都市の殻を背負うヤドカリ、衣服をまとうミノムシ……生きものと美術家がコラボした

9月16日(月)11時0分 文春オンライン

 国内外で注目を集める美術家、AKI INOMATAさんの個展「Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」には、「生きものとの共作」という独創的な作品が並ぶ。3Dプリンターで制作された、東京、パリ、ニューヨークなどのミニチュアの都市を背負うヤドカリ、女性のおしゃれな服を細かく刻んだ、色とりどりの端切れを身に纏うミノムシ、アンモナイト形のオブジェを棲家にするタコなどだ。



AKI INOMATAさん


「生きものたちとの作業は予定通りに進まないことも多いんです。提供した『宿』がヤドカリに気に入ってもらえなかったり、タコが脱走したり……。でもそこから『では、ヤドカリが入る部分を本物の貝に限りなく近くしたらどうだろう?』などといった模索が始まり、それが新たな発見やヒントに繋がって、作品がどんどん進化していきます」


 AKIさんと生きものたちとの関係性も、そこから生まれた作品の外見も、ユニークでどこか可愛い。だが創作のベースにあるのは、自身の「自然と隔絶された都会に住むことの違和感」なのだそう。


「彼らとコラボしながら、私たち人間は、どうしたらもう一度自然と良き関係を結べるだろうかと考え続けています」



INFORMATION


「Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」

9月14日〜2020年1月13日、十和田市現代美術館

http://towadaartcenter.com/exhibitions/aki-inomata/




(山田 由佳/週刊文春 2019年9月19日号)

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