ビートたけしの名言集「弟子志願者が殿をロビーまで呼びつけた」

9月17日(日)17時57分 アサ芸プラス

「たけしさんの弟子って、辞めた人も合わせると、何人くらいいるんですか?」

 つい先日、ある特番の会議で、ディレクターさんから聞かれた質問です。今現在、殿に弟子入りを直訴し認められ、“ビートたけしの弟子”として活動している芸人は20数名。かつて在籍し、もう辞めてしまったお弟子さんは、ざっと30数名。わたくしの計算によると、今まで60名程の人間が、一度は「たけし軍団」を名乗り、活動していたことになります。直属の弟子を、これほど多く取った芸人は、きっと、殿が初めてではないでしょうか。

 で、今も、主に春になると、殿の前に現れる、恐ろしく思い詰めた表情の、“目が飛んでる”弟子入り志願者を見ると、20年程前、弟子入りを直訴した、当時の、“俺は絶対にたけしの弟子になれるはず”と、勝手に思い込んでいた、重度の“たけしノイローゼ”だった自分自身を思い出さずにはいられません。殿の弟子になれた者、なれなかった者、そのどちらも関係なく、弟子入りを直訴した者の誰もがきっと、わたくし同様、“たけしノイローゼ”をこじらせていたはずです。とにかく、今も昔も、殿の元へ弟子入りに来る面々は、どこかおかしな、少しばかり危ないヤツがやってくるものと、相場が決まっています。

「そう言えば昔、弟子入りを断ったら、『そうですか。それじゃー森進一さんの事務所を教えてくれませんか?』ってのもいたな。あいつはいったい何になりたかったんだ!」

「前にすごいのがいたぞ。『僕はアインシュタインの脳と、イチローの体を持ち合わせた人間です。どうか弟子にしてください』ってのが」

 で、殿がかつての“変わり種”弟子入り志願者を振り返り語る時、必ず名前が出てくるのが、殿の運転手をされていた、ショー小菅さんです。ちなみに彼の芸名は、80年代にアメリカで日系人役者として活躍した「ショー・コスギ」にあやかったもの。それはさておき、小菅さんは、殿が泊まりの仕事で地元の福岡にやってきた際、ホテルとチェックインした部屋を調べ上げると、ロビーから殿の部屋へ直接電話をかけたそうです。その時の様子を、殿はこう語っていました。

「部屋で休んでたら、電話が鳴ってよ。出たら『すいません。たけしさんですか? わたし、弟子入り志願の者なんですが、ちょっとロビーまで降りてきてもらえませんか?』って言うんだよ。しかたねーから、降りて行って話を聞いてやったんだけどよ。どこの世界に、これからお世話になるって人に向かって、『ロビーまで降りてきてくれ』って言うバカがいるんだよ。ずうずうしいにも程があんだろ!」

 確かに、かなり非常識なやり方です。が、かつての、“自分自身のたけしノイローゼ”を思い返すと、同じようなことをやっていた可能性が十二分にあると強く思い、決して、他人ごとのように聞くことができない、わたくしなのです。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集〜あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

アサ芸プラス

この記事が気に入ったらいいね!しよう

ビートたけしをもっと詳しく

PUSH通知

緊急速報ニュース

緊急度や重要度の高いニュースが発生した際にすぐにプッシュ通知を送ります。
通知設定一覧からいつでも解除ができますのでお気軽にご登録ください。

通知設定一覧

BIGLOBE
トップへ