【詳細レポート!】祝・宝塚花組100周年! 柚香光・星風まどか新トップコンビが、伝統を未来へつなぐレビューに挑む

9月18日(土)9時0分 婦人公論.jp


ショーのテーマ曲でパフォーマンスを見せる花組トップの柚香光(撮影◎本社写真部 以下同)

宝塚歌劇団・花組の次回公演、忠臣蔵ファンタジー『元禄バロックロック』とレビュー・アニバーサリー『the Fascination!(ザ ファシネイション) —花組誕生100周年 そして未来へ—』の制作発表会が、9月17日、東京・六本木のグランドハイアットで行われた。柚香光、星風まどかトップコンビに加え、水美舞斗、永久輝せあもパフォーマンスを披露、意気込みを語った(撮影◎本社写真部)

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新トップコンビの大劇場デビュー公演


花組の柚香光(ゆずか・れい)と星風まどかは、新トップコンビとして初めて挑んだ全国ツアー『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!』を3日前に終了したばかり。『哀しみのコルドバ』は、1985年に星組の峰さを理さんが初演を務めた作品で、柚香は愛する人のために壮絶な最期を遂げる伝説の闘牛士を見事に演じ切った。


ショーのテーマ曲に合わせた柚香光(右)と星風まどか(左)のデュエットダンス

19世紀後半のスペインから、元禄の江戸へ——舞台を変えて挑む、新トップコンビの大劇場公演『元禄バロックロック』『the Fascination!』のお披露目となる。

会見の冒頭は、出演者4人によるパフォーマンスが披露された。

まずはトップの柚香が軽やかなテンポのショー『the Fascination!』のテーマ曲を歌唱。その後星風を招き入れ、デュエットダンスを披露した。水美舞斗(みなみ・まいと)、永久輝(とわき)せあも登場し、2曲目の「心の翼」(1985年花組『テンダー・グリーン』の主題歌。阪神・淡路大震災10周年宝塚歌劇チャリティコンサートでも歌われた)を4人でコーラス。この日は衣装も初解禁。花組らしく、ピンク色のスーツとドレス、赤いシューズで、花の咲いたような空間となった。

『the Fascination!』は宝塚で花組が誕生して100年を祝う記念すべきショー。

演出を手掛ける中村一徳氏は舞台の狙いを話す。

「1914年に宝塚歌劇団が誕生し、7年後に公演数と生徒の増加によって花組と月組ができてから今年が100年目の年。制作にあたっては、過去の作品や楽曲を聴き、諸先輩方の偉大な功績や歴史の重みを感じた。2021年の大劇場締めくくりの作品となるので、観客の皆様に希望の光が降り注ぐような演出で、2022年が素晴らしい年になるようにしたい」


会見で話す柚香(左)をじっと見つめる星風。「花組に移ってきて、温かい組だと感じました。自発的に挑戦しようという下級生のパワーをもらった」

タイムリープする忠臣蔵


『元禄バロックロック』は作・演出の谷貴也氏の大劇場デビュー作となる。新進の若手演出家が「忠臣蔵」という宝塚でも演じられてきたお馴染みのテーマをどのような視点で作り上げるのかに注目が集まる。

谷氏は、「日本の江戸とよく似たエドという町の、忠臣蔵によく似たオリジナル作品。キーアイテムに時を巻き戻す時計を使ったタイムリープのストーリーです。柚香さんは、その時計を作った時計職人クロノスケ、星風さんは吉良上野介の隠し子、キラという役柄。ロミオとジュリエットのような、敵対する相手と出会い、忠義か愛かを悩むという設定です」と語る。

さらに「水美さんは、コウヅケノスケとして、野心的なイケオジ、永久輝さんには忠臣蔵の本来の主役、クラノスケを演じていただきます」と演出の構想を紹介。

柚香は「花組の諸先輩が愛と誇りと敬意を持って重ねてきた時間に、私たちも時を重ね真摯に舞台づくりをしたい。ポスターの撮影が刺激的で楽しく、テーマソングの洒脱さ品の良さ、テンポの心地よさに胸も心も踊っています。星風との初めてのオリジナル作品なので、思い出に残る作品を作っていきたい」と語った。


柚香は「まどかの魅力は、キャッチ力。何かを投げかけた時に冷静さを持って受け止め、次に生かしているのを見習いたい。共感力もあって、やりとりが舞台上で柔軟にできる。〈遊ぼう〉と言ったら〈わーい〉と一緒に遊んでくれそうな空気感があります」と新しい相手役にエールを送る

100周年を迎える花組の伝統が未来へ


星風は「100周年という記念すべき瞬間に立ち会わせていただいてる喜びを胸に、誇りと責任と自覚をもって望みたい。柚香さんの魅力を、肌で感じられる幸せを感じつつ真摯に務めたい」と意気込みを。

舞台は、タイムリープという演出で、柚香は女たらしから真面目な職人まで、星風は賭場の主から可憐な女性まで幅広い役を演じ、トップコンビのフレッシュさも経験豊かさも両方が見られるそう。

ショーでは、花をテーマにした新しい場面はもちろん、再演の場面や過去の楽曲のメドレーも。「下級生まで一人一人責任感を持ってできるような場面を作り、花組81人81色を見せたい」と中村氏。

花組の良さは、舞台は自分自身と闘う場ではあるが、誰かが困ったら支えあい教え合う温かさだという。トップの柚香がのびのびと組をひっぱり、下級生が気負わずにまっすぐについて行く。花組の伝統が未来へとつながっていく舞台に期待が膨らむ。

当公演は、2021年11月6日から12月13日まで宝塚大劇場で、2022年1月2日から2月6日まで、東京宝塚劇場で上演予定。

婦人公論.jp

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