『天気の子』トロント国際映画祭に新海誠が登壇、ティーチインで海外ならではの質問飛び交う

9月10日(火)10時34分 映画ランドNEWS

新海誠監督の最新作『天気の子』が第44回トロント国際映画祭の【スペシャル・プレゼンテーション部門】に出品され、現地時間の9月8日(日)に行われた公式上映に新海誠監督が出席した。



トロント国際映画祭(開催:9月5日〜9月15日)は、1976年より開催され、世界最大級の映画市場である北米にとって欠かせない映画祭に成長し、例年300本以上の作品が上映される。ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集める、北米最大の映画祭。日本映画でトロント国際映画祭にアニメーション作品が選出されるのはジブリ作品以来となり、直近の出品作品は宮崎駿監督の『風立ちぬ』。今年は『天気の子』の他、是枝裕和監督の『真実』が日本映画で同部門作品に出品されている。



トロント国際映画祭に初参加となる新海監督は、現地時間9月8日(日)の公式上映にあわせて現地入り。トロントの印象について「路面電車が走っていて、きれいな街。(先月1か月が国内キャンペーン期間だったこともあり、同じように路面電車が走る)北陸や、広島、熊本など、日本で見てきた地方都市と重なって、のどかで素敵な街だと思いました。」とコメント。また、上映を前にして「海外の方がどうのように受け止めてくださるのかとても興味深いです。」と期待を膨らませていた。



プレミア上映会場となったのは、例年トロント国際映画祭の主要会場となる「スコシアバンクシアタートロント」(キャパ:552席)。現地時間18:00からの上映のチケットは即日完売。当日券にも長蛇の列ができ、100人以上が入手できずに諦める状況という、現地での期待値の高さが伺えた。



20〜30代を中心に幅広い層の、熱狂的な新海誠ファン、アニメーション映画ファンが劇場を埋め尽くすし、場内満席の大盛況の中、上映前の舞台挨拶に登壇した新海監督は、大喝采と歓迎の拍手で迎えられ、流暢な英語で挨拶。「カナダに来るのは初めてなのですが、僕の作品を見たことある方いますか?」観客へ逆質問。そして「トロント国際映画祭に出品が決まった時は驚きました。なぜならば『天気の子』は5年10年と残るものというよりは、2019年のこの夏に、日本の若者に見てほしいと意識して作った作品です。この数年間、天気や気候といったものが変わってきていると実感しており、その今起こりつつある変化を、今みんなに見てもらえる映画として作りました。どのように感じてくださるのか楽しみにしています。」と語った。


上映中は、随所に笑いと感嘆の声があがり、クライマックスではすすり泣く声が。本編上映後は、拍手と大歓声が上がりました。劇場内が『天気の子』の余韻に浸りながら、上映後のティーチイン舞台挨拶に登壇。海外ならではの質問なども飛び出し、終始大盛り上がりで舞台挨拶を終えた。




ティーチイン舞台挨拶の様子




観客からの質問①

今までSFと日本の神道をモチーフにしてきたものが多いですが、それについての背景と、「晴れ女」のことについて教えてください。


新海監督の回答

晴れ女とか雨男だよとか、日本ではよく言うのですがカナダではないのですか?天気の子という映画では日本に住んでいる自分たちの足元を深く掘ることをしたいと思いました。例えば鳥居を通るときは手を合わせるとか、自分たちに染みついている習慣をこの映画の仕掛けにしたいと思いました。


観客からの質問②

宮崎駿監督と久石譲さんのように、新海監督とRADWIMPSはセットのように思えますが、次も一緒にやりますか?


新海監督の回答

今日は歌の歌詞に字幕がついていなかったので、残念でした。歌詞がわかればより作品に込めたメッセージを感じていただけて、作品がより魅力的に見えたのではと思います。次はまだ決めていません。一緒にやりたい気もしますし、違うチャレンジをしたくもあります。


トロント国際映画祭を終えた感想




新海監督コメント

映画ファンとアニメーションファン、僕の作品の昔からのファンが多く集まってくれた。映画を鑑賞中の反応も、随所に笑い声や泣き声を上げてくれてとてもビビッド。とても幸せなフェスティバルだなと感じました。


映画『天気の子』は全国東宝系にて公開中


(C)2019「天気の子」製作委員会


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