大杉漣さん最後の主演映画完成 光石研偲ぶ「この映画には大杉さんの魂が映っています」

9月21日(金)18時42分 オリコン

大杉漣さん最後の主演映画を“バイプレーヤー仲間”光石研が偲んだ (C)ORICON NewS inc.

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 2月21日に急性心不全のため亡くなった俳優・大杉漣さん(享年66)の最後の主演映画『教誨師(きょうかいし)』(佐向大監督 10月6日公開)の完成披露試写会が21日、都内で行われた。舞台あいさつには“バイプレーヤー仲間”だった俳優の光石研らが登壇し、大杉さんを偲んだ。

 “教誨師”とは、受刑者の心の救済に努め、彼らが改心できるよう導く人のこと。同作では、死刑囚専門の教誨師である牧師・佐伯(大杉さん)と6人の死刑囚たちの関わりを通して、佐伯も自らの人生と向き合うさまを描く。ほぼ教誨室での会話劇となり、ときにユーモアも交えながら“死”の側から捉えられた強烈な“生”の物語が展開。大杉さんは、膨大なせりふ量とユニークな内容ゆえ、「役者にケンカを売っているのかと思った」と評したオリジナル脚本を体現し、圧倒的な存在感で熱演し、初めてエグゼクティブ・プロデューサーも担当していた。

 光石は「今回は大杉さんの胸を借りた。杉さんと2人だけのシーンを四つでやれるという喜びの方が強かった」と同作に込めていた思いを吐露し、古舘寛治は「大杉さんの初プロデュース映画。たぶん大杉さんは、これを機に2作目、3作目を撮りたかったと思う」と大杉さんの思いを代弁。五頭岳夫も「この映画は大杉さんに尽きます」と偲び、烏丸せつこも「きょうは漣さんも、ここにいらっしゃることだと思う。ゆっくりご覧になってください」と呼びかけるように語っていた。

 左向大監督は製作秘話を紹介。大杉さんと映画を作る計画があり、3年前に教誨師を題材にしたいと話したところ、大杉さんは「いいじゃないか、やろうよ」と快諾し、製作が決まった。「現場でも大杉さんが引っ張ってくれた」と回想し、大杉さんが「お昼をケータリングで温かいものにしよう」と提案し、ときには自らサラダを作って振る舞ったこともあったという。「本当に、すごくいい雰囲気で映画を撮影することができた。プロデューサーという肩書き以上に、この映画自体を支えてくれた」と感謝した。

 最後に光石は「実はきょう、大杉さんのお墓にお参りに行ってきました。このジャケットは大杉さんからいただいたもの。だから、きょうは大杉さんと一緒に、ここに来ております」と明かした。「映画は映っているものしかない。俳優の気持ちとか精神なんてものは映らない」という持論を持っていた光石だったが、本作については「偉そうなことを言って、すみませんでした。この映画には大杉さんの魂、気持ち、全てが映っています。大杉さんの顔も体も手も全身が映っております」と力説。そして「きょうは、俳優・大杉漣を浴びて帰ってください。そして宣伝してください」と観客に懇願していた。

 舞台あいさつには玉置玲央、小川登も登壇した。

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