「オカマ役が」石井一孝のコメント炎上問題 「本人もスタッフも、このまま掲載する前に...」

9月18日(金)19時47分 J-CASTニュース

舞台「ハルシオン・デイズ2020」出演者のコメントをめぐって、出演者コメントにLGBTに関して不適切な発言があったとして、「ハルシオン・デイズ2020」の公式アカウントと作・演出の鴻上尚史さんが2020年9月17日に謝罪した。

炎上でコメントが差し替え

問題となったのは、哲造というゲイの役を演じる石井一孝さんのコメントであった。9月15日に発表されたコメントは、

「「またきてしまったのか......オカマ役が」。率直な第一印象である。「蜘蛛女のキス」というミュージカルでモリーナという愛深きオカマを演じたのは10年ほど前だったか。「女言葉と内股」という設定がなかなかなじまず、当然、稽古が嫌で、セリフを覚える気も起こらず、毎晩、ボーリング場に通った苦い思い出。
しかし、相手役や仲間にはげまされ役をつかむようになると、女心がわからなかったはずの私が生き生きと女を生きられたのだ。今ではもうすぐに女になれる......気がしている(笑)。
しかし、鴻上さんとは初めまして。気を引き締めて挑みたい。もうボーリング場には通いたくないから」(「ザ・テレビジョン」9月15日14時45分配信記事の16日取得ウェブ魚拓より)

というものである。これがゲイやトランスジェンダーへの理解を欠いたものとしてネット上で批判を浴びた。17日に石井さんのコメントが差し替えられて以下のような内容に変わった。

「「蜘蛛女のキス」というミュージカルでモリーナという愛深きトランスジェンダーを演じたのは10年ほど前だったか。
「女言葉や女性としての自然な所作」という設定が難しく、膨大なセリフもなかなか覚えられず、七転八倒の毎日でした。
しかし仲間達と絆を重ねあい壁を超えると、女でいたいというモリーナの心が、男の私にも伝わり、生き生きと女を生きられたのだ。
今回は哲造というゲイの役。モリーナとは違い、男として男を愛する役ではあるけれど、自分のいつもの言葉とは違うセリフで、難しい役であることは似ていると感じる。けれど今度は最初からうまくいく...気がしている。
しかし鴻上さんとは初めまして。「生きる!」というテーマに立ち向かうのはきっと大変な毎日になると思う。でもHalcyon days(穏やかな日々)を少しでも早く迎えられるよう、気を引き締めて挑みたい。」(公式サイトより)

鴻上尚史さんも17日にツイッターで「サードステージの代表は僕ですから、すべて僕の責任です。不快な思い、傷ついた方には深くお詫びします。1994年『トランス』書き、ずっとアライでありたいと思っています。本当に申し訳ありませんでした(原文ママ。『アライ』とはLGBTを理解し配慮する人のこと)」と謝罪した。

 

「難しい役どころ」という表現は...

 

石井さんの発言は、エンタメ界に波紋をもたらした。女優の東ちづるさんは9月17日に「本人もスタッフも、このまま掲載する前に表現者として吟味できなかったのだろうか。傷つく人がいる」とツイートした。

LGBTが劇中で活躍する舞台は少なくない。ミュージカル「キンキー・ブーツ」は2013年にブロードウェイ版がトニー賞を受賞、7月18日に亡くなった三浦春馬さんが日本版でドラァグ・クイーンのローラ役を演じた2016年と2019年に上演された。三浦さんは2019年の再演時のゲネプロ後の会見で、「この扮装(ドラァグ・クイーン)ができることに喜びがありますし誇りにも思います」「洗練された体を見せたかったので、以前は筋肉質な大きな体を目指していたんですが、今回は割とその美を追求したというか、曲線を綺麗に見せるための体づくりをしてきたつもりです」と話していた。

またアメリカと日本で活動する俳優の松崎悠希さんは9月1日にツイッターでこう語っている。

「ストレートの俳優がゲイの役やトランズジェンダーの役を演ずる事を『難しい役どころ』とか『挑戦的な役』とか表現するの、マジでいい加減ににやめましょう。別に演じる事自体は悪くないけど『難しい役どころ』扱いにするのは、本当にその人生を歩んでる人達に失礼極まりない。宇宙人じゃねえんだから」

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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