※女性セブン2018年9月20日号

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