ヴェネチア国際映画祭、金獅子賞はペドロ・アルモドバル監督の『The Room Next Door』
2024年9月9日(月)12時15分 シネマカフェ
主演はティルダ・スウィントン(『フィクサー』)とジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)で、原作はシーグリッド・ヌーネスの小説「What Are You Going Through(原題)」。疎遠になっていた親友同士の女性2人が再び友情を取り戻し、尊厳死と向き合うことになるというストーリー。
スペイン出身のペドロ・アルモドバル監督にとって、本作は初めての長編英語映画となる。受賞スピーチでは、「この賞は、ここにいる家族に捧げたい。この映画『The Room Next Door』は私の初めての英語作品ですが、その魂はスペイン語です」と語ったという。「The Hollywood Reporter」が報じた。
ジュリアン・ムーアはトロフィーを受け取ったペドロ・アルモドバル監督の画像をインスタグラムに掲載して祝福。「オスカーにまっしぐら!」「とてもうれしいニュース」「この映画にふさわしい賞」とファンからもお祝いのコメントが殺到している。
銀獅子賞(審査員大賞)には、イタリア人のマウラ・デルペロ監督の『Vermiglio(原題)』が選ばれた。一部が監督の家族の歴史にインスパイアされているという、第二次世界大戦中のドラマ。
銀獅子賞(監督賞)はブラディ・コーベット監督作、エイドリアン・ブロディとフェリシティ・ジョーンズ主演の『The Brutalist(原題)』。ホロコーストを生き延びたハンガリー出身のユダヤ人建築家で、戦後アメリカにわたったラズロの物語。