人間ドラマ描かれる…物語の隠れた主役“ホテル”が舞台の映画5選

2020年9月14日(月)17時0分 シネマカフェ

『ホテルローヤル』(C)桜木紫乃/集英社 (C)2020映画「ホテルローヤル」製作委員会 

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年齢、国籍を問わず、様々な人々が行き交うホテル。だからこそ巻き起こるハプニング、出会いと別れ、垣間見える様々な人間模様…。実は舞台となるホテルこそが、物語の隠れた主役でもある。今回は登場人物だけでなく、ホテルにも魅力を感じる傑作映画5作をピックアップした。

『ホテルローヤル』北国の湿原を望むラブホテルだけが知っている…

北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル「ホテルローヤル」。美大受験に失敗した雅代は居心地の悪さを感じながらも、家業のホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の宮川(松山ケンイチ)への恋心を秘めつつ、甲斐性のない父(安田顕)に代わり継いだホテルで黙々と仕事をこなす日々。

そこには“非日常”を求めて様々な人が訪れるが、ある日、ホテルの一室で心中事件が起きてしまう。桜木紫乃の自伝的小説が原作で、彼女の実家でもある「ホテルローヤル」の世界観は実際に桜木氏によって描き起こされた見取り図がもととなっている。

『THE 有頂天ホテル』偶然とハプニングが連続する2時間
新年のカウントダウンパーティーの時間が迫る都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」。ホテルの威信に関わるパーティーを成功させることが副支配人の新堂(役所広司)に課せられた責務だった。しかし、思いもよらぬトラブルが発生し、従業員と訳あり宿泊者たちを数々のハプニングが襲う。ドタバタ劇が繰り広げられるホテル1階部分は日本最大を誇るステージ(1,325平方m)にまるごと作り上げられた。三谷幸喜監督が松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子らオールスターで作り上げた。

『グランド・ブダペスト・ホテル』究極のおもてなしとミステリー!


時は1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る伝説のコンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことで莫大な遺産争いに巻き込まれてしまう。

グスタヴは信頼するベルボーイ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を飛び回ることに。ウェス・アンダーソン独特のポップな世界観とクラシックな雰囲気は、ドイツにあった古い百貨店をホテルに改造したセットで表現している。

『はじまりは5つ星ホテルから』“覆面調査員”が世界中を巡る

世界中の高級ホテルに宿泊し、サービスをチェックする覆面調査員のイレーネ(マルゲリータ・ブイ)。仕事で豪華なホテルへ旅しては、たまったマイレージでバカンスへ行く生活を送っていた。誰もがうらやむような仕事をこなす充実した日々だが、プライベートではシングルで、時折虚しさや寂しさを感じることも。

そんなイレーネはある旅先での出会いをきっかけに、自分の人生を見つめ直しはじめる。世界80か国、430軒以上の一流ホテルが加盟するホテル協会「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」の全面協力で、実在の5つ星ホテルで撮影が行われた。

『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』セカンドライフを前向きに

快適な老後を送るために、豪華リゾートホテルを銘打つ「マリーゴールド・ホテル」を目指しイギリスからインドに移住してきたシニア世代の男女7人。夫を亡くしたイヴリン(ジュディ・デンチ)をはじめ、それぞれに事情を抱える彼らを待ち受けていたのは、ソニー(デヴ・パテル)が支配人のぼろホテルと異文化の洗礼だった!? インドで撮影された本作は、小村ケンプールに実在する「ラウラ・ケンプール」という王宮を改装した歴史あるホテルが使用されている。

『ホテルローヤル』は11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。

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