ドラマで編集長役、伊勢谷友介に「イケメンを持て余す男」評

9月12日(水)7時0分 NEWSポストセブン

このイケメンを持て余し気味…

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 いよいよ佳境に突入している今クールのドラマ。話題を呼ぶ作品のなかで、その演技で、異彩を放っているのが、『サバイバル・ウェディング』(日本テレビ系)に出演している伊勢谷友介(42才)だ。個性的な編集長を演じている伊勢谷の俳優としての方向性についてコラムニストのペリー荻野さんが考察する。


 * * *

 ドラマ『サバイバル・ウェディング』を見ていて感じるのは、伊勢谷友介は「イケメンを持て余している」ということだ。


 このドラマで伊勢谷が演じているのは、人気ファッション雑誌の名物編集長宇佐美。彼は常に企画の隅々にまで目を光らせ、売り上げをV字復活させた実績は高く評価され、編集部員からも「ボス」と信頼されている。


 その宇佐美は、恋人に逃げられ寿退社できなくなったヒロインさやか(波瑠)に「半年以内に結婚できなかったらクビ」という条件で婚活コラム執筆を命じる。短期間で結婚など無理と涙目のさやかに、宇佐美は「女としての価値なんて売り方次第でいくらでも上がる」「オレの言う通りやればカンタンだ」などと言いたい放題。オレ様恋愛指南を続けるのである。


 毒舌男に振り回されるヒロインのラブコメでは、深田恭子×ディーン・フジオカのドラマ『ダメな私に恋してください』や小松菜奈×中島健人の映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』など人気作が多いが、『サバイバル・ウェディング』の伊勢谷の存在感は、かなり独特。


 おかっぱ頭に丸い色眼鏡。常にパリパリにキメた派手なスーツが定番で、スポーツジムで走るときだって、紺地に赤いハイブランドモノグラムがプリントされたジャージ上下姿で目立ちまくる。しかし、パーティーでグラス一杯飲んでひっくり返るほど酒に弱く、スポーツカーを乗り回す…かと思ったら、運転はど下手。あちこちで変なオーラを醸し出す。

 

 伊勢谷はドラマ『監獄のお姫さま』でも、監獄で一致団結した女たち(小泉今日子や森下愛子ら)に悪事を暴き立てられるやり手社長板橋吾郎役で変なオーラを出していた。『サバイバル・ウェディング』ホームページで本人は、やなヤツ路線で頑張っていきたいと語っているが、今や変なオーラ路線をまい進中と言った感じだ。その理由は、やっぱり伊勢谷友介自身が「イケメンを持て余している」からだと思う。


 俳優・伊勢谷友介の実績を見てみると、ドラマでは『白洲次郎』で白洲本人、大河ドラマ『龍馬伝』では高杉晋作、『花燃ゆ』では吉田松陰、映画『利休にたずねよ』では織田信長を演じてきた。実在のモテ男、おしゃれ男をこれほど網羅している俳優はめったにいない。実業家でもあり、社会活動にも熱心だと聞けば、もうイケメンは続くよ、どこまでもということになる。これで普通の二枚目役をやったら、公私混同だ。日本語間違ってるけど。

 

 そこで打ち出された変なオーラ俳優路線。イケメン持て余し系の大先輩、草刈正雄や阿部寛が「演技派」「個性派」、沢村一樹が「セクスィー派」へと変貌したことを思うと、伊勢谷の「ちょっとアート入ってます」という雰囲気は、彼らしく新しい。


 宇佐美のおかっぱ頭を見て、画家の藤田嗣治を思い出した人も多いと思う。折しも東京では『没後50年 藤田嗣治展』が人気を集めている。おかっぱ頭ひとつにアートとイマドキ感を漂わせ、それが似合う男。独特の度合いでいけば、伊勢谷は宇佐美以上といえる。


NEWSポストセブン

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