フジの“超ドバラエティ”受け継ぐ『アオハルTV』マイアミDの思い

9月20日(木)11時0分 マイナビニュース

今年4月27日深夜、フジテレビで『アオハルTV』という単発のバラエティ番組が放送された。青春真っただ中で輝いている"青春(アオハル)な人"を応援していくという内容でSNSをざわつかせ、早くも第2弾が全国ネットで、きょう20日(23:35〜24:15)に放送されることになった。

視聴者の高齢化が進み、バカバカしいど真ん中のバラエティ番組が地上波から次々に姿を消していく中、『とんねるずのみなさんのおかげでした』最終回(3月22日)でとんねるずが歌った「バラエティを、滅ぼすなよ」というメッセージに応えるかのように誕生したこの番組の演出を担当するのは、『みなさん』最後の1年間でディレクターを務めたマイアミ啓太氏。『人生のパイセンTV』で注目を集めたマイアミDに、新たに立ち上げたこの番組にかける思いを、スタジオ収録後に直撃した——。

○『めちゃイケ』以来の“ドンドンパフパフ”

——収録の手応えはいかがでしたか?

演者さんがどれだけ笑ってくれるのか心配していた部分があったのですが、MCのヒロミさんをはじめ手を叩いて大きく笑ってくれて安心しました。「面白い面白い」と言ってくださったので、良かったです。

——「アオハルなスターを探せ! ひらがなモデルだらけの水泳大会」では、久しぶりに“ドンドンパフパフ”という音を聞きました。

『めちゃイケ』以来だと思いますね。美術さんも「久々にあの小道具出したわ」「いいねぇ、懐かしいよ」って喜んでくれました(笑)

——しかし、今回の放送は40分枠のところに、ものすごいロケを回しましたよね(笑)

全部でロケ素材10時間超えですからね(笑)。この大量の素材VTRを見るのは地獄でした(笑)

——やはりそれくらい回さないと、いいものは出せないというこだわりでしょうか?

特に「水泳大会」は、皆さんまだまだバラエティはこれからという人たちだったので、とにかくぶん回して本当に面白いところだけを使おうと決めて、覚悟して大掛かりなロケになってしまいました(笑)。ディレクターの皆さんにも「これ絶対放送に入らないよって」って言われながら、スタッフもみんな「楽しい楽しい」とやってくれましたね。なんか、文化祭みたいな感じでした(笑)

——そして、『人生のパイセンTV』から変わらぬ台本の薄さ(笑)ですが、スタジオ収録は盛り上がりましたね。

MCのヒロミさんとも、ほとんど打ち合わせしてないんです(笑)。でも、前回も「面白かったよ、頑張れよ」みたいな一言をいただいて、今回もテンション高くやってくださったので、良かったです。ああいうヒロミさんって、最近はあまり見ないじゃないですか。だから、本当に楽しんでくださってるなと思って、僕もプロデューサー陣もうれしかったです。

——2本目のVTRがなかなか届かないというハプニングもありましたが、それを逆手に取りましたよね(笑)

制作側としては、本当はダメなんですけど(笑)。ああいうピンチは笑いに変えてこそバラエティだと思うので、あの場でひらめいて、ちょっと仕込みました(笑)

——前回の反響はいかがでしたか?

社内外含め、業界での反応は非常に大きかったです。「いいね、こういうバカみたいなバラエティは今大事だから、貫きなさい」と、いろんな方にありがたい言葉をかけていただきました。なかなかこの時代に“超ドバラエティ”はやりづらいんですが、今回もそれを踏襲してやろうと思いました。

○『みなさん』から学んだこと

——あらためまして、新たな番組を立ち上げるにあたって“アオハル(青春)”をテーマに選んだ理由は何でしょうか?

『みなさん』とか『めちゃイケ』とか、『学校へ行こう!』もそうなんですけど、僕がずっと見てきたテレビって“青春”を感じてたんですよね。そういうのがやりたくてテレビ局に入ったのに、今は少ないのが寂しくて企画しました。今が青春真っ盛りな人たちとお仕事をしたいなというのもあったんですが、実際にご一緒すると、僕らのほうが勉強になるんです。ピュアであるがままの姿で一生懸命頑張る姿って素敵だなと、あらためて気付かされるんですよね。だから、大人の完成された演者の方とお仕事するのももちろん勉強になるんですが、未完成なところから学ぶことってすごい多いんですよ。これをテレビで伝えることができたら、忘れていたものを大人も取り戻すことができるんじゃないかと思って。文化を作るのは若い世代でもあるので、それをテレビからもう1回発信したいという思いもありました。

——大人の完成された演者の方と言えば、マイアミさんは『とんねるずのみなさんのおかげでした』を、最後の1年間担当していましたよね。

本当にお笑いの第一線で活躍するそうそうたる方々が、妥協1つ許さないプロの世界でした。その前の『人生のパイセンTV』では、一般の方との仕事が多かったんですけど、そこから大物の芸人さんになって、今までとはまた違う演出のやり方が1から勉強になりましたね。それに、憧れていたマッコイ斉藤(『みなさん』演出)さんと一緒に仕事できたことでも、いろいろ教えてくださって自分の中でかなり引き出しが増えて、1年間で本当に学べるものはすべて学ばせていただきました。

——その教えも、『アオハルTV』に反映されてるんですね。

でも、1回目終わった時は、マッコイさんに「おまえそうじゃねぇだろ! 守りに入りやがって、もっと勢いよくやれよ!」って喝を入れられてしまいました(笑)。たしかにそうだなと思って反省して、今回は完全に若い子たちに振り切っています。

——前回はつるピカ頭で人々を笑顔にする活動をしている高齢者も出てきましたもんね(笑)

「あれの何が青春なんだよ!」って言われて、「ホントですね」って(笑)

——前回は、一芸をスタジオで披露していく「アオハルさんカーニバル」もありましたが…。

本当は今回も、参加者全員高校生で「カーニバル」をやろうと思ったんですが、これはどう頑張っても放送に入るわけがないと思って、諦めました(笑)

——『アオハルTV』という新たな番組も楽しいですが、終了を惜しむ声の多かった『パイセンTV』の復活というのも、考えているのでしょうか?

やりたいですね。実はまだ、セットをとってあるんです。

——おぉ!そうなんですね! MCのベッキーさんも、バラエティで復活したことですし。

そうですね。あの頃の自分からも大人になった部分がいっぱいあって、またちょっと違う演出や表現方法があるのかなとも思うので、またやってみたいですね。
○フジ若手制作陣に出てきた元気

——『パイセンTV』のレギュラーが始まった当時(2015年10月)、マイアミさんは29歳でフジテレビ最年少演出と言われていましたが、この10月から始まる『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』で、千葉悠矢さん(25歳)というもっと若い演出家が出てきましたよね。

すごくいいことだと思います。失敗してもそれは絶対勉強になると思うので、ノビノビ思い切ってやってほしいなと思いますね。

——第二制作室(フジテレビのバラエティ番組制作部署)は、若い人たちが元気になってきている雰囲気がありますか?

ありますね。僕ら以下の若手は本当にキラキラしてますし、よく飲みにも行くんですけど「くそー!企画が通らないっす!」って悔しがっていたり、「俺がやったら絶対面白くしてやる!」って熱く語ってたりする活きのいいのがゴロゴロいます。フジテレビは苦しい時期ですけど、最近はどんどん若いやる気のある子にチャンスを与えてくれる感じもありますから、個性ある番組がボコボコ生まれるんじゃないかと本当に楽しみにしています。

——では最後に、今回の『アオハルTV』の見どころをお願いします。

1つ目標として、SNSやデジタルのほうでも話題にしようと思っています。今回出てくださったモデルさんたちは、総合計のフォロワーが50万くらいいるので、彼女たちからも「こんなに面白い番組があるんだよ」っていうのを発信にしてもらって、地上波に来てもらうというのを、大きなチャレンジとしてやっています。そして、こういう“超ドバラエティ”が少なくなっている中でやらせていただいたので、40分ただただ腹を抱えて笑って見てもらいたいですね。何の情報もないですけど(笑)、たまには息抜きと思って、若い子が頑張っているのを見ていると元気が出るんで、ぜひ楽しんでもらえればと思います。

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