舞台『刀剣乱舞』劇伴にも参加の新人シンガー・城所葵 今、歌謡曲を歌う理由

9月18日(水)8時21分 しらべぇ

城所葵

ピアノ・バイオリン・三味線・お琴を操り、演歌や歌謡曲といった懐かしいメロディーを歌い紡ぐシンガーソングライター・城所葵が、先月21日にメジャーデビューを発表した。

インディーズ時代には、舞台音楽『刀剣乱舞』に、コーラスと筝奏者として参加した経験も持っている城所に、しらべぇ取材班は、これまでの道のりや、デビューアルバムに込めた願い、今後の活動への意気込みなどを伺った。


■これがスタートライン

城所葵

シンガーソングライターとして活動を始めて6年あまりの城所は今年8月21日に、ついに悲願のメジャーデビューを果たした。心境を尋ねると、喜びの表情を浮かべながらも「まだ実感が湧きません」と謙虚に語る。

城所:お客さんをはじめ、友人からいただいた祝福のメッセージはすごく嬉しかったです。でも、正直まだまだメジャーデビューした実感が湧かなくて(笑)。


今は浮き足立つというよりは、偉大な先輩方が大勢いるメジャーという大海原に、小さな木の小舟で飛び出してきた気持ちです。デビューはゴールじゃなくてスタートラインだと思って、気持ちを引き締めつつ活動していきたいです。


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■漫画家を目指した過去も

城所葵

幼少期からピアノやバイオリンを習っていたものの、漫画家を目指し名古屋芸術大学で絵を専攻していた城所。時を同じくして、女優にも憧れタレント養成所に通うなど、学生時代は興味のあるジャンルに幅広く挑戦していたという。

モデル・タレント・漫画家・地下アイドル活動など、異色の経歴を持っている城所だが、シンガーソングライターとして本格的に活動したのは、2013年のこと。「お客さんに歌を届けたい」という強い想いがあったと笑顔を見せる。

城所: 地下アイドル時代は、年間約140本程度ライブをしていましたが、足を運んでくださる方は歌がメインというよりはアイドルとしての私を求めていて…。


少しずつ「歌を届けたい」「音楽と向き合った活動をしていきたい」という想いが強まって、アイドルを卒業する決断をしました。それまでは、事務所が仕事を探してくださり、スケジュールが組まれていたのが、突然まっさらになってしまって。


しかも、「シンガーソングライター=自分で曲を作って演奏」なのに、出演できるライブハウスも知らない、オリジナル曲もない、ピアノのコードも読めない…まさに無い無い尽くし(笑)。今思うと、この時が一番大変だったかもしれません。

■師匠は人気作曲家「manzo」

城所葵

新曲「私はピエロ」をはじめ、城所がインディーズ時代に発表した楽曲の多くを、舞台「刀剣乱舞」の音楽も手がけている人気作曲家、manzoが作編曲を担当している。

実は、城所がシンガーソングライターとして活動を始めた当初より、プロデューサー的な立ち位置でmanzoから楽曲制作のサポートがあったという。「今の私があるのは、manzo師匠のおかげです」と熱く語る城所に、manzoとの出会いのきっかけを聞いた。

城所:もともと、ライブの時に「溝ノ口太陽族」(アニメ『天体戦士サンレッド』OP曲)など、manzoさんが制作された楽曲を歌っちゃうくらいの大ファンでした。地下アイドル時代のある日、神奈川県内のとある駅で偶然manzoさんらしき人物を見かけたんです。


「違っていたら嫌だな」と声をかけるのを躊躇しましたが、勇気を振り絞って「失礼ですがmanzoさんですか?」と尋ねたら「違います」と。まったくの別人でした(笑)。


私にとってあまりにも衝撃的な事件だったので、その日の夜に一連の流れをブログに認めたんです。すると、まさかのご本人からコメントをいただいて、ツイッターもフォローしてくださったんです。


直接、声をかけた人はmanzoさんではありませんでしたが、その出来事をきっかけに本物のmanzoさんにお会いできて、今では「歌の師匠」であり「音楽の師匠」です。私にとって、manzoさんに出会えたことが、ターニングポイントかもしれません。


■演歌歌手・神野美伽に憧れて

城所葵(©ニュースサイトしらべぇ)

地下アイドルを経て「昭和にタイムスリップ」を合言葉に、ピアノ・バイオリン・三味線・お琴を操り、令和の時代に「昭和歌謡と新しい歌謡」を歌い紡ぐ異色のシンガーソングライター城所。

しかし、活動当時はJポップやクラシック、アニソンを中心に歌うなど、音楽の方向性が定まっていなかったという。

城所:シンガーソングライターとして活動し始めた時は、まだまだ模索中で自分のやりたい音楽が全くわからなかったんです。


manzoさんの勧めもあって様々な昭和歌謡を聞くようになった時、私は太田裕美さんや八神純子さんなど、70〜80年代の歌謡曲が好きなことに気がついたんです。


時を同じくして、神野美伽さんの歌う「座頭市子守唄」を耳にする機会があり、「力強くてかっこいい…侍みたい」と衝撃が走って「こんなシンガーになりたい」と憧れました。


その後、演歌の世界にも魅了され、ズブズブとハマってしまって(笑)。気づけば、オリジナル曲も演歌歌謡曲の影響を受けるようになっていました。


今では「古き良き昭和歌謡と演歌を歌い継ぎたい」「私が生み出した新しい歌謡曲を幅広い世代の方に知っていただきたい」という願いから、「NEO(新しい)歌謡曲」というカテゴリーを設けて表現しています。

■代表曲となる力強い作品に

城所葵

メジャーファーストアルバム「NEO歌謡コンチェルト【上巻】【下巻】」では、インディーズ時代と異なる、スタイルで楽曲を制作してきたと話す城所。一体どのような想いを込めてアルバムを制作したのだろうか。

城所:実は、これまでの私は病んでる時や寝込んでる時…体調が悪い時にしかメロディが浮かばなかったんです。だから、すごく暗い歌詞が出来上がってしまうことも多くて(笑)。


でも、今回は「NEO歌謡曲」ということで、自分の代表曲となる力強い作品を作りたいという想いで制作に挑みました。 短編集をイメージしていて、それぞれのアルバムに収録されている楽曲は一つひとつ主人公も世界観も違います。


歌謡曲なので、基本的にハッピーというよりは、情念・執念・激情などを描いているので、上巻・下巻共に内容はめちゃくちゃ濃いです。もしかしたら、上巻だけでお腹一杯になっちゃう人もいるかもしれません(笑)。


■誰もが「誰かにとっての一番星」

「NEO歌謡コンチェルト」には、城所自身が作詞作曲の楽曲をはじめ、manzoが作編曲を手がけた楽曲4曲を含む、全10曲(上・下巻)が収録されている。中でも、とりわけ目を引くのが、日本を代表するアレンジャー安部潤が楽曲プロデュースした「シリウス〜一番星〜」。

どこか懐かしさを感じさせながらも、現代の感覚を詰め込んだポップでキャッチーなメロディに仕上がっており心地いい。城所自身も思入れの深い曲であり、多くの人に聴いてもらいたいと目を輝かせた。

城所:この楽曲は、とにかくサビが短かくて一瞬で終わっちゃう。でも、その一節が耳に残るよう、キャッチーなメロディを意識して作曲しました。


また、歌詞の中で「小さくていい 惨めでもいい 強がりでもいい 今は泣いていいよ」という言葉が登場するんですが、これは挫折して心が折れそうになっていた時の自分に向けたエールの言葉でもあるんです。


私自身、漫画家を目指したり地下アイドルをしたり…紆余曲折ありましたが、「誰かにとっての一番星になりたい」という気持ちを持ち続けて活動しています。


人生は決して平坦な道ばかりではないけれど希望や夢を持つことや、「一番星になりたいと願う気持ちを忘れないで」という想いを込めています。聴いてくださった人の心に何か響いて、そっと背中を押せたら嬉しいです。

■目標は「NHKホール」

城所葵

シンガーソングライターとして、目の前にいる人に感動と勇気を与えたいと力強く語る城所。メジャーデビューという一つの目標を達成したが、今後はどのような夢に向かって進んでいくのだろうか。

城所:私には、祖母が元気なうちに演歌や歌謡の最高峰である「NHKホールの舞台に立ちたい」という大きな目標があります。


それまでに、ドラマや映画のタイアップを担当したり、『うたコン』(NHK総合)に出演したり様々なステージを経験させていただいて…。 あ! 欲がたくさん出ちゃいました(笑)。


アーティストとして、聴いてくださる人を勇気付け、ずっとそばで寄り添えるような歌を作り続けることが夢です。これからも、初心を忘れず前進し続けたいと思います。


取材中、あたたかく柔らかいゆったりとした口調で、質問に対して一つひとつ丁寧に言葉を選びながら話してくれた城所。彼女の演歌や歌謡曲に真摯に向き合う姿や、情熱的かつ艶っぽい歌声が多くの人を魅了するのかもしれない。

実は取材の最中に、10月30日(水)8:05より生放送される、『イチ押し 歌のパラダイス』(NHKラジオ第一)に、憧れの演歌歌手・神野美伽と共演することが発表され、はじける笑顔を見せた。

「NHKホールの舞台に立つ」という大きな夢へと向かって、一歩また一歩と近づいているようだ。


■サイン入りCDプレゼント

城所葵

今回、取材した城所葵の「直筆サイン入りCD」を抽選で1名様にプレゼント。応募方法は…

1.しらべぇ城所葵のツイッターアカウントをフォロー


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上記の3ステップで応募完了だ! ふるってご応募ください。


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(文/しらべぇ編集部・松野 佳奈 取材協力:城所葵



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