“必要悪の権化”クロちゃんが「エンタメ界のヒール役だと思う著名人」1位に

9月17日(金)8時40分 オリコン

昨年2位からトップに! 「エンタメ界のヒール役だと思う著名人」はクロちゃんが首位に (C)oricon ME inc.

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 ダークヒーローとして振る舞い、議論の場を生むためにも必要不可欠な“ヒール役”。昨今のバラエティ番組を引き立てる存在としては欠かせない存在ともいえる。テレビだけでなく、ツイッターやYouTube等のSNS上でもその役割を担い、炎上や批判を浴びるなど面目躍如な動きを見せてくれる。ORICON NEWSでは、10代〜50代の男女に今のエンタメ界における“ヒール役”について調査。その結果、クズキャラで確固たる地位を築いている、安田大サーカスの【クロちゃん】が1位となった。

■好きと嫌いは表裏一体? 業界から忌避されない「ギリギリの気持ち悪さ」

 1位に輝いたのは『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でもおなじみの【クロちゃん】。世代別で見ても、全世代で見事に(!?)1位を獲得した。

 同番組では、“SNSを張り込んでいれば芸能人に会える説”などで日常的にウソツイートをしていることが発覚。そこから、恋愛リアリティー企画“MONSTER HOUSE”では参加女性をことごとく口説こうとするなど、常軌を逸したクズっぷりを披露。クロちゃんがアイドルをプロデュースする“MONSTER IDOL”でも、アイドル候補生にちょっかいをかけたほか、8月末に放送された「クロちゃん部屋ごと無人島生活」なども大いにネットをバズらせてきた。

 変わらないスタンスを貫くクロちゃんには、意外にも「ヒール役を理解し、徹底できている」(愛知県/30代・男性)、「エンターテイメントになるギリギリの気持ち悪さがある。本性なのかキャラなのかはわからないけど、ネタとして昇華出来るまさにヒール役だと思います」(埼玉県/30代・女性)と称賛する声が多数。

 『クロちゃんのパシれ!メロス』(テレビ長崎)、『レンタルクロちゃん』(中国放送)など、地方ローカル番組ながらが冠番組も持つクロちゃん。「ヒールとは、本当に嫌われている人ではなく、エンタメ界でその“役”を演じている人。逆に言えば、本当は“良い人”であるのが本当にヒールだと思います。クロちゃんはそれをしっかり演じているエンターテイナーだと思います」(愛知県/50代・男性)との声もあった。

 7月には新型コロナウイルス陽性と診断されて入院し、体重が7キロ落ちたことをツイッターで報告。ファンからは数々のエールが寄せられ、実はヒールでありながら、“イジられ役”として好感度が高いことを証明した。

 クロちゃんを通して、ヒールは単なる嫌われ者ではなく「役割」「ロールプレイ」として、バラエティの盛り上げ役を担っている点が浸透してきているのが改めて分かる。

■マイノリティの代表 炎上や迷惑とは異なるどこまでも“媚びずに闘う姿勢”

 2位は、同じく昨年から1つ順位を上げたウーマンラッシュアワーの【村本大輔】。早口でまくしたてる漫才に、風刺の効いた時事ネタを巧みに織り込み、昨年12月放送の『THE MANZAI』(フジテレビ系)でも、大いに世間を騒がせコンビ名がトレンド入りした。村本は自身のツイッターで「ずっと言いたいこと言い続けるよ。誰が不快になろうともね」と信念を持って政治ネタの継続を表明している。

 自分が叩かれても、政治などに興味を持つ人が増えることを標ぼうする村本。その生き様を追ったドキュメンタリー番組『村本大輔はなぜテレビから消えたのか?』(3月19日放送/BS12 トゥエルビ)は「第11回衛星放送協会オリジナル番組アワード」でグランプリを受賞。あらためてその影響力の大きさを示した。

 アンケートでは、ほとんどが「叩かれているところしか見たことがない」や「いつも毒を吐いている」というコメントだが、その真意をくみ取るユーザーの声も多く寄せられていた。

「世間一般的に嫌われているが、一部の層にはとても人気ところがヒール役っぽい。カリスマ性もある」(千葉県/若年層・女性)、「自分で立ち位置を理解しているし、最後のオチで思いもよらない方向に笑いが取れる。実力もあり、単に嫌われている炎上系や迷惑系とは全く異なる」(愛知県/40代・男性)とのエールが送られた。

 政治的発言も多い村本だが、その言葉には信念があり、好感さえも持っている層も多い。単なる炎上や批判ではなく、漫才としてもクスリと笑える要素も盛り込む点が評価されている。

■動物好き浸透でランクダウン? 毒舌MCでTOP3はキープ

 昨年1位だった【坂上忍】は3位に。引き続き、自身がMCを務める番組は3本。中でも『バイキングMORE』(フジテレビ系)は、昨年9月より1時間拡大し、平日約3時間の生放送となっている。

 新型コロナウイルス関連ネタから芸能人の不倫、時事ネタまで毒舌交じりに解説。業界歴が長く交友関係も広いことから、どんな相手にでも忖度なく意見を言えるのが坂上の強みだ。

 舌鋒鋭く持論を披露する点に「情報番組などであまり周りを気にせず自分の意見をハッキリと言っていると感じるから」(静岡県/若年層・女性)、「言いたいことを言うので、嫌われるが言って欲しいことや相手に躊躇なく言ってくれるとスカッとする」(大阪府/50代・女性)と称賛の声が寄せられた。

 一方、『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)や自身のYouTubeチャンネルで自宅で18匹の愛犬を溺愛する動物好きの素顔も露呈。昼の顔とは一変、穏やかな表情を見せ、なおさら普段は「ヒール役」に徹していると感じる視聴者も多いようだ。

■世間の目とは逆走へ それぞれの道を選んだコンビ芸人もランクイン

 昨年10位から大きく順位を上げたのが4位の【西野亮廣】。今年1月末で吉本興業とのマネジメント契約を終了したが、キングコングとしてコンビは続行。YouTubeチャンネル『毎週キングコング』の配信も、2人そろった形でコンスタントに行なっている。

 「みんなが躊躇してやらないことを自分で判断してガンガン突き進むから」(神奈川県/30代・男性)など、新たな取り組みに批判の声が挙がろうとも、信じた道を突き進み、独自のポジションを確立。特に30代以上からの票を集めた。

 また、先日「雨上がり決死隊」の解散を発表した【宮迫博之】が初ランクインし9位に。「最近の報道を見て、世間の印象がそうだと感じた」(東京都/40代・女性)、「解雇されてからの一連の行動、言動に批判を浴びているから」(徳島県/50代・男性)など、こちらは図らずともヒール的ポジションを確保したという厳しい声が寄せられた。

 TOP10中お笑い芸人が前回は4組だったが、今回は6組に増加するという結果に。「誰も傷つけない笑い」が支持されている中で、ヒールがより際立ち、“必要悪”として視聴者がひそかに求めている証左ともいえるだろう。

 だが、ヒールもあくまで「役」であり、度を超えないというのは大前提。ヒールの存在を通して、現代ならではの新たな価値観が吸収できたり、諸問題に興味を持つきっかけとなるケースもある。だからこそ、ヒールでありながらも、笑いを“拠り所”にできる存在が求められているのではないだろうか。

【調査概要】
調査時期:2021年8月20日(金)〜8月27日(金)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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